久々にかなりキテるハード・ロックアルバムだったんで紹介します。
Totty
1977年リリース
Totty
なんというか、アメリカ且つ1977年というパンク勃興ハード・ロック衰退期という中途半端な時期に、こんなアルバムを作った人たちがいたとは正直言って驚きです。
話しはずれます。
以前からN.W.O.B.H.M.が好きと公言してますが、N.W.O.B.H.M.と言うのは実はいわゆる78年〜83年頃までのL.A.メタル前のイギリスの新興ハード・ロック/ヘヴィ・メタルバンドを広義に指す名称なんですよね。
金太郎飴と言われつつも、いろんな曲調がある訳なんです。
その中でもLimelightというカナダのRushに影響を受けた3ピースバンドが昔から凄い好きで、テイチクから出ていた1980年リリースの1stにして唯一のアルバム(現在廃盤)を繰り返し聴いていたんですけど、
このTottyのアルバムは音は違えどそんな手触り(耳触り?)を感じさせてくれるんですよね。
基本R&Rですけど、わざと曲の流れやセオリーを外そう外そうとする無理矢理なリズム・チェンジや変なコード、ギターのトーン。コラージュ的展開も。
嘘でしょ!というありえないつなぎで、数回驚きました。
音色としてはある意味RushというよりBudgieに近いのかも。
曲によっては、50'sのSFパルプ・マガジンのような、93年リリースのカナダのVoibodのアルバム『The Outer Limits』を彷彿とさせる浮遊感もあり。
けどボーカル・スタイルは、ロックンロール系B級L.A.メタルのボーカル、そう、Dangerous Toysのボーカルみたいな感じで、これも曲との違和感バリバリなんだけど面白い
(Dangerous Toysのボーカルと言えば最凶なリズム・チェンジでおなじみ、Watchtowerの元ボーカルでした)。
書いててなんだか分からなくなってきましたけど、そんなヘンテコ且つB級感満載なのに、ノリというか聴いている方の高揚感がハンパないという。
ひとつひとつの曲を同じにしたくない偏屈さも伝わってきて。
そしてこのグループとアルバム、全く知られてないという。
日本で紹介された記事を殆ど見たことありません。
そういう自分もさっき知ったばかりという。
アルバム・ジャケットの地味さが全てを語っていますね。
i-tunes musicは本当に凄い。
アメリカのクラシック物は尋常じゃなく充実してます。
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ついでなんでもう一つ。
Stingray
1979年リリース
Stingray
なんというダサいジャケットとバンド名。
中身は産業ロック前のストレートなアメリカン・ハードですが、ギターとドラムの音が立ってて聴いてて気持ちいいです。リマスターの効果ですかね。
但しこのアルバム、1979年リリースという情報以外今の所ネットで検索しても何も引っかかりません。
本当にどマイナーなバンドのようです。
p.s.
この前のキャンプで見たペルセウス座流星群、凄かったです。
芝生に仰向けになって夜空を見ていたら、大小の星の間から降り注ぐたくさんの流れ星を見ることができました。
あんなに流れ星って見れるもんなんですね〜。