一部に性的な表現があります
苦手な方はご遠慮ください
最近有難いことにソロ活動を始めて忙しくしている
振り入れやMV撮影など
休みの日も練習をしたり
なかなか理佐との時間が作れていない
でも理佐はその事を理解してくれて
今は仕事に集中して
また落ち着いたら二人で旅行にでも行こうね
そんな優しい声をかけてくれた
やっぱり自慢の彼女だ
今日の午前はオフ
久しぶりに昼頃までゆっくり寝ることが出来る
でも結局いつもの時間に起きてしまった
スマホを見ると時刻は7時
理佐はもう起きていたようで
隣にはいなかった
理佐の暖かさがなくてすこし悲しくなる
こんな暑いのに悲しくなるとか
私、理佐のこと好きすぎだよね
もう理佐と付き合って5年経つが
今でもラブラブだ
倦怠期というものはいつ来るんだろうね
と二人で話すくらいにはラブラブ
目がもう完全に覚めてしまったので
すぐに寝室を出てリビングへ向かう
理「ゆいおはよ」
由「ん、おはよ」
リビングでコーヒーを飲んでいる理佐
相変わらず何をしても絵になるな
理「起きるの早いね、今日くらいもう少し寝たら?」
由「寝ようとしたんだけど目覚めちゃって、理佐隣にいなかったし」
理「かわいいね」
犬を撫でるように私の頭を撫でてくる
由「私犬じゃないよ」
理「かわいいねこちゃんだね」
由「ねこでもないよ」
それでも私の頭を撫でてくる理佐
その暖かさが心を満たしてくれる
私もソファーに座ってテレビを見る
ニュース番組
しばらくすると
また眠くなってきた
そのまま理佐の膝を枕にして
眠りそうになる
すると理佐が私の体を
赤ちゃんをあやすようにとんとんと優しくたたいてくれる
その一定のリズムがさらに眠たくさせる
気がつくと眠りについていた
しばらくして目を覚ますと
理佐は私を膝に寝かしたまま電話をしていた
誰と話してるんだろう
寝ぼけながらそんなことを考えていると
電話越しから聞こえてくる声的に
ふーちゃんだ
私もふーちゃんと話したいなと思って
目を開けようとすると
何やら変な話をしている
でもよく聞こえない
理「いやもう全然、興奮なんてしないよ笑」
冬「○○○○○○○○」
何の話?興奮って?てかふーちゃんはなんていってるんだろう
理「何年付き合ってると思ってるの笑もうそんなことで興奮しないよ笑」
え?私の話?
てか興奮しないって何?
私の身体見飽きたってこと?
冬「○○○○○○○」
理「そりゃあね、興奮しますよ」
え?他の人の身体では興奮するってこと?
よく聞こえないけど会話の内容的にそんな感じだ
私もう飽きられたってこと
そんな何回も見たらドキドキなんてしないってこと?
起き上がって今にもブチ切れて
どういうことが問いつめたいけど
もうそんな勇気は出ない
だって倦怠期すら来ないと思っていた
大好きな恋人にもう興奮しないって言われたんだよ
そんなこと言われて問い詰められるわけないじゃん
でも言われてみれば最近私たちは行為をしていない
2ヶ月くらいだろうか
いってきますのキスは軽くするし
おはようのぎゅーだってする
でも言われてみれば最近はずっとレス状態だ
もしかして、そういうこと?
もう理佐には他の人がいて
私はキープってこと?
考えれば考えるほど悪い方向に行ってしまう
もしかしてもう別れたいとか?
ああ、もう
涙が溢れそうになる
でもこんなことバレたら面倒くさがられるよね
そんなことを考えていると理佐はいつの間にか電話を切っていた
バレないようにとりあえずトイレ行こう
目を開けて起き上がる
理「ゆいおきた?」
由「うん、」
理「ん?まだ眠いの?」
由「べつに」
そのままトイレで涙を拭う
浮気されてたのかな
いつからされてたんだろう
私だけ好きって言ってくれてたのは嘘だったのかな
理佐が優しくしてくれるのは浮気した罪悪感消すためなのかな
そう考えるとまた涙が溢れそうになる
浮気したらぶん殴るからとか言ってたのに
結局されたら悲しくて、つらくて涙が出ちゃうだけなんだ
私ってやっぱり弱いな
しばらくトイレに籠って涙を流していると
理「ゆい?大丈夫?」
私が何も気づいてないって思ってそうやって優しく声掛けてるのかな
ほかの女の子にもそういうことしてるのかな
由「大丈夫」
もう一度涙を拭いてトイレを出た
すぐに仕事の支度をして家を出る
理「ゆい?ごめんなにかしちゃった?」
由「大丈夫」
理「大丈夫じゃないでしょ、」
私の顔を無理やり理佐の方へ向けられる
理「目、少し赤いよ」
由「ちょっと目痒かっただけ、いってきます」
理佐の言葉をほぼ無視して家を出た
その日は結局全然仕事に集中できなかった
あの夜他の人と一緒にいたのかな
友達と飲みに行くって話嘘だったのかな
旅行も私の知らないほかの女の子と行ってたのかな
ずっとそう考えていた
LINEには
理「何かあったら直ぐに言ってね」
「今日飲み会だから少し遅くなる、終電までには帰るね」
と来ていた
返信しなかった
だって、ほかの女の子と飲んでるんでしょ
ホテルとか行ってたりするのかな
私みたいな見慣れた身体じゃない
もっと興奮する女の子のところ行ってるのかな
はあ、もうやだ
仕事が終わり家に帰ると時刻は23時
結局私も遅くなってしまった
LINEを見ると
理「ゆい?大丈夫?」
「今電車乗った」
「電車降りた!もうすぐつく」
と来ていた
返信はまたしなかった
しばらくソファーでスマホを見ていると鍵が空いて
理佐が帰ってきた
理「ただいまあ」
由「おかえり」
理「よかった、返信ないから心配だったよ」
リビングのドアを開けながらそういう理佐
ん?
なんだこの香り
理「ん?」
違う、いつもの匂いじゃない
だれ、
やっぱりほかの女といたんだ
普通の友達だったら香水の匂いが移るほど近くにいるはずがない
やばい、涙出そう
理佐は手を洗ってすぐに私の座ってるソファーに来た
理「ねえ、ゆい私なにかしちゃったかな」
なんでそんなに何も分からないフリするの
ほかの女と一緒にいたんでしょ
涙が溢れてくる
理「ゆ、ゆい?!ごめんなにかしちゃったよね」
もう私の身体じゃなんも感じないのかな
確かめたくて
Tシャツを脱ぐ
理「ゆ、ゆい?どうしたの?」
由「ねえ、なんも思わないの」
理「いきなりどうしたの?」
由「私の身体見てもなんにも思わないの」
なにかに気がついたのか
理佐はニヤッとする
私が浮気されたことに気づいて
泣いてるのが面白いの?
理「かわいい」
私の髪を耳にかける
理佐が動く度に他の女の匂いがして
心が締め付けられる
理「したい時はなんて言うの?」
理佐の指を見るとなぜが爪が短い
数ヶ月してなかったのに短いってことは
やっぱりほかの女の人とやってるんだ
ああ、もう、考えるだけで嫌になる
首筋を指先で撫でられる
由「んん、」
理「かわい」
そうやって他の女の人にも言ってたのかな
理「ほら、言わないとしないよ?」
したい、久しぶりに理佐に触られて
ドキドキしないわけがない
でも理佐は私の身体見てもドキドキしないのかな
理佐の膝の上に座って
頑張って理佐が興奮しそうなことをする
耳をかんでみると
理「んっ、」
理佐の手を掴んで
指を口の中に入れる
優しく舐めたり、噛んだりすると
目がとろんとしている
興奮してくれてるかな
爪を見るとやっぱり短い
この指他の人の中に入れたのかな
また涙が出そうになる
理「むり、我慢できない」
いつもよりも雑にベッドに降ろされた
なんで、いつもならもっと優しくしてくれるのに
キスしたい
理佐を感じたい
いつもはこんなことしないのに
キスをせがむと
顔を背けられてしまった
なんで
涙が溢れそうになると
すぐに理佐に頬を触られる
理「かわいい」
ねえ、私以外に言わないでよ
その手からする匂い
本当に嫌いで
悲しくて
結局行為中にキスをしてくれることはなかった
いつもみたいにすぐ気持ちよくしてくれなくて
ずっと焦らされて腰と腹筋ら辺が少し痛い
理「かわいい、きもちかった?」
行為中ずっと他の女の匂いがして
理佐にかけられる言葉全てが嫌で
安っぽく感じてしまう
また涙が溢れてくる
由「ねえ、キスして」
こんなこと普段の私なら絶対言わないな
理「ふふ、かわいいね」
すぐに唇が近づいてきて
私の唇とあたる
暖かくて、柔らかくて
気持ちいい
頭がくらくらして
理佐の服をぎゅっと掴む
すると舌が入ってきて
その柔らかさがさらに気持ちいい
いつもの理佐で
でもいつもと違くて
寂しいけど気持ちよくて
ずっとしていたくなる
でもしばらくすると理佐が離れて
目を見てくる
涙が溢れてきて
すぐに拭おうとしたら
理「ねえゆい、さっきから何勘違いしてるの?」
勘違い?何の話?
理「ふーちゃんとの電話聞いてた?」
えなんで分かるの?
寝てるフリしてたのに
由「え、なんで」
理「ゆい勘違いしてるよ笑」
勘違いってさっきからなんなんだ?
由「なんなの、」
理「どんな内容の話してたかわかる?」
由「私の身体じゃもう興奮しないって話でしょ、他の人の身体は興奮するけど」
こんな悲しい事実自分の口からいいたくないのに
なんでわざわざ言わせるの
理「そんなこと話してないよ?」
由「え、、、、どういうこと」
理「もう他の人の身体見ても興奮しない、由依の身体でしか興奮できないって話!」
由「え?」
理「寝ぼけててちゃんと話聞いてなかったでしょ!」
由「は、はあ!!」
待って私の勘違いってこと?
由「じゃあ!その香水は何?!」
理「これ、由依がこの前気になるって言ってた香水だよ?付けたら気づいてくれるかなって思ってつけてみたの」
たしかに、その話したな
でも
由「じゃあ!爪短いのはなんで」
理「由依最近忙しかったから、いつか誘われた時のために短くしといたんだよ」
そんなの言い訳でしょ
だってずっとキスしてくれなかったし
これまでそんな事なかったし
由「じゃあなんで、キスしてくれなかったの」
理「由依が浮気してるって勘違いしてたのが可愛くてつい意地悪しちゃった」
由「は??!」
じゃあ浮気は私の勘違いってこと?
理「だって、由依頑張って涙堪えてて可愛かったんだもん」
由「最低、考えられない」
理「んーごめん」
由「てか、ふーちゃんにそんな話するのもありえないし」
理「ごめんって!」
由「ほんと最低、もう一生しないから」
理「ごめん、それは勘弁して」
由「もう許さないから」
理「ねえ由依ごめんって」
それから1週間接触禁止令で限界突破な理佐でした。