中学3年生でなんとか学校への登校を再開できた私は何が何でも高校に進学できるようにしようと心に決めた。学習に関しては前回の記事で述べたとおりだが、人並みになるまで他人よりも努力しないといけなかったのでとても大変だった。でもそのことをつらいとは思わなかったし、自分の決めたことを頑張るのは当たり前だとも思った。
具体的な将来目標は定まっていなかったがなんとか私立の普通科高校への進学を果たす事ができた。誰よりも家族が喜んでくれたが、養護教諭の先生と不登校の時期を支えてくれた担任の先生が卒業式で泣いていたのが印象深かった。
正直、中学3年生の1年間は自分のことに必死にならないといけない時期で人間関係のことまで気をまわす気持ちの余裕はなかったけど私はそれでいいと思う。かけがえのない友人を作れなかったことは残念だが、当時の自分にはそのことがストレスになっていた面もあった。
本当は不登校しなければもっと違う進路もあったのにと思ったこともあるが、いじめなどのストレスがひどい場合必ずしも学校へ行く事がプラスになるとは思えないので思い切って休む事も場合によっては必要なのかもしれない。但し本人も大体の人が親に心配をかけないようにしたくていじめの事を告白できなかったりすることは未だに多いと思うので良好な親子関係と学校単位での対策は不可欠だと思う。私は教育問題の専門家ではないので具体的な方法などは述べようとしても考えもまとまらず言葉にできないが、意見交換の場に積極的に参加していくことも私には必要なのかもしれない。
高校に進学してからは勉強に関しては燃え尽きてしまったためあまりいい状況ではなかったがお世話になった養護教諭の先生に恩返しがしたくて養護教諭の資格を取れる短期大学への進学を希望して、なんとかそれは達成した。残念ながら教諭にはならなかったが、社会人として、かつての私なら避けていただろう接客業への就職をした。特に希望はなかったが、人間関係を構築する事が苦手な私は荒療治で人と接するようにすれば少しでも良くなるのではないかと考えてのことだった。