イリノテカンが効いていないと分かりながらも

ひとまずもう1クール、もう1クール、、と続けました。

定期的に行うMRLではもちろん癌は肥大していくばかり。

無数に広がる黒い影が少しずつ大きくなり、繋がっていっていました。


クールを重ねるごとに副作用で体は弱っていき

この抗がん剤を使うメリットがなくなってしまった

そんな時でした。


先生から癌の遺伝子検査、ゲノム医療を勧められました。

癌の組織を用いて遺伝子を調べ遺伝子変異を明らかにすることで一人ひとりの体質や病状に合わせて治療を行えるとのこと。


、、、何でもっと早く言ってくれないの⁉︎

と思いながらもこうなった今、頼れる道はそこしかありませんでした。


検査をしても必ずしも遺伝子検査は明らかになるわけではありません。

母の癌が遺伝性のものであれば治療の幅も広がるとのこと。

調べることでもしも遺伝だとしたらその子どもも遺伝している可能性が高いと伝えられて、私の前で少し戸惑いも見せていましたが、

そんなことを言っている場合じゃない!!と背中をおし、検査を受けることになりました。