つづき。



午後、寂しくなって姉にメール。
お姉ちゃん時間あるの?と聞いて、可能ならばお見舞いを催促。
母には、やっぱり来れないか…とメール。
(昨夜気遣いのメールがあったから期待してしまった自分。)
母はお盆だし人混みを考慮してやめたそうです。




それからまた涙。誰も来てくれない。
夫も休みなのに、来てくれない。
スパルタ看護師には怠け患者のように思われてるけど、私は何も出来ない。




お姉ちゃんがまた来てくれた時、また泣いてしまいました。
そして胃が痛いというと、背中と胃に手を当ててくれました。
(セラピストなのでヒーリングしてくれたのかな。)



その間、スパルタ看護師がドアを開けて、歩いてます?明日退院ですけど、退院できます?と淡々と冷たく言う。
もちろん姉もいる部屋で。




看護師が去った後、泣きながら、ね、冷たいでしょ、と言うと、姉からは昨日の言葉が。ナースは天使ばっかりじゃないからね、基本気が強くなきゃやれないから、それを出すか出さないかは本人次第、と。




あと、日勤看護師は、基本9時から17時で、夜勤交代との引き継ぎは、8時半と16時半だから、もう来ないと思うよ、と姉が言う。



その話ついでに、ここの病院は夜勤手当が2万付くらしいよ、と私が言うと、(入院するに当たってここの病院のことを色々調べていた、患者側の情報だけでなく、医療者側の情報も見ていた)え、夜だけ働こうかな、と姉が言ったので、そうか、お姉ちゃん資格あるからいつでも働けるもんね、と言うと、でも最近夜起きてるの大変だから、子供出来てから特にそうだから、年取ると夜勤はキツイだろうね、と。



そんな話をしながら、姉がそばにいるなら、この病棟へ入るセキュリティカードを借りなくていいし、一階の売店くらいは頑張って行けるかなと思い、付き添いをお願いしました。
まだ16時半だったので、閉店の17時までは30分はある。




日曜だったので、一階は閑散としていた。売店に来る人も入院患者さんとその家族くらい。




お小水の量が減っていたので、意識して水分を取ろうと思って、お水とお茶を買った。ペットボトルの2本、たった1キロでも重く感じた。




買った後は、売店前にずらっと並んだフロアの椅子に腰掛ける。
すぐに戻れる元気がなかった。
でも売店の近くは寒かったから奥の方に移動した。




そこでお姉ちゃんと談話。家に帰ったら家事をやれる自信がない、というと、全部自分でやらなくていい、夫くんに手伝ってもらえばいい、と。



子供ができた時、助け合わなきゃやってられないから、今回は次に活かす教訓だと。その発想がなかった私は、目から鱗だった。




夫は、家事は私の仕事、という考え方なので、(私が働いても給料が低いから、そっちの仕事、的な。五分五分の収入でようやく家事半分だそうな。でも夫はそんな人を選ばないと思う。基本家事をやりたくない人だから)夫がしてくれる唯一の家事はゴミ出しと週一の掃除機。それ以外は基本、本当に何もやらない。



そんな夫が私のために動いてくれるのか、疑問でしかないけど、私自身弱っていることは事実なので、夫に出来そうなことはお願いしようと思った。




これは姉に聞くまで思いもしなかったので、お見舞いに来てくれた事も嬉しかったけど、それを教えてくれたことは有難かった。そうか、甘えていいのか、と。
(一人暮らしの長かった私は、基本一人で何でもやれるし、誰かや何かに期待してこなかった。)




姉は17:15のバスで帰るという。
部屋まで送ってもらって、買った飲み物も冷蔵庫にしまってくれた。




姉とバイバイした後、歩かなきゃなぁと思いながら、18時には夕ご飯が来る、と思って、椅子に座って枕を抱きながらボーッとしていた。





今日は立ち上がって、窓辺に座ることができたので、全部の食事を窓辺で食べることにした。




来た夕食はまた魚だった。

二度目の魚。吐き気にもつながった、トラウマの魚。
こんなに早いローテーションでまたお魚が来ると思わなかったので、次回は魚禁にしようと思った。
(今回、禁食指定したものは、食べられないホルモン・レバーとお腹を壊す牛乳にしました。光り物がダメだと言うと、青魚禁も選べたけど、この病院はお刺身も出るそうな。だけど魚自体、禁にしておけばよかったと後悔しています。次はそうします。)




ワカメご飯は美味しかったので、魚も含めて頑張って完食。
また胃を少し休ませてから、夕食の下膳では、前より歩けるようになっていました。




その後はベッドでゆったりして、歯を磨いて、プロ野球速報で、横浜ベイスターズが勝ったのを確認してから、夫に電話。
普段電話はしない夫婦ですが、この日はLINEで30分位話しました。
(負けると夫は基本不機嫌なので、手術前日の電話は我慢しました。また3タテされるかヒヤヒヤしたけど、ようやく阪神に勝ち。それにしても最近ベイは弱すぎるので、本当に勘弁してほしい。夫の不機嫌に振り回されるので。)




テレビは普段見ないこともあり、入院中ほとんど付けませんでした。野球もその日は地上波で見れたけど、見る元気が無かった。
また、身体の中のガスが抜けるようにと、パラマウントベッドは起こしたまま寝ることが多かったです。
(全部倒すとガスが胸や肩まで移動して痛くて眠れなかった。)



この日の夜勤看護師さんは、手術前日の夜もお世話になった方でした。
(最近痩せた私より腕がガリガリに細くて、私はそれを見て自分マシじゃん、と元気付けられた方です。そんなことを思っててごめんなさい。)



気腹痛の辛さから何度も借りてたホットピロー。湯たんぽも貸してくれたのですが、この看護師さんも優しい人だったので、思わず、夜勤の方が優しいと嬉しいです、と言ってしまった。
(実際そうだしね。夜勤さんは人数も少ないし。)





明日、退院できるか不安だったけど、一泊1万の個室を入院延長するより、タクシー使ってでも帰った方がいい、という姉の助言を受けて、そうしようと思いました。




歩けなくても、足をずってでもいいから、帰ろうと。
早く帰りたくて、お家が恋しくて、明日は帰る気満々で床につきました。