SKYのブログ -6ページ目

SKYのブログ

オーストラリア、シドニーから

  グランドバザール

トルコ語で “Kapali Carsi(カパル・チャルシュ)屋内市場” という意味をもつ「グランドバザール」はアジア、欧州の分岐点、イスタンブールの中心地にあります。


さかのぼることオスマントルコ帝国時代の1461年(室町時代)から続く歴史的建造物で、時代と共に増築が繰り返されたため、奥へ奥へと果てしなく続く通りはまるで迷路です。64のストリート、22もある出入り口に加え、4000軒を超える店舗があり、世界最古で最大規模のデパートの一つとも言われます。

トルコはヨーロッパに一番近いアジアの国。人件費が安いのでイタリア、フランスの有名ブランド、グッチ、アルマーニ、ヴェルサーチ、ルイビトン、シャネル、ナイキなどの下請け会社がこの地でライセンス生産をしています。


皮なめし技術が世界ベスト4 に入るほど評価が高くて世界の有名ブランド商品の生産地となっているためです。ブランド品マークを取り付ける前の横流し商品に加えて、トルコ国内で製造されたニセ物商品などが入り乱れて、観光客相手に商売をしています。

 

1970年代、中国が雑貨業界に台頭して以降からは今度は、シルクロード経由でアジアの新興国、中国製造の、ルイビトン、シャネル、リーバイス、ナイキ・・・などなど・・・あらゆる偽ブランドの商品が運ばれて合流してきます。 船、航空機でなくて、陸路経由なので密輸組織が摘発されない最適のルートなのです。トルコ国内では本物のアルマーニの商品よりも偽物のアルマーニ商品の数の方が多いといううわさもあります。

くだんの、グランバザール雑貨商品はブランド品以外にカーペット、宝石貴金属、革製品、靴、サングラス、ベルトなども販売していますが、殆ど値札がついていません。


相手の顔をみて値段をつけてくるので、最初の云値が5倍だったりします。値切る習慣のあまりない日本人には「かけひき」に体力がいります。

また、日本を巧みに話すトルコ人の店では、正規品以外に「コピー商品」も併せて販売する場合が殆どです。それもかなりしつこく、お客さんへ迫ります。

 

「高いなと思ったらガンガン値切ってください!」と現地のガイドさんは云うけれども、値引き交渉は疲れます。


グランバザールに行きたいと現地ガイドさんに行ったら、“スリに注意、そして帰りTAXIを拾うのに難儀しますよ” と警告されました。 迷路のような雑貨街へ踏み込んだのですがどの店でも、値段は言い値の3割、本物、ニセ物なんでもござれ、交渉に無駄な時間を費やして、予定の時間を過ぎてホテルの戻ろうとしてTAXIを探したのですが警告通り1台もなし。

関西人は値切るが楽しいと云う人もいますが、普段買い物に馴れていないので、買い物に余計な交渉時間が長くかかるのはホントーに困りものです。

交渉決裂で歩き去ったところを追いかけてきて、最後に値下げ妥協するのは、香港、台湾、韓国、インドネシア、フィリッピンなどとまったく同じ手法です。


次回、トルコに仕事で訪れたのは、船旅でトルコ領クシャダス港経由、古代エフェソス遺跡を見学した時ですが、港付近はとてもきれいな街なのですが、買い物の呼び込みがありハエのようにたかってくるのには閉口します。(アジアの国だなアと実感する瞬間です) 買い物に興味のある人でも、トルコのショッピングにはエネルギーが要ります。

 

要は「交渉には時間と手間を惜しんではいけない」ということです。値切り道に王道なし。地道にやらなくてはなりません。 男性よりも女性の方が当然迫力がありますネ。 ヘタな交渉をして、買いそびれてしまうと、それがエネルギーと時間の無駄遣いに終わるということもありますが、女性は平気・・・・楽しんでいるのです。

特にアラブ圏の市場(スーク)は定価がないことで有名ですが、東南アジアやインド圏の市場にもやはり値札、価格が表示されていなくて値段わからない場合が多いです。


と言っても、売値の5倍とか10倍といった「法外な」値段を吹っ掛けてくるのは、観光客相手の土産物屋に限られます。エジプトも8倍―10倍当たり前。

Shopping は「売りたい値段」「買いたい値段」つまり、需要と供給のバランスが合えば商談成立という訳なので、値段の表示がないのも当たり前といえばその通りでしょう。


但し、お国にもよりますが、観光客の余り来ない、地元民相手に野菜や果物を売っているような市場では、価格が表示してあり、多少値引きすることがある程度です。

トルコ人は衣服に関しては地中海沿岸随一の偽「ブランド商人」と云っても過言ではありません。 まさしく中国人以上のニセ物販売王国でしょう。

トルコでは至る所でブランド物の服がすごく安く買える。そして多くの観光旅行者がそこで上から下まで着飾って、浮いたお金で旅行をやりくりするようなパターンができています。


トルコでブランド品を選ぶ人たちは、すべて観光客なのです。 現地トルコ人達は、これらの有名ブランドの本物も、ニセ物も何れも持つ趣味がありません。 観光客だけカモにされるのです。

ニセ物とわかっていながら買う観光客も沢山います。 本物よりベラボーに安いからです。人間の見栄ってオモシロイですね。


見栄もなく着ている人間はある意味で(ホント―の意味で)純粋で素直な方達なのかも知れません。 時計でも本物は自宅の金庫で大事に保管して、普段はニセ物を使っている有名人も多いとか・・・・

                         

そもそも、希望価格の5倍もふっかけるトルコ人の “脳みそ” はヨーロッパ系に非ず、アジア系民族には間違いないのでしょうが、そこには過去の栄光と挫折が交差しています。


17世紀、オスマントルコは西はモロッコ、南北はウクライナ、ハンガリー、チェコまで領土を持つ巨大国家でしたが、残念ながら第一次世界大戦にて敗北、帝国は事実上解体となります。


豪州・ニュージーランド軍団(Australian and New Zealand Army Corps)が祖国イギリスの応援部隊を編制してトルコのガリポリ半島(絶壁地帯)に上陸、トルコ軍と戦ったことからオーストラリアでは毎年4月、トルコとの戦勝記念として「アンザックデー・Anzac Day」という祝日があります。

第一次大戦前、1915年頃からトルコ領土に住む 約100万人余りのアルメニア人を次々に虐殺(ジェノサイド・Genocide)するという惨いことをした罪でいまだにアルメニアとは不仲。トルコ側は30万には虐殺した事実を認めていますが、それ以上は否認しています。(しかし私の知人、ジョセフ、アルメニア人はそれはトルコ人得意のウソ八百に過ぎないと怒っています)

ヒットラーのユダヤ人虐殺は有名ですが、トルコ人のアルメニア人虐殺は日本では殆ど知られていません。

一方では、1960年以降、トルコ人が労働力不足のドイツに移住労働者として出稼ぎ、現在、ドイツに住むトルコ人は、ほぼ200万人に膨れ上がって、異なる宗教(イスラム教)、および低賃金で働きドイツ人の仕事を奪うなど、など・・・・大きな社会問題となっています。

世界に誇るほどの産業もなく、農業国、軽工業国のトルコは、ヨーロッパ製品の下請製造業と観光客から外貨稼ぎ、ニセブランド商品稼ぎなどで日々生計を立てているように思えます。

オスマントルコ、過去の民族の誇りは何処かに葬り去られてしまい、かってヨーロッパしようとした迫力はありません。


全就業者の40%を占める農業、そしてブランドなどライセンス生産をする軽工業などが中心で、主力となる産業、目玉となる分野がありません。

それどころか、中国とトルコが組んだら「ニセ商品大国」悪の双璧となるのは間違いなさそうです。

トルコと云えば、ヨーロッパとアジアの接点、オリエント急行の終着駅、古くはシルクロードの終着駅、そして意味違いの「トルコ風呂」。 昨年2013年には日本の大成建設がアジアとヨーロッパを隔てるボスボラス海峡の「海底トンネル横断鉄道」13.6km を日本の円借款などを使って完成させたことで脚光を浴びました。

現在のウスクダラはボスボラス海峡を一望できる高級住宅地、ホテル、レストラン街として有名ですが、かって自動車など乗り物のなかった頃は街の外れでした・・・

トルコ風呂 (性風俗)

トルコに一度も旅をせずに、単に女性の社交場であるハンマーム(風呂)を何となくエキゾチックなムードで “女性の園” のように描写したドミミク・アングルに文句をつけたいところですが、オスマントルコの時代には、ごく一般的な公衆浴場として存在していたのは事実のようです。 それを曲折して、日本の性風俗関係者が無断で使ったのはまずかった。

しかしながら、富裕な階層から庶民に至るまで様々な出自の女性たちが、ベール で顔を隠して浴場に赴く様を 外国人旅行者は しばしば奇異と驚きの目をもって見たのも事実でしょう。


こうしたイメージの伝播はハンマーム(風呂)本来の社交的な機能とは裏腹に、ベールに包まれた女性たちが素顔をさらして集う様が、東洋 の神秘的でセクシャルなハーレム に対する幻想と相まって、西欧社会にある種の誤解をもたらす結果となりました。

トルコ風呂は、字義どおり「トルコ 風の浴場 」という意味で一般的には、中東 の都市でみられる伝統的な公衆浴場である「ハンマーム 」を指します。


ただし、特に日本 では、かつて個室付特殊浴場(ソープランド )の通称として「トルコ風呂」の看板が使われて日本全土に知られた固有名詞でした。

しかし、1984 (昭和59) トルコ人 留学生の抗議運動がきっかけになって「ソープランド」と改称され、それから年月が経過した昨今では、性風俗 用語としての「トルコ風呂」の名は忘れ去られつつあります・・・が・・・驚いたことに・・・・トルコ政府からのクレームがついた途端に日本政府の対応が極めて早かった。


厚生労働省は国家の恥と考えて「個室付特殊浴場」の黒幕トップを呼びよせて、もし、“名称変更をしないと営業禁止にする” と恫喝、瞬く間に「トルコ風呂」という看板は消え去りました。


極めて迅速に「トルコ風呂」という文字を消し去った陰には、現在、衆議院議員で環境大臣、防衛大臣、自民党総務会長などを歴任した「小池百合子」議員が舞台裏で活躍したことでソープランド業界では良く知られています。

お上の命であれば「横並び」「右へ習え」とすぐに追従する大和民族の得意技、これが・・・もし、お隣の国であれば、看板を消すのに何百年もかっかったことでしょう。しかしながら、現在でも警察白書よると「ソープランド届店」は日本全国にいまだに約1300店舗が営業をしています。

誰かが言いました。 「必要悪 Necessary Evil」 とか・・・「悪ではあるが、社会の現状からいって、やむを得ず必要」と・・・・・・・

ニセブランドもおなじ教訓、諺で締め括りになるのでしょうか?・・・ 

これも必要悪と・・・・・

*広義に解釈すれば、ヤクザ、ケイサツ、軍隊、死刑、天下り、戦争も「6大必要悪」と呼ばれるのだそうです・・・・・(終)