いろんな話をして、たくさん為になる話をしたけど、その中で1番印象に残ったのが、母親の話。
私は長女で2つ下の妹がいる。
幼い頃、妹は常に母親にべったりだったし、甘え上手で両親共にとても可愛がられていた。
私はいつも羨ましかった。
私はいつも我慢していた。
自分は母親に嫌われてるんだと泣いた日もあった。
これが私の記憶。
だけど今日、自分が母親にどれだけの深い愛情を注がれていたかを知った。
私を育てるにあたっての母親の気合いは妹の時とは比にならないし、妹が生まれてからも私はとにかく可愛がられてたらしい。父親は「ほんと溺愛してたよ」と言っていた。確かに幼い頃のアルバムには、私はたくさんの写真と共に「さくら誕生」「さくら歩き始め」などと書かれたディズニーの可愛いメモまで貼り付けられているが、妹の写真は極端に少ないし、メモはおろか妹1人で写ってる写真は1枚もない。
私の物心がついた頃は、丁度、母親がやっと妹にも気が回せるようになった頃だったんじゃないかと父親は言っていた。
高校受験の時、母親は私にしつこく勉強、勉強と繰り返し、自分は高卒でほとんど勉強もしてこなかったくせに、私の教科書をみて自らも勉強し、つきっきりで私の勉強をみてくれていた。
たくさん怒られた。
たくさん泣いた。
嫌だった。
母親が勉強の話を持ちかけてくる度にあからさまに不機嫌な態度をとった。その度叱られていた。高卒の母親に勉強しろと言われるのがとにかく嫌だった。
けれど、つきっきりで勉強をみてくれて、家庭教師もつけてくれて、塾にまで通わせてもらったおかげで、中学での成績は上上、先生方にも褒められた。第一志望の高校には1歩届かなかったが、行きたかった高校に入ることができた。
母親は自分が高卒だということにコンプレックスを抱えていたらしい。私に嫌がられていることは分かっていたし、嫌がっているのに勉強を強要するのはすごく辛かったそうだ。
全部私のためだった。
これだけつくされ、愛されていることに、全く気付いていなかった。父親にこの話を聞いて、涙が出そうになった。大学に入ってからは母親の優しさに気づき、感謝の気持ちは持っていたけれど、愛されているという感覚はなかった。
父親にこの話を聞けてよかった。
母親には感謝の気持ちと大好きだよって気持ちを伝えたい。(ストレートには言えないけど) いつか私は今まで母親から受けてきた愛情を返すことはできるのだろうか。
思ったのは、私は母親にはかなわない。




