誤解されたままなんて、そんなの嫌に決まってる。
だって、俺が好きなのは…
**
Sside
『じゃあ!』
なんて、明るく別れたけど。
なんでそんな顔するかな。
自惚れていいの?
俺の隣に女性がいるのを見つけて、途端に曇った表情。
俺達を視界に入れないようにか少し俯いていて、話を早く切り上げようとしているのが伝わってきた。
恋愛に不器用なんて言われる俺だけど、さすがにこれは…
『…ねぇ、なんで告白しないの?』
『……やっぱりそう思う?』
小走りで離れていく、彼の後ろ姿を見ながら呟く。
よかった。
自惚れではないみたい。
『あー、でも。あれ絶対に勘違いしてたよね。』
…ばーか。
何のんきに言ってるんだよ。
誤解される原因を作ったくせに。
『…それ、お前が言うんだ?』
あんなこと言ったら、彼女だと思われても仕方ないじゃないか。
呑みに行く時に相談してたのは、もちろん、ニノ本人のこと。
でも弱い俺は、相手の気持ちを確信してからじゃないと行動できなくて。
名前も性別もふせて恋愛相談したんだ。
ただ、どんな反応をするのか、それが知りたいだけだった。
『え、何?気づいてたんだ?さっすがぁ。』
『何年の付き合いだと思ってんの。それくらいわかるわっ!余計なことすんなって。』
でもそのおかげで自信ついたのは
事実だし。
『とか言いながら、そっちの方が燃えるタイプでしょ?笑』
…のせられた感じが腑に落ちないけど。
『……素直に感謝していいのか、なんなのか。』
でも、これで俺も伝えられるかな。なんて。
『…忘れてない?私だって好きなんだから。感謝してなきゃ怒るよ!』
『……え?あー、うん。わかってる。ありがと。』
お人好しのこいつと
可愛い反応をしてくれたあいつの為に
次は俺が頑張ろうか。
続く?
