思い叶える
余命
残された命
限られた時間を迎えている方を前に、今何を思っているのか、
そういえば、聞けていなかった。
90年近いその人の人生の、ラスト数ヶ月の間に、その人を知る。
そんな大役が重くて、自分の仕事が辛い。
どうして、この仕事に就いてしまったのか。私にはむいていないと否定してきていました。
これでダメならもうやめようと決めて再びのって、
その葛藤のなか、目の前のことだけをひとりの私として、動いた。
血圧下がってきています。
食事も摂れなくなってきている。
娘様からは、寝言なのか分からないけれど、目が覚めると、三途の川が見えたとか言ってるんです。
私は臨死体験のお話しを聴いたことがあるので、これは、このまんま、見過ごすわけにはいかなーい。
その報告を受けて、まだその人は息をしているし、話せる。声が出せる。
今何を思っているのかを聞こう。
想いを吐き出してほしい、心残りのないように、何を思っているのかを聞こう。
その方の家に向かいながら、そう決めて訪問しました。
今調子いかがですか。の声かけに
「眠たい」
何か伝えたいこと、言っておきたいことはありますか。
「うん、ある」かすれた声で
「娘に、遺言状を書きたい」
はっきりとそのように仰られました。
その言葉を、横で娘様ご夫婦が聞いておられました。
内心動揺したけれど、その言葉を受けて、娘様ご夫婦からのお話しを聞きご本人の意思を尊重することになりました。
時間の猶予はない。
心を落ち着けて、どこの誰に連絡しよう、落ち着け~と言い聞かせて、思い浮かんだ専門職の人に、そうだ連絡しよう。
すぐに司法書士の方に連絡、相談し、「今から行きます、ちょうどいけます」と、絶妙なタイミング。
司法書士の方へつなぎ、公証人の予約をしてくださいました。
他に思いは?とご本人に聞くと「ないよ」その言葉に表情がとても和らいでいました。
司法書士の方きてくれるので、手続き完了するまで、逝かないでねー、
大丈夫パワーいれたから、まだ逝っちゃだめだよーと伝えてその日の訪問を終えました。
お願い間に合って
間に合う
必ず間に合う大丈夫