昭和の大スター、石原裕次郎さん(享年52)が創業した芸能事務所、石原プロモーションの社歌が36年ぶりに発見されたことが18日、分かった。

1978年に裕次郎さんが小説家のなかにし礼氏(75)に作詞を依頼した未発表曲「太陽と星たちの賛歌」で、同プロ50年史の制作過程で譜面が見つかった。所属俳優の舘ひろし(63)が歌を吹き込み、7月中旬の無料配信で“復活”する。

石原プロの50年史に掲載した1983年の秘蔵写真。石原裕次郎さん(前列右)、渡哲也(同左)を、後列左から神田正輝、峰竜太、舘ひろし、石原良純、元俳優の御木裕さんが囲む

男の絆で結ばれた石原軍団に、亡きボスが社歌の遺言を託していた。


石原プロは昨年1月16日に事務所設立50周年を迎えた記念に社史「石原裕次郎・渡哲也 石原プロモーション50年史」(非売品)を約1年かけて完成。段ボール7箱分の資料から秘蔵写真などを厳選した“お宝本”の制作過程だった昨年8月、東京・成城の裕次郎さん自宅の資料室から偶然、譜面が発見された。




1978年に制作された社歌のタイトルは「太陽と星たちの賛歌」で、作詞をなかにし氏、作曲を故羽田健太郎さんが手掛けた。同社によると、裕次郎さんが自ら作詞家の才能を見い出したなかにし氏に頭を下げて依頼。同プロを支援してきた「宝酒造」の10周年パーティーで披露するために完成したが、同時期に裕次郎さんのがん闘病が始まり、お披露目も音源収録も幻となった。


今回36年ぶりに同曲が発見され、裕次郎さんの代表曲「嵐を呼ぶ男」をカバーし、一昨年のNHK紅白歌合戦に出場した舘のボーカルで初音源化することを決定。♪唄って友よ 男の歌を…という仲間への愛を綴った歌詞を雄大なメロディーにのせた楽曲で、7月中旬に同社ホームページの無料配信(期間限定)で初披露される。


その先にはCD化も検討しており、渡哲也(72)や神田正輝(63)ら石原軍団はもちろん、裕次郎さんと縁のある大物俳優や歌手にも参加を呼びかけ、大合唱するという夢企画も進んでいる。


5~6月にレコーディングに臨む舘は「石原裕次郎さんからの贈り物だと思います。歌詞を読んだとき、社員、仲間への激励と石原さんの魂の叫びだと感じました」と気合十分だ。

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