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中東の問題で最も収拾が難しい問題の一つとして「パレスチナ紛争」があります。
今月、イスラエル軍がガザ地区を侵攻したことで再びこのパレスチナ問題が勃発しました。

「ディアスポラ」。これは古代ギリシャ語で「散らされた者」という
意味があり特にパレスチナの外で離散して暮らすユダヤ人のことを指します。
実際、ユダヤ人の歴史をさかのぼると紀元前20世紀頃の頃、ダビデ王とかソロモンまで
話しが戻るのですが彼らは宗教上もキリストではなく唯一神という世界しか礼拝しない
特異な存在だったようですが何よりも彼らはかのヒットラーも恐れていた
ように商売がうまかったんです。

銀行業の歴史を見ると必ずと言って良いほどユダヤ人の歴史と重なります。
かつてのユダヤ人は主に銀行業で生計を立てていましたが
労働をせずにお金をもうける=卑しい存在としてキリスト教徒から迫害をされ
はじめます。

やがてかつてのローマ帝国によってパレスチナの地を追われて「ディアスポラ」
の日々を経験するのです。面白いもので人間の本質ってどんな時代も本当に変わらないのだなと
思うのですが例えば堀江被告っていますよね。彼もある意味で「ディアスポラ」だと
思います。彼もあれだけビジネスで大きくなりましたが彼は現代版ユダヤ人のように
それまでいた既得権を持つ人たちの妬みを買いマーケットから追われることに
なりました。

パレスチナを追われたユダヤ国民はその後、1948年にイギリスなどの協力を
得て再度パレスチナの一角にイスラエル国を作りますがそこには
既にアラブ人が生活していたことから戦争になったのが経緯です。

1993年にはイスラエルのラビン首相が話しを進めて「オスロ合意」
により、ヨルダン川の西岸地区の40%、
ガザ地区の3分の2をパレスチナ人に引渡しをすることでこの問題は
収拾に向かいかけましたが95年にはラビン首相が右翼系のユダヤに
よって暗殺されたことで和平の公約は再び崩れました。

今でもユダヤ人、現イスラエル首相は「西岸、ガザ地区」は神がユダヤ人に与えた
約束の地であるとしてパレスチナ人から一歩も引かない状況を
見せており今後この動向がどうなるか世界的にも注目を集めていますが
米国などは従来はブッシュ政権のときはパレスチナ側を強く非難しておりましたが
国を追われたパレスチナ人の気持ちにたってないと世界的な非難も浴びていました。

この問題を先進国が仲介するとなると米国のように利害だけでなく
国を追われた人々の苦しみを理解し、バランス感覚を持って対処していかなければ
いつまでも解決しない問題であるかと思います。


PS:
写真は初代パレスチナの大統領でありかつパレスチナ解放機構(PLO)の
執行委員会の議長だったアラファト議長とイスラエルのラビン首相の
オスロ合意時のもの。


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(株)リクルート / AB-ROADで
ドミニカ共和国、カリブ海のABガイドとして記事を書かせて
もらっています。
ブログでは書かれない観光情報等、内容が満載なのでぜひ


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