『2024年5月に観賞した作品』 | skyLetの『趣味と日常の小部屋』

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skyLetです('∇')





遅くなりましたが、5月観た映画のまとめです。


5月に観た作品は…、


『無名』
☆×3.5

『猿の惑星 キングダム』
☆×3.7

『碁盤斬り』
☆×3.7

『ミッシング』
☆×3.8

『関心領域』
☆×3.5

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』
☆×3.7

『ライド・オン』○
☆×4.0

『マッドマックス フュリオサ』
☆×3.8



(◎=ハマった・○=よかった・△=いまいち・無=まずまず)





以上8作品で、今年の観賞作品数は35本になりました。



ここからは気になった作品のご紹介です。




『猿の惑星 キングダム』


「猿の惑星」のリブート作の新章。

前作、“聖戦記(グレート・ウォー)”から300年後の地球。
高い知能と言語を得た猿たちが荒廃した世界の支配者となり、退化し言語をなくした人類は群れをなす動物のような生活をしていた。

そんな中、帝国(キングダム)を築こうとする一部の猿の勢力が、暴力による侵略を進めていた。



前作から300年後の地球に舞台が移り、猿が支配する世界となったのでややオリジナルの猿の惑星に近い世界観になりました。

今作で描かれるのは猿同士の争いが中心で、人類は一部の人間以外は他の動物と同じような存在になっています。

ヒロイン以外の人間の活躍の場がほとんどありませんが、今後活躍しそうな展開で終了するので続編に期待しましょう。



『碁盤斬り』


江戸の長屋で暮らす浪人とその娘の話。

元彦根藩士の浪人・柳田格之進が、謂れのない罪に翻弄される姿を描く。



観たあとに知ったのですが、この作品は古典落語の「柳田格之進」という演目に、オリジナルの復讐劇を足した時代劇だそうです。

最初はよくできた話だったのでふたつの出来事を合わせた内容だとは思わなかったのですが、知ってから考えるとやや噛み合っていないというか、気になる箇所がいくつかありました。

落語の柳田格之進は碁の話で、加えられた復讐劇には殺陣があります。

時代劇で碁の対局だけだと地味な展開なので、後半に盛り上がる殺陣シーンを入れるために復讐劇を加えたのかな…と考えてしまいました。(※注:個人的感想)


とはいえ、浪人となったとはいえ侍としての誇りを持って生きる格之進の生き様は気迫すら感じました。


ただ、私は碁に関して全くの素人。
碁の対局シーンで少し状況説明のような場面はありますが、碁盤を見せられただけではどちらが優勢だとか拮抗してるなどの戦況が分かりません。

そうなると、やはり復讐劇は足さず、碁のルールや戦局を丁寧に解説しながら話を進める人情劇でも良かったのかもしれません。


ちなみに、こちらの作品には我らがTEAM NACSの音尾さんが番頭役で出演しています。
悪い役ではないのですが、あの一言がなければ格之進も苦労をせずに済んだのに…と、つい考えてしまいます(笑)




『ミッシング』


失踪した娘の行方を探す両親の話。

ビラ配りや報道番組の取材を受けながら失踪した娘を探す若い夫婦。
何の進展もなく時間だけが過ぎていく中、ネットでの誹謗中傷は増え、夫との考え方の違いで対立する日々が続く。

被害者でありながら精神が疲弊いく母親の姿が描かれる。


まずは失踪した娘を探す石原さとみさんの演技が良かったです。

石原さんといえば明るくて元気な主人公を演じるイメージが強いのですが、最初に予告でその姿を観た時は別人のようで、石原さんとは気づきませんでした。

当然ながら本編でもハツラツとした雰囲気はなく、悪意のあるSNSの投稿に愚痴を言ったり舌打ちをしたりして。
今までのイメージを覆す演技を見せていました。


近年、冤罪で加害者にされてしまう人や被害者・加害者家族に対する誹謗中傷、マスコミの対応を描いた作品を多く目にします。

そのため目新しさは感じない作品かもしれません。
しかし、映画的な派手な演出はなく、娘が失踪した家族の生活を淡々と描いているので、現実的な視点で物語を追うことができました。


大きな盛り上がりはなく、結末がはっきりしない内容ではありますが、娘を見つけるためには藁にもすがるように行動する母親の想いが伝わる作品でした。




『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』


3月に公開された「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」の後編。


理由も分からず東京上空に停留し続ける巨大な円盤。
その円盤がある光景が日常となった東京に住む女子高生の話。

前章で高校生だった主人公2人とその友達は高校を卒業し、後章では大学に進学している。


個性的な登場人物と宇宙船が存在するという非日常が日常の世界が織りなす複雑なストーリーにより、期待が高まった完結編である後章。

一応、前章での謎は解決していたと感じました。

ただ、何となくスッキリしない印象もあったのは事実。
決して楽しめなかったわけではありません。

登場人物が多く複数のパートがそれぞれ展開していくのですが、上映時間の関係か、あまり掘り下げられていないように感じました。
基本的に門出とおんたんの友情の話なので仕方がないのですが、過激派グループや侵略者の心情をもっと描いてほしかったです。



前章を観てからやや時間があったので、続けてみたら少し印象は変わったかもしれません。

原作との違いもあるでしょうか映画で描かれたことが全てではないと思います。

機会があれば原作も読んで違いを楽しむのもいいかもしれません。




『ライド・オン』



一線を退いたスタントマンの話。


愛馬チートゥと過ごす、かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーオン。
債務トラブルによりチートゥが連れて行かれることになり、困ったルオは疎遠になっている司法部学生の一人娘・シャオバオを頼ることにする。


ジャッキー・チェンが初のスタントマン役を演じるアクション作品。



話のきっかけは愛馬チートゥの所有権を巡る裁判をどうするかという所から始まります。

そこから疎遠になっていた父娘の絆、息子のように育てた芸達者な愛馬との関係、年老いても危険なスタントに挑戦するスタントマンとしての誇りが描かれています。

やや詰め込みすぎに感じる内容ではあるものの、細かいところを気にしなければ楽しめる娯楽作品です。

今年で70歳となったジャッキーの集大成のような作品で、あまり彼の作品を観てこなかった私でも身体を張ってスタントをする場面は応援してしまいました。






以上、5月鑑賞した映画紹介でした。





それでは、また(o∇n)!