「あいうえおの本」や「旅の絵本」シリーズは本当にとても好きで、何回も何回も読み返したものなんですけど、安野さん、エッシャーからの影響が物凄くあるんですよね。
なのでエッシャーは昔から知っていたんですけど、本物を見るのは初めてで。
凄かったですね。
特にだまし絵に至る前の初期作品『24の寓意画』
とイタリア周遊時代の風景画に感嘆させられっぱなしでした。
ほとんどが木版画かリトグラフなんですけど、立体や輪郭を表現する方法が普通こうするだろう、というものと全然違うんですよね。
日本の浮世絵にも影響を受けた複数刷りの木版画
の空気感の美しさ。
もちろんだまし絵時代の有名作品『昼と夜』(1枚目写真の看板の絵)や『滝』(2枚目写真の絵)や『上昇と下降』、そして『爬虫類』(確かMott The Hoopleのベストアルバムのジャケットになってたような、と調べたらやっぱりそうでした)
一番驚いたのはエッシャーが大の勉強嫌いだったという事実。
好きこそ物の上手なれ、ということなんでしょうね。やっぱり。
そんな展覧会でした。
p.s.