少し前に娘から「親離れしていくと寂しい?」と
聞かれました。「少し寂しいけど無事親離れさせていくのが
親の仕事だから成長している証拠だしそれはとても
大事なことだから嬉しい気持ちもあるよ」
という話をしました。
こういう会話をするようになると
いつかは離れていくのを実感するものです。
学校まで送ると「教室までは来なくていいよ」
とか友達が我が家に遊びに来ると「パパは向こうに行っていて」
みたいなことが多くなりました。
コロナ前ぐらいの時がまだ5歳でその時は初めて家に
遊びに来た日本人の子がいて部屋で遊ぶときに
「どうしてもパパも一緒にいて欲しい」
と言われたことがあり、それを思い出してこういうのが
成長なんだな、みたいな。
親の世界を離れて自分なりの世界をちゃんと
獲得し始めているなー、と思います。
こういう段階が成長にはとても大事だと分かる一方で
少し寂しい、みたいな感じでしょうか(笑)
当然そうなると、親に対しての反抗期が始まるわけですが
我が家はまだそこまではいっていませんがいずれは
来るのでしょう。
「反抗期」と一口に言ってもそれは子供が親から離れて
自らの世界を獲得している証拠でもあります。
「俺は(私は)親の世界観とは違う世界観を持つんだ」
という子供の意思表示という感じでしょうか。
そう考えるととても重要な時期で「反抗期」を経ないと
親離れもしていかないと考えると親としては避けては
通れないものなのでしょう。
最近は自分の実家の両親とそういう話をすることも
あります。
「親離れ」の話はドミニカ共和国に住んでいると
様々な観点から考える機会が多いのです。
日本の子供と比べると親離れができない子供が多いからです。
自分がドミニカに来た当時はたまに日本人の方から
「ドミニカ共和国は家族の仲が良いので反抗期が少ない」
ととてもよく言われました。当時は自分も独身で
「まぁ、そういうものなのかな」ぐらいにしか思いません
でしたが自分の子供が生まれて反抗期のメカニズムを学習すると
それは家族仲が良いというよりも親に対しての依存心であったり
親離れ(子離れ)ができてないことと深く関係していることだと
理解し始めました。ドミニカ共和国ではこの「他者への依存心」
が強く残っている人が多いと感じます。
興味深いのですがこのドミニカ的「依存」という関係は大抵は
子供からの一方通行ではなく自分が観察している
限りは大部分はお互いに強い、という割合の方が多いかなと。
特にお金、経済的な問題に関してはとても強くなります。
そしてどちらかが経済的な問題に依存の限界が来た時、
家庭内に非常に大きな摩擦を生む家族がとても多い印象です。
自分が中学生か高校生かいつぐらいだったかは覚えて
いませんが自分の父に「子供は親とは別人格で別の人生、
その距離感が分からない親は多いんだよ」
と言われたことがあります。当時はそういうものか、
ぐらいにしか思いませんでしたが自分が親になり振り返ると
我が家の両親は子離れ、親離れということで見たら
かなり健全な考えの持ち主だったのかなと思います。
自分が親に初めてなった時に、さて、親とはどういう
ものか、と考えた時にこの時に父から言われた言葉は
今でも参考にしている言葉です。それだけ印象に
残っているのでしょう。
その話を聞いた少年はその後思春期を経て青年へ
そして青年から成熟時期の道程の中で
両親と政治的考えがとても異なる方向に行く時期を迎えます。
両親と日本の政治の話しでは対立的な話し合いが
増えていく中で「あぁ、自分は親とはもう異なる
道を歩き始めているんだな」と意識した時期があったのは
今でも覚えています。もちろん年老いた両親に
自分の経済政治の考えを理解してもらおうという発想は
なく、お互いの勉強量も全く違う中で、
それは単に1人の人間としての別人格を歩んでいるという
ただそれだけのことなのかなと。
深い話になってしまいましたが「親離れ」については
日本に住んでいて娘がいるパパ友とも先日、この
話で電話で盛り上がってしまいました。
特にドミニカ共和国に住んでいて様々な親を
見てきたせいか色々な観点から話せてしまうなと。
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俳優・高橋克典
「自分に息子が生まれたとき、一生懸命父親になろうとしましたが、
父親ってどういうものなのかがわからない。モデルがない。
『父親とはこうあるべきなんじゃないか』という
気持ちでやっていました。
ものすごく愛情をもって向き合っているからこそ、
ふと気づくと、『こうあるべき』が中心になってしまって、
そうなるともう、役割でしか生きていない。ほんとうの僕じゃない。
難しいですね」
「役割」はふつう縛られるものだが、縛られている自分を否定しない。
むしろ、子どもが与えてくれる役割が「自分を成長させて
くれていると感じる」と言う。
「今、子どもは中学生。自分の主張が強くなってきて、
言うことを全然聞いてくれない時期です。
ぶつかって頭にもくるけど、安心する部分もあるんですね。
反抗期って『俺は俺だよ』と思うことだから。
どこかで、こうやって自分の感覚で自分のやり方を
見つけていくんだなって、うれしくもなる。反抗期は、
親を解放してくれるためにあるんじゃないかと思うこともありますね」
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