この展覧会、写真撮り放題。
なぜかっていうと、それが岡本太郎の意志そのもの
だから。
写真じゃなく本物の絵の力ってやっぱり凄いです。
岡本太郎の作品を見るっていうのは相変わらず濃厚な体験です。
青山や川崎にも行ったことあるんですけど、久々に
岡本太郎を吸収したなっていう感じです。
岡本太郎は、芸術はパブリックな空間、出来るだけ大衆が渦巻いている場所にあることで初めて無条件に受け入れられると言っています。
その意志を継いだ際たる場所が、そう、渋谷駅だったりします。
この作品「明日への神話」はメキシコ🇲🇽のホテル
のロビーに飾る作品として1960年代後半に岡本太郎により制作されたものの、その後ホテルの倒産と共に行方不明になっていたもの。
その後2003年にメキシコ🇲🇽郊外の資材置き場にボロボロの状態で発見された後、修復され、渋谷駅にやってきたという訳。
ちなみに川崎や名古屋の美術館にも同様のモチーフの作品があるけど、渋谷駅のが最大の絵画🖼。
岡本太郎からすれば、
芸術は見られてなんぼ
といったところなんでしょうか。
人がアンプ(増幅器)の役割になるのかも。
岡本太郎と対峙してみた音楽関係の方々の記事があったので。
👇
ところで
NHKで2011年に放送されたテレビドラマ
『TAROの塔』
という番組の再放送が昨年末にあって、
録画したままにしていたんですけど、
ちょっと前に観て相当の感銘を受けました。
岡本太郎の歴史絵巻といった全4話。
全ての出演者が相当濃厚で引き込まれる演技を
しています。
岡本太郎という"もののけ"に役者達があたかも取り込まれていくようで、見応えが凄いドラマです。
左から岡本太郎の父役 田辺誠一
岡本太郎の母役 寺島しのぶ
岡本太郎役 松尾スズキ
岡本敏子役 常盤貴子
特に母・岡本かの子役の寺島しのぶが、観てる人を3歩後ずさりさせるくらい、正に鬼気迫るとしかいいようのない怪演を見せてくれます。
岡本敏子役の常盤貴子のなんとも複雑な内面表現も相当見事でした。
NHKプラスでは観れませんが、DVD📀が出ています
ドラマに出てくる岡本太郎のアトリエ、
青山のアトリエ(今は岡本太郎記念館になってます)
と本物そっくりに作っていて、デジャヴ起こします。
岡本太郎役の松尾スズキと岡本敏子役の常盤貴子
撮影の際は岡本太郎の数千万円する本物の作品を使うこともあり、警備員が見守る中撮影したらしいです。
今回展覧会で改めて気付いたことがあるんですけど。
こういってはなんなんですけど、
もしかして岡本太郎の絵ってもしかして
可愛い?
お父さんが漫画家だったというのも影響あるのかな、と思ったのもドラマを観たからかも。
決して原色でビジュアル・ショック的な見かけのおどろおどろしさだけではなく、なんかファンシー。