救う方も命がけ | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 今日、航空自衛隊浜松基地で

自衛隊葬があった。


 昨年10月に訓練中の事故で

殉職された4名の隊員の葬送式。

UH-60救難ヘリでの訓練中の

事故であった。

 

 ヒョーロンカといかいう、自分の

口に責任を取らなくていい連中は

訓練に問題だの技量に問題だのと

好きなことを吐いているが、遭難者が

自力で帰ってこれないから救難に

行くわけで、そのような場所が

簡単に飛行できる場所ではない

ことぐらいわからないのだろうか?

 

 技量がない? だから訓練を

するのではないか? 民間が

尻尾を巻いて逃げ出した事案を

任される自衛隊が、民間と同じ

技量では務まらない。


 遭難者も瀕死なら救う方だって

命がけ。それが救難の現場だと思う。

「安全」というエンベロープの端っこで

肉体と精神のギリギリのところで

訓練を続け、命を救い続ける部隊

だからこそ、このような悲劇も起こる。


 泣いて戻ってくる命ではない。

だからこそ、自衛隊員さんだけではなく、

空に携わる者全てが、職務に殉じた

飛行機乗り達に恥じないような

安全な運航に努め、救難にお世話に

なるような状況を作り出さないよう

努力し続けることが、亡くなられた

4名に対する餞になるのだと思いたい。


合掌