春に続いて夏の甲子園も中止が決定しました。
かつて甲子園を目指したことがある経験者として
10代の少年達の前に突きつけられたこの決定がどれだけ苛辣な
状況を意味するかを想像すると悲痛でしかありません。
一方で同日に検事総長の定年延長や麻雀問題が取りざたされておりましたが
このような報道を上記の報告と同時に目のあたりにする、彼ら10代の
子供達、またその保護者や指導者の方々は日本の主導者達に対して、
軽蔑の感情を抱くのではと思います。
主導者をはじめとした大人達が真剣に考えれば本当はもう少し良い
アイデアがあったのではないのかなと。
いずれにせよ、春夏の甲子園が中止になる事態は太平洋戦争の
戦中以来だそうです。
今の世界や日本はそれに匹敵する状況なのだと改めて実感します
高校野球の指導者の方々は10代の子供達に中止の決定を説明すると
いう大変辛い役目をしなければいけない。
こういうのは表面的な慰めの言葉は何も響かないだろうし人間力が
必要になるなぁ。とても苦しい時間だったと想像します。
明徳義塾の名将・馬渕史郎が日刊スポーツで語っていました。
「選手にはグラウンドでこう言い続けてきたんよ。
高校野球の目的は人間づくり、目標は日本一。
目標は変えないといけなくなったけどね。
この経験を将来に生かしてくれたら、指導者として、
これ以上の幸せはない」
人間性が鍛錬されてないと
なかなか言えない言葉というか最後の2行が特に
響く。今、前向きになることはとても無理だと思いますが
時が経ち、いつか球児達がこの辛い経験が土台に
なったと言える日がくることを心から祈りたいです。
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明徳義塾・馬淵史郎「たなぼた論」より
ぼた餅を手に入れるのは棚に1番近いもん、
手を上げ続けるのは辛いが
1番努力したもんが、ぼた餅を手にいれる。
棚に少しでも近づくことがまず大事、
なおかつ1番近い所で手を挙げ続ける努力をしている
人が先にとれる、いつ落ちてくるか分からないからと
いって後ろで休んでいる人は一生とることはできない
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