うたうたいのリオと絵描きのタイの物語。



リオ「もう絵は描かないの?タイ」
タイ「描けるほどの力が今はわかないよ」
リオ「もう僕は先にいくよ」
タイ「うん。いいよ。」
リオ「本当は一緒に行きたいんだ。一緒に行かない?」
タイ「あたしはまだここにいたいよ。」
リオ「君を置いてきぼりにして歌なんか歌えるかな」タイ「置いてきぼりにされたわけじゃないよ。ここにいることを選んだんだ。あたしはここで待ってる。いつかリオに見てもらえる日がくるまで絵をかいて待ってるよ。」
リオ「恐いよ。迷ってばかりで不安だ。」
タイ「大丈夫だよ。あなたはあたしにたくさん夢と希望をくれたうたうたいだから。」
リオ「それでも、恐いよ。」
タイ「あなたはこれからたくさんの人に会わなきゃいけないんだよ。あなたを待っている人がいるんだよ。歌わなきゃダメなんだよ。あたしはここであたしのやりたいことをやる。だから安心して歌ってきてよ。」リオ「いつかまた会えるかな。」
タイ「あなたがまた会いたいと願うなら、あたしはいくらでも待つよ。大丈夫。そんなにあたしは弱くない。」
リオ「弱いよ。」
タイ「そうだとしたら、あなたがあたしを弱く見てるだけだよ。あたしはもう1人で歩けるから。」
リオ「…。」
タイ「いってらっしゃい。何もかも大丈夫だから。あたしにあなたの歌を聞かせてね。そうして帰ってきたくなったらいつでも帰ってきて。あたしはあなたを抱き締めるためにこの両手を授かったんだ。あなたの声をきくために。あなたに愛してるって伝えるために。いつかひとつになれるように1人で生まれた。だから、あなたにはまたきっと会える気がするんだ。何も恐くないよ。リオ、いってらっしゃい。」

その夜、タイは夢をみた。2人で笑って満点の星の下で幸せに溢れた夢をみた。
いつか現実になればいい。
ならなかったとしても後悔だけはしたくない。

そして筆をとった。
3月11日。
5時33分。地震があった。今日は本気でビビった。
ストーブ消して電気消して急いで茶の間へ降りた。
家族は外出していて、おばあちゃんだけ。
気づいていなかったみたいで、テレビをつけたら津波の心配はないみたいで。
安心はしたけど…何も今日、地震が起きることはないだろう。
心からご冥福をお祈りします。

今日は今朝から親戚が亡くなったり…忙しい1日でした。
こんな日には思ってしまう。
あたしの命がなんのためにあるのか。
明日死ぬかもわからない。それならせめて、自分をごまかさずに生きていきたい。
明日からの仕事もあたしには明るい未来だ。
働ける場所があること。
受け入れてくれる人がいること。
時々会える友達と語り合えること。

当たり前なんかじゃないよ。
夕焼けまつりからの帰宅&久しぶりのビールなう♪

今日のライブすごかった…どのバンドもよかった。
そして私の心をかきみだしていった。

このスポットライトの当たる場所にいることを選んだあなたを、私はまだ今日も想っている。

キラキラして熱くてまっすぐで笑顔で…そんなバンドはみたくなかった。
でもみたくてライブハウスにいった。
思い知らされるんだよ。
あたしがあなたたちに負けたことを。

ねぇ、あたしの隣は居心地がよかったかなぁ。

あなたの企画ライブを誰より心配してた夏。
終わったあとは手をつないで帰った。
眠ったあなたをみて、満点の星がキレイで。
あたしがいたから安心して眠ったってはにかんだことも嘘になるのかな。

どうしよう。
前に進めないや。

会いたい。

この気持ちを切り取って捨ててしまえたら私は明日から明るくみんなと話せるんじゃないかな。

今日のライブ、誰とも話すのうまくできなかったよ。友達がいてくれて本当によかった。
友達がいなかったら私はきっとふさぎこんでしまっていた。

でも、鳴らない電話を待つあたしも、なんて滑稽なんだろう。
ああ、鳴らないケータイほどうるさいものはないわ。