・・・いくつの世界を旅してきただろうか・・・
数えきれないほどの世界を旅してきた気がする・・・
さすがの俺も疲れてきた・・・
・・・次の者に託そう・・・
・・・終わりなき、ディケイドの旅を・・・



???「・・・また、あの夢か。」

俺はここ最近、同じような夢を見る。暗闇から誰かの声がする。ただそれだけの夢。
窓のカーテンの隙間から日の光が差し込んでいた。枕元に置いている携帯の電源をつけ時刻を確認した。時間は7:00だった。俺は布団から出て、タンスから着替えと下着を取り出し、風呂場に向かった。寝間着に使っているスウェットを脱ぎ、かごの中に入れ、タオルを持ち、中に入った。シャワーを浴びながら最近見る夢のことを考えていた。

???「ディケイドの・・・旅か」

あの夢を見た後は必ずこの単語が引っかかる。俺はディケイドという言葉に聞き覚えがあった。
だが、何処で聞いたかも思い出せないため、気のせいなのかもしれない。
頭と身体を洗い終え、タオルで身体を吹き、持ってきた服に着替え、2階のリビングに上がった。



???「ごちそうさまでした。」

リビングに上がるなり、さくっと朝食を済ませた。それと同時ぐらいにインターホンが鳴った。
画面には黒髪長髪が綺麗な女が立っていた。

???「はーい」
???「真斗くん、支度は出来ましたか?」
真斗「あぁ。今行くから待っててくれ」

俺はそう返答すると、荷持を詰め込んだリュックを背負い、家を出た。

真斗「おはよ、美雪」
美雪「おはようございます、真斗くん」
真斗「じゃあ行くか」
美雪「はい!」

俺の名前は篠原 真斗。俺と一緒に歩いている女子は幼なじみの椎名 美雪。
今日は2人で日帰りで旅行をするのだ。旅行と言っても電車で行ける範囲ではあるが。

真斗「ずいぶん楽しそうだな?美雪」
美雪「当然です!だって真斗くんと久しぶりのお出かけですから♪」
真斗「ま、それもそうだな」
美雪「はい♪」

手をつなぎ、そんな話をしているそんな時だった。突如近くにあったビルが爆発し、崩れ始めた。
俺は慌てて美雪を姫様抱っこし、その場を離れた。
ビルから落下した物にあたり、周りの車は火をあげ、人も何十人と下敷きになった。

真斗「な、なんなんだ・・・一体」
美雪「ま、真斗くん・・・あれ・・・」
真斗「?!」

爆発の煙から現れたのは怪人だった。怪人は煙から姿を現すなり逃げ惑う人たちを殺し始めた。

真斗「あの野郎・・・!」
美雪「真斗くん、逃げましょ?ここにいたら私達まで殺されちゃいます!」
真斗「くっ・・・だな・・・」
怪人「お?人間み~っけ!」

美雪の手を握り、逃げようと走りだそうとした時だった。目の前に怪人が立っていた。
怪人は俺等を見つけるなり手に持っていた剣を振り下ろした。
死を確信したその時だった。俺の周りをバリアのような物が包み、怪人の剣を弾いた。

真斗「なんだ・・・これは」
???『真斗・・・』
真斗「だ、誰だ?」
???『お前に力をやる。俺の跡を継げ。』
真斗「なんだと?」
???『ディケイドの旅を・・・繋げ』
真斗「お前は誰なんだ!」
???『・・・通りすがりの仮面ライダーだ。覚えなくていい。』
真斗「・・・仮面ライダー」
美雪「真斗くん?その腰についてるのは一体・・・?」
真斗「っ?!」

頭に聞こえてきた声との会話が終わると。俺の腰には変なベルトがついていた。ベルトの腰にはホルダーのような物がついており、開けると何枚かのカードが入っていた。
俺はその一枚のDECADEと書かれたカードを取り出した。

真斗「旅を繋げ・・・か。なんだかわからんが頼まれた以上やらないわけにはいかないな・・・美雪、ちょっとの間後ろに下がってろ。こいつ倒して旅を始めるぞ」
美雪「は、はい!」
怪人「あぁ?俺を倒すだと?ただの人間に何が出来る!」
真斗「ただの人間じゃねぇよ!俺は・・・仮面ライダーだ!変身!」
音声[カメンライドゥ・・・ディケイド!]

カードをベルトに装填し、俺は仮面ライダーへと変身した。
その姿は俺好みの物だった。

真斗「これが・・・仮面ライダーか」
怪人「くたばれ!」

怪人は再び剣を振り下ろした。が、俺はそれを交わし、怪人の腹にパンチを叩き込んだ。

怪人「グフォ!」
真斗「・・・行ける!」

俺は休む間も与えずパンチやキックの連続攻撃を怪人に叩き込んだ。武術を学んでおいて本当に良かったと思った。

真斗「とどめと行くか」

俺はホルダーを開け、黄色いカードを取り出した。そこにはファイナルアタックと書かれていた。

真斗「必殺技カードってところか?まぁいいか。行くぞ!」
音声[ファイナルアタックライド・・・ディディディディケイド!]

音声が鳴り響くと同時に四枚のカードの形をした残像が現れた。俺が飛び上がるとその残像は怪人に向かって斜めに配置され道を作った。俺はそのままカードの残像を通りぬけ、怪人に飛び蹴りを放った。蹴りを食らうなり、怪人はあっさりと爆散した。

真斗「・・・ディメンションキックってところかな。」

そう言いながら変身を解除した途端、周りの景色が一変し、宇宙空間のような風景になった。

真斗「な、なんだ?」
???「初戦にしてはいい戦いだった。」
真斗「その声さっきのやつか」
???「お前はディケイドとなった。お前はこれからたくさんの並行世界を旅し。そこにいるライダーと出会い、その世界を救ってもらう」
真斗「なんでそんなこと」
???「それがディケイドの使命だ。お前に拒否権はない。」
真斗「・・・拒否権がないのであれば、やってやろう。で、平行世界にはどういくんだ?」
???「意外とすんなり受け入れるんだな。まぁいい。平行世界へは光のオーロラを通って行ってもらう」
真斗「光のオーロラ?」
???「ディケイドとなったお前なら出せるはずだ。そろそろ時間だ。頑張れよ」
真斗「最後にあんたの名前・・・聞かせてくれ」
士「・・・門矢士だ」

士が自分の名前を告げ終わると同時に景色は元に戻った。あれは一体なんだったのだろうか

美雪「真斗くん、大丈夫ですか?」
真斗「あぁ・・・そっちは?」
美雪「とくに異常はありません」
真斗「そか、なら良かった・・・なぁ、長い旅になっちまうかもしれねぇが、付き合ってくれないか?このディケイドの旅に」
美雪「はい。私はどこまでもついていきます」
真斗「ありがとう。」

美雪に礼を言い、光のオーロラを出現させ2人一緒にそれをくぐった・・・

Story01 END

Next Story
光のオーロラをくぐり、最初にたどり着いた世界。そこはグロンギという怪人が日本を制圧しようとしていた世界だった。だが、ここにはグロンギにたった一人で立ち向かう戦士がいた。
Story02[戦士]繋げ、新たな世界を
ブレイクが終わり、ただいま書いております仮面ライダー涛牙なのですが、
書くのをやめようと思います。
色々考えてはいたのですが、書けませんでした。
それともう一つ。ディケイドのオリジナルの小説を書いてみたくなったのもあります。
今日更新できればあげたいと思います。
絵美「誠~、一緒に帰ろ!」
誠「あれ?お前部活は?」
絵美「今日はオフ」
誠「よし、じゃあ帰るか」
絵美「うん!あ、佐江ちゃ~ん!佐江ちゃんも一緒に帰ろうよ~」
佐江「お邪魔じゃない?」
絵美「うん♪」
佐江「じゃあ帰ろ♪」
絵美「わ~い♪」

---帰り道---

誠「しっかし、なんで夏休みに学校に行かなきゃならんのだ・・・」
絵美「しょうがないでしょ~?来年の今頃は受験が始まる頃なんだから」
誠「そういや、そうだったな・・・」

夏休みも残り半分となった今日、二年生である3人は夏期講習から帰っていた。
夏期講習は午前中のみとは言え、授業スケジュールはツメツメで行われていた。

誠「せめての救いはキメラが出ないことだな」
佐江「だね~」
???「貴様ら、仮面ライダーだな」
誠&佐江「?!」

後ろからしたその声に振り向くと、そこには怪しげな気配を発する者がいた。

誠「お前・・・何者だ」
鋼鉄「俺の名前は鋼鉄(アイアン)。キメラの上を行くキメラ、ネオキメラの第一号。」
佐江「ネオ・・・キメラ?」
誠「絵美、下がってろ」
絵美「うん・・・」
誠「ネオがつこうとキメラはキメラ。今までのやつと一緒だろ?」
鋼鉄「それはどうだろうな?・・・はぁぁぁあ!」
誠&佐江「変身!」


誠、絵美、鋼鉄はほぼ同時のタイミングで変身し、戦闘を始めた。誠が動き出すころにはもう佐江は鋼鉄の後ろに回り込み、蹴りを放っていた。

佐江「はぁ!」
鋼鉄「・・・なかなかの速さだ。追い切れない。だがな」
佐江「なっ!」
鋼鉄「攻撃に威力がない!」
佐江「ぐっ!」
誠「柏木!名前の通りの硬さだな・・・」
鋼鉄「当然だ。今までのキメラは元となる生き物や武器の性質に加えそれに見合った属性などを合成していたもの。それに加え我々ネオキメラは一つの物質の特性を最大限まで増幅、変身者の身体能力も限界まで引き上げている。鋼鉄の特性は頑丈さ。それを極限に高めれば当然のこと。」
誠「なるほどな・・・ならこっちは力推しでいくぜ?ネイチャー・パワー!ランド!」

誠は転送されてきたチップを差し込んだ。すると足元から粒子が舞い上がり、誠を包んだ。
包んだ粒子が身体に取り込まれると、誠の身体は黄色をベースにした姿になった。

誠「行くぜ!どぉらぁ!」
鋼鉄「・・・ほう、なかなかだ」
誠「何!?」

誠は全力のパンチを叩き込んだ。ランドは力に特化したスタイルであったが、そのパンチをくらっても鋼鉄はびくともしなかった。

誠「くっそ!」

誠は様々な攻撃を放った。が、どれも鋼鉄には効かなかった。

鋼鉄「いい加減・・・鬱陶しいぞ!」
誠「ぐはっ!」
絵美「誠!」

誠は鋼鉄の強烈な蹴りをまともに喰らい、吹き飛び壁に激突し地面に倒れた。
絵美は倒れた誠の元に慌てて駆け寄った。

鋼鉄「この程度の相手に我々は苦戦していたとはな・・・まぁいい。始末する」
誠「くっそ・・・」

鋼鉄は右拳に力を込めながらゆっくりと誠に近づいていった。誠は動こうとするが、身体が言うことを聞いてくれなかった。鋼鉄が徐々に距離を縮めてきた、その時だった。鋼鉄と誠の間に1台のバイクが止まり、2人の人が現れた。バイクから降りながらヘルメットを取ると、現れた2人は椿と秋人だった。

絵美「秋人さんに椿さん!」
椿「絵美ちゃん、誠くんを連れてちょっと下がってて?」
絵美「はい!」
秋人「ここからは俺等の番だ」
鋼鉄「なんだ?貴様らは?」
秋人&椿「変身!」

秋人と椿はチップをブレスレットに差し込み、仮面ライダーへと変身を遂げた。

鋼鉄「データにない仮面ライダーだと!?」
秋人「仮面ライダー・・・刀(ソード)」
椿「仮面ライダー弓(アロー)」
鋼鉄「ふん。所詮貴様らの攻撃など効か」

鋼鉄の言葉が言い終わる前に秋人の腰に付いていた鞘からは剣が抜かれ、鋼鉄の身体には切り傷がついていた。

鋼鉄「何!?」
秋人「刀の名前は伊達じゃねぇさ・・・椿!」
椿「分かってる!」

秋人が鋼鉄の前から退くのと同時にすでに椿は矢の尖端に粒子の力を込めていた。椿はそれを放ち、鋼鉄についた切り傷に向かい、放ち見事に命中し突き刺さった。

鋼鉄「こんなもの痛くもかゆくも」
椿「スピン・アロー!」
鋼鉄「!?」

突き刺さった矢は凄まじい速度で回転し、一瞬にして鋼鉄の身体を突き破った。

椿「トドメ!」
秋人「分っている・・・!」

秋人は鞘に剣を収め、精神を集中した。剣にはすでに粒子の力が纏われていた。その力が最高に高まった瞬間、秋人は鞘から剣を抜き、鋼鉄を十字に切った。

秋人「赤粒子・火炎十文字斬・・・!」
鋼鉄「ぐわぁぁぁ!」

秋人が剣を鞘に戻すと同時に鋼鉄は爆散した。秋人と椿は一呼吸した後に変身を解除し、
椿は佐江の元へ、秋人は誠の元へ向かった。

椿「大丈夫?椿ちゃん」
佐江「はい。お二人のライダーチップ、完成したんですね」
椿「完成したのはちょっと前。テストも何もしてないのよ」
佐江「それであの力ですか!?」
椿「私も自分でびっくりよ。まさかあそこまでやれるとは思ってなかったもの」
佐江「さすがです!」
秋人「誠、大丈夫か?」
誠「まぁ、なんとか・・・」
秋人「ならいい」
誠「はい・・・」
秋人「どうした?」
誠「あ、いや、鋼鉄があっさりやられたことにびっくりしてて・・・」
秋人「あいつと俺は相性がよかった、ただそれだけのことだ。さ、帰るぞ」
誠「はい」

誠は絵美の肩を借りながら霜斗の元へと一旦戻った。

----安城矢須コーポレーション 社長室----

安城矢須「まだライダーを隠していたとはな。しかもあの鋼鉄を撃破するとは」
前田「大事なネオキメラを・・・申し訳ございませんでした」
安城矢須「構わん。相性が悪かったのさ。下がっていいぞ」
前田「はい・・・」
安城矢須「まだまだ楽しめそうだ・・・フハハハハハ!」

第十話 終

次回予告!
鋼鉄に負けた誠は霜斗に強化を依頼する。が、霜斗はそれを拒否した。

次回【心】戦え、守るために