2010年はAKB48を筆頭に数々のアイドルグループがひしめきあい、まさに“アイドル戦国時代”の様相を呈した。そんな中、ひと際異彩を放ったのが7人組男装グループ・腐男塾だ。6月に発売したシングル「無敵!夏休み」がオリコン週間シングルランキングで6位を獲得し、グループ最大規模となる東京・中野サンプラザでのライブも大成功。ORICON STYLEのインタビューに応じた腐男塾は、大きくステップアップした1年を振り返るとともに、来年に向けて熱い意気込みを語った。


“彼ら”は中野腐男子学園にある“ヲタク”が集まる部活動の部員たちが腐男塾というグループでライブ活動を行っている…という設定のもと、2008年にシングル「男坂」でメジャーデビュー。「こんなにもメッセージ性の強い曲を歌っているアイドルグループは他にない」と自負している。


“同じ時代に生まれた若者よ 生きていて楽しいと思えているかい?”と現代の若者たちへ問いかける最新シングル「同じ時代に生まれた若者たち」の歌詞に並ぶのは、社会風刺ともいえる過激な言葉だ。赤園虎次郎は「説教っぽい感じじゃなくて、同じ若者として同じ目線で、いろいろなメッセージを伝えられたらいいなと思っています」と真剣な表情を見せる。


メッセージ性の強い“彼ら”の歌から、押し付けがましい印象を受けないのはなぜか?赤園いわく「歌詞だけを見ればとても泥臭くて重い曲なんですけれど、それを腐男塾が歌うことによってポップになるというか。自分で言うのも変ですけど…胸に響くんです」。“17歳のヲタク”が歌うことにより“等身大の若者の気持ち”をよりストレートに表現した同曲は、多くの共感を呼んだ。


その反響の大きさから、腐男塾の代表曲となるであろう同曲。紫集院曜介が「この曲を聞いて、ファンの人から励まされたという反応がたくさんきた。ずっと歌い続けていきたい曲ですね。この曲を通じて誰かを救うことができればいいなと思います」と笑顔で話すと、他のメンバーたちもこれに同調した。


今年は、台湾、シンガポール、マレーシアへのCD流通を開始。10月30日に行った中国・上海万博でのライブでは大トリを務めるなど活躍の場を拡大させた。赤園は「見た目で、偏見を持たれている方もいると思うので、そんな方たちに一回でも多く、自分たちの曲を聞いて頂ければいいなと思います」と来年へ向けて意気込む。そして「若者向けの曲がないので、ラブソングを歌いたい」と新たな展望も口にしていた。


http://www.oricon.co.jp/prof/artist/461124/


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