前田は11日、都内で行われた映画「Seventh Code」初日舞台挨拶に、黒沢清監督とともに出席した。


本作は、前田の4枚目のシングル「セブンスコード」のミュージックビデオとして、ロシア・ウラジオストクを舞台に黒沢清監督が書き下ろしたオリジナルストーリー。映画として1周間限定で公開された。


国内外から高い評価を受ける黒沢監督は、前田の印象について問われると、「AKB48の中で歌っている姿を拝見した時に、ひとりだけ孤立していると思いました」とコメント。「ひとりだけ他と違う何かがある。こんな若い年齢の日本人で、たった一人で生きているという他の人が持っていない強さがにじみ出ている」と評価した。それを聞いた前田は、「そういう風に思われることは多いかなと思います」と言葉を返した。



作品を通し、前田の演技について黒沢監督は、「素晴らしかったですね。ロシア・ウラジオストックという過酷な地で撮影だったんですけど、まったく不平不満もなく付き合ってくれました」と、その精神力の強さに舌を巻いた様子。

さらに、「疲れきった夜中に歌のシーンがあったんです。スタッフもへとへとの中、前田さんはガラッとプロのアイドルに変わるんですね。“前田敦子が目の前で歌っているよ”と、素晴らしい歌を歌ってくれたことに感激でした」と、現場の空気が一変したことを明かした。



前田は、黒沢監督に対し「本当に優しくって、その優しさが逆に厳しいんです。求められているものを自分の中で分析して、気持ちの中でぶつかったりして…。でも撮影を乗りきれたのは、“監督のために頑張ろう”って気持ちでした」と熱い言葉で語った。


ローマ国際映画祭2冠受賞を果たした本作は、前田演じる主人公・秋子が「もう一度彼に会いたい」と強く純粋な想いのもと、いかなる危険に足を踏み込むことも厭わず、ひとりの男を追い求めるミステリアスな物語。


映画「Seventh Code」は1月11日(土)よりシネクイントほか1週間限定公開。

読者登録してね

ペタしてね