なって来たし夜中に外に出てもそれなりに秋の星座が明るい。高速規格の道路が開通して1年以上経ち、昨年はさらにその距離も伸びた。まだまだ夜中の交通量は少ないので夜中に用を足しに外に出ても高速の街灯が明るいだけで静かではある。秋の昆虫の鳴く音はよく聴くとうるさいくらいに鳴いている。 夕方から降った雨は上がり肌寒い。 携帯電話を見ると午前3時を過ぎていていつもの夜中の外での用足しに体内時計について感心した。
ウォーターサーバーを買ってから夜中に暖かい飲み物を飲むようになった。そのせいかどうかわからないがとてもよく眠れていた。 しかし昨晩は違った。
そのせいで少し動揺している。 用を足しに外に出るため懐中電灯変わりの携帯を見ると着信があった。 非通知で7秒。
苗字が、あ、で始まる僕はスマホやiPhoneが普及してからさらに僕を登録している人からの誤発信が多くなり、それもまた誰かが誤発信したものだと思った。しかしすぐになぜ非通知なのかと疑問をもった。少しあれこれ考えたがすぐに布団に入った。 朝から忙しい週末であった。電話もよく鳴るし、よくかけもした。午後1時8分に非通知着信。 昨夜の事があるので打ち合わせ中だったが相手に断りを入れ非通知電話に出た。 聞いたことのない声の男性。 その後ろから山手線ホームでのアナウンスがざわざわとした雑音とともに聞こえた。一通りアナウンスが終わると、その後男性がもしもし、と話出しざわざわ音がなくなりクリアな音になった。あれ?と思ったが男性がしゃべり出したのでそちらに気を向けた。 聞いたことのない声っあることは間違いなかった。 内容は僕のコンピューターを手に入れた、と言うものだった。僕は今年に入って都内で盗難にあった。車が盗まれそれに積まれていた仕事のツールすべてを失った。警察に届け事件として処理されたが数ヶ月たつ今も何ら進展はなかった。 それを電話の男性に伝えたが男性は知人から買ったもので自分の所有権を主張した。 帰宅して弁護士に確認したが所有権は男性にあり、僕に対する譲渡や購入した経緯等はその男性の善意に頼るしか聞き出す方法はないと言うことだった。 男性はすぐにこのように続けた。パソコンは立ち上げ時のパスワードは破り中身を全て確認しバックに入っていたUSB、外付けハードディスクの中身も全て見たとのことだった。よって仕事上のデータと携帯のバックアップ、その他仕事以外の編集したデータも全て見られたと言うことを認識した。だが病院のデータだけは病院から持ち出す必要もなく、もしそのような者がいても、コンピューター内部はデータのやり取りが全て記録され、室内は監視カメラの録画で厳重に管理されているのでデータは病院を出ず誰も所持できないので僕でさえ所持できない、よって病院に迷惑をかける事がないのが不幸中の幸いであった。
男性の「全てを見た」と言う言葉に焦り出すまでそれほどかからず、怒りと不安が溢れだし食ってかかろうとした自分を制するにもそれほどかからなかった。 駒は相手の手の中にある、僕は絶対的に不利である、そう思うとじたばた慌てても仕様がないと言うことになる。色々と面倒なことになってきた、しかしどこかはらはらわくわくもする、しかし僕はとても不利であり、少し焦っている。この時点で気付いた事は1、山手線のアナウンスは録音であり意図的に都内にいると思わせようとしている。よって都内の人間ではない。2、脅迫に成りうる言葉はないが何かを要求してくる可能性が大である。
3録音を意識して話している。
以上であった。
ウォーターサーバーを買ってから夜中に暖かい飲み物を飲むようになった。そのせいかどうかわからないがとてもよく眠れていた。 しかし昨晩は違った。
そのせいで少し動揺している。 用を足しに外に出るため懐中電灯変わりの携帯を見ると着信があった。 非通知で7秒。
苗字が、あ、で始まる僕はスマホやiPhoneが普及してからさらに僕を登録している人からの誤発信が多くなり、それもまた誰かが誤発信したものだと思った。しかしすぐになぜ非通知なのかと疑問をもった。少しあれこれ考えたがすぐに布団に入った。 朝から忙しい週末であった。電話もよく鳴るし、よくかけもした。午後1時8分に非通知着信。 昨夜の事があるので打ち合わせ中だったが相手に断りを入れ非通知電話に出た。 聞いたことのない声の男性。 その後ろから山手線ホームでのアナウンスがざわざわとした雑音とともに聞こえた。一通りアナウンスが終わると、その後男性がもしもし、と話出しざわざわ音がなくなりクリアな音になった。あれ?と思ったが男性がしゃべり出したのでそちらに気を向けた。 聞いたことのない声っあることは間違いなかった。 内容は僕のコンピューターを手に入れた、と言うものだった。僕は今年に入って都内で盗難にあった。車が盗まれそれに積まれていた仕事のツールすべてを失った。警察に届け事件として処理されたが数ヶ月たつ今も何ら進展はなかった。 それを電話の男性に伝えたが男性は知人から買ったもので自分の所有権を主張した。 帰宅して弁護士に確認したが所有権は男性にあり、僕に対する譲渡や購入した経緯等はその男性の善意に頼るしか聞き出す方法はないと言うことだった。 男性はすぐにこのように続けた。パソコンは立ち上げ時のパスワードは破り中身を全て確認しバックに入っていたUSB、外付けハードディスクの中身も全て見たとのことだった。よって仕事上のデータと携帯のバックアップ、その他仕事以外の編集したデータも全て見られたと言うことを認識した。だが病院のデータだけは病院から持ち出す必要もなく、もしそのような者がいても、コンピューター内部はデータのやり取りが全て記録され、室内は監視カメラの録画で厳重に管理されているのでデータは病院を出ず誰も所持できないので僕でさえ所持できない、よって病院に迷惑をかける事がないのが不幸中の幸いであった。
男性の「全てを見た」と言う言葉に焦り出すまでそれほどかからず、怒りと不安が溢れだし食ってかかろうとした自分を制するにもそれほどかからなかった。 駒は相手の手の中にある、僕は絶対的に不利である、そう思うとじたばた慌てても仕様がないと言うことになる。色々と面倒なことになってきた、しかしどこかはらはらわくわくもする、しかし僕はとても不利であり、少し焦っている。この時点で気付いた事は1、山手線のアナウンスは録音であり意図的に都内にいると思わせようとしている。よって都内の人間ではない。2、脅迫に成りうる言葉はないが何かを要求してくる可能性が大である。
3録音を意識して話している。
以上であった。