思うほど、弱くはないよね
以前同じ職場だった人の突然の訃報を聞いたのは数年前のこと
それより何年も前に検査入院のために仕事を辞めてしまったんだけど、それも突然だった
『あれ?昨日まで笑って仕事してたよね?』
私にはそんな感じだった
それくらいのことだった
他人を深く考えられるほどの余裕がなかったんだよね、きっと
仕事しなきゃ…あの人が残していった仕事が山ほどある…
1年後かな?
この人が違うところで働いていることを知ったのは…
『そっか、元気になったんだね』
やっぱりそれくらいだった
会おうと思えば会えた
話そうと思えば話せた
でも、それでも行動に移さなかったのは当たり前に思っちゃってたからなんだろうな
私がココにいて、その人もココにいるってことを…
そして数年後の訃報…
私は突然のことすぎて、驚くこともなくただただ冷静だった気がする
いつも会っている人が急にいなくなれば悲しみも生まれるよね
久しく会ってないと、いないことが普通だから実感が湧かない
でもみんなが死んだと言っている…
本当のことなんだなって思った
私はその時に知った
あの時検査入院と周りには言っていたけど、本当は病名も分かっていて末期だったということ
退院して新しく職に就いたけれど、すでに余命を告げられていたということ
なんで今なんだよ…死んじゃってから知っても意味ないじゃん…
娘さんは?娘さんはどうするの?
この人には娘がいた
シングルマザーだった
実家で暮らしていたから、そのまま祖父母が育てるんだろうなとは思ったけど、そこじゃない
母親がいない人生を歩むにはまだまだ早すぎるよ、これからいろんなことが待っているのに…
楽しいこと、つらいこと、きっと沢山あるけど誰が支えてあげるの?誰が笑って『大丈夫』って言ってくれるの?
どうして残して逝ってしまうの?
そんな憤りにも似た思いが悲しみの前にやってきた
けれどこの人なりに考えていたらしい…これからひとりぼっちになる娘のために…
この人にはあと2人、子どもがいて父親が引き取っていた
つまり娘さんには兄弟がいたわけ
もう会わない約束だったらしいけど、入院中に兄弟たちを呼び、娘に会わせたらしいと聞いた
なんだかその状況を考えるだけで私は涙が出てくるんだけど、母として最後に娘のためにと思い会わせたんだろうね…
何年も約束守って、2人の子どもに会わない生活を送るのはどんなに切なかったんだろう…
自分が産んだ子どもなのに…私には耐えられないと思う
母親になった今だからこそ、そんなふうに考えることができる
それくらい子どもって大切なんだ
宝物なんだよね、本当に
昨日書いた内容は、この人の娘さんを思って書いたんです
私は幼稚園の頃の娘さんしか知りません
今では中学生かな?
偶然写真を見る機会があり、友だち数人と写ってたんだけど全然分からなかった(笑)
だけどみんな笑顔だった
どの子か分からないけど、笑顔を見れて良かったと思ったんです
この子にしか分からない苦労や苦悩がきっとあることだろう
でもまっすぐ育ってほしい
お母さんみたいに明るくたくましく生きていってほしい
生きたかったお母さんの分まで生き抜いてほしいんです
君が笑顔ならお母さんはきっと喜んでるよ
私も精一杯生き抜きます!