今日、夫と録画していたドラマを見ていた時のこと。




卵巣腫瘍、という自分にとってはタイムリーな話題で、思わず見始めた時に吹いてしまい。




以下、概要。(ネタバレ)

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ドラマに出てきた女の子は、10代の時に小児外科で卵巣腫瘍のため、左卵巣摘出。


(この時点で、患者は若いから卵巣温存術じゃないの?と疑問に思いながら、残された卵巣に希望を持つ。)



そして、保育士をしている彼女は、同じ職場に勤めている彼にプロポーズをされる。




でも、自分では病気のことを彼に言えない彼女は、当時の主治医に説明を頼む。

だけど片方の卵巣があるので、妊娠はできますよ、と彼は説明を受ける。彼女も、その言葉を真に受ける。




プロポーズも受け入れ、これから幸せのさなか、脳の障害で彼女が同病院へ運ばれる。その原因はなんと、卵巣。




手術をしてみないことには、良性悪性かも分からず。悪性の場合は、右卵巣も摘出。彼女は、自分からはプロポーズを断れないので、主治医を通して指輪を彼に返してもらう。




彼は迷いながらもそれを受け取る。




彼女は脳の障害でついに発作を起こす。そして一命を取り留めるも、病気を治すには手術しか方法はなく。




迎えた手術の日、病理検査の結果は、なんと悪性。


(夫と見ていて、2人で良性を願ったけど、結果は悪性だったので、気分悪いね、と言い合った。)




結果、卵巣を摘出しなければならず。




病室で目が覚めて、彼女は主治医に症状を聞く。

主治医は静かに、悪性だった、という。




彼女は分かったように笑って応える。

でも、左手には返したはずの婚約指輪が。




主治医からは、手術前から彼がずっと傍にいたんだよ、と教えられる。




彼は彼女のそばに寄ると正直に、卵巣摘出のことを聞いた時は戸惑った、と言う。

でも、一番辛いのは病気をした君だ、と。


(このセリフを言える人はカッコイイや。将来自分の子供を望めないのに、今一番辛いのは彼女だと理解出来るなんて。)



指輪を返す時、彼を幸せにできないと言った彼女に、僕だって君を幸せにできるか分からない、と彼が言う。


(若いのに、二人とも大人で素敵なカップルでした。彼女の好きな絵本、100万回生きたねこ、に出てくるトラ猫と白猫、この愛し合った二匹の猫に、二人が例えられたのは良かったです。)


ドラマの終わりは、手術の時に卵胞が見えたので、彼女のお母さんに承諾をもらい、卵子凍結保存。まだ望みはある、という、いかにもドラマらしい終わり方でした。


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以下、感想。



卵巣が原因と分かる所から、摘出までの下りは、見ていて不愉快だったけど、彼女を見捨てなかった彼の男気は、やはりかっこよかったです。




それと、術後直ぐには起き上がれないし、普通には喋れないよな、ってのは経験上。




身体に繋がれたものは割と似てた。でも血圧はその都度測るから付けたままはない。

フットポンプや導尿は当たり前に見えないし、ドラマ的にも見せない。




それから、結婚前だからこそ、引き返すチャンスがあるからこそ、お互いに結婚を迷うなってこと。




でも結婚してたら、そう簡単に見捨てないから、迷う選択もないんだな、と知ったこと。


(私の夫も、病気したからと妻を見捨てることは出来ないわけで。結婚前と結婚後の病気では、女性の負い目の違いを知った。)




体外受精はまだ勉強中だけど、卵子凍結しても、うまく受精するかはまた別問題。体外受精を知らない人が見たら、まぁ悪くはない終わり方、と見えたかもしれない。




でも私は、限られた卵子という現実が、シビアだなと思った。

でも若いから、若さでカバーして受精して着床してくれ、とドラマの中なのに、切に願った。




そして、手術の時のことを色々と思い返していました。




つづく。