初めて地元を飛び出して遠い都会に着いた夜
街は明るすぎて星が見えないことに絶望した。
15歳だったわたしはあまりにも世間知らずだった。
自分で願ってたどり着いたのに
そこは、想像とはまったく違う世界。
何度見上げても星は見えない。
真夜中になっても静まり返ることもなかった。
わたしを知っている人が
誰もいない場所に行きたくて
選んだ場所は
わたしにとって
当たり前で、必然の光がなかった。
朝が来れば澱んだ空。
同じ空を見ているはずなのに
いる場所が違うだけで
空はこんなにも表情を変えるの。
消えたくなるようなあの青はなかった。
これだけでも救いになった、そんな気がした。