米国発の金融危機の余波を受けてアジアをはじめとした新興国などからも
世界の投資家が資金を引き揚げ始めているよう。
Next 11などを始めとした各国々でIMFなどに支援を要請
し始めている。新興国経済は海外からの投資マネーに成長を依存していただけに
事態は深刻なようですがIMFの経済予測などを見ていても2009年後半ぐらいまでは
全世界的に経済の見通しは悪い。IMFのレポートは相当厳しいものとなっています。

ドミニカ共和国でも昨今の米国経済の影響は大きい。一時期はサブプライムショックの
影響で米国へ投資していた投資家達のお金がドミニカなどラテン市場に流れてきて
潤っていたという時期もありましたが米国の金融危機にさらに
今年のドミニカでの金利大幅引き上げなども手伝って投資家離れが起きている。

また正確な数字は忘れましたが今年は海外(主にアメリカ)のドミニカ人の
出稼ぎ者からのUS$送金の割合も米国での金融危機でかなり減っています。
ドミニカの対外貿易(輸出)に占める米国の割合も大きいので貿易赤字も
大きくなりそう。加えて観光地などから投資が引き上げられ始めると
今年から来年にかけてのドミニカでの外貨獲得はかなり厳しい状況で
大幅なペソ安の懸念も。
(ちなみにドミニカの外貨獲得手段は以前から①フリーゾーンからの輸出、
②USAにいる出稼ぎドミニカ人からのドル送金、そして③観光業でした。
ただし近年は中国の影響もあり①の繊維商品の輸出は大幅に急落気味)

ただし観光業については北方での促進計画は今後も進められる方針で
さらに今年はサントドミンゴからサマナまでの高速道路がついに開通。
サマナへの外国からの投資は相当期待できるという記事も。
サマナはブログでも何度か紹介しましたが観光ポテンシャル高い。
さらに今まで未開発区とされていたドミニカの南部地区でも
徐々に観光開発が進められるようです。
(ドミニカ南部もこのブログで再三紹介していますがこちらの
観光ポテンシャルも相当高いです。カリブでNo.1美しいともウワサされる
未開発のBahia de las Aguilasなどの海岸もある)


商業金利の上昇と重なりペソ安に動きはじめていくと輸入業者などは
来年末までは辛抱の時期が続きそうな予感がします。
なんだかんだ言ってもラテンの多くの国が米国経済の影響をダイレクトに受ける。
やはり今後も米国の経済からは目が離せません。



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(株)リクルート / AB-ROADで
ドミニカ共和国、カリブ海のABガイドとして記事を書かせて
もらっています。
ブログでは書かれない観光情報等、内容が満載なのでぜひ


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