ドミニカ共和国でかかる風土病の一つにデング熱というのが
ある。
このデング熱は蚊に刺されることによって感染する病原体ですが
これにかかると突然の発熱、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛を伴う。
現在はワクチンはなくこれに感染したくなければズバリ蚊に刺されないように
気をつけろということを言われていた。ちなみにドミニカ共和国は
熱帯に近いせいか蚊は結構多いです。

性質が悪いのがデング出血熱と呼ばれる感染症でデング熱とほぼ同様に発症するが、
時には、発熱後、下血や出血を主とする重篤な致死的病態を示す。
実は自分の同僚の一人はこのデング出血熱にかかってしまい
生死をさまよったことがある。その時は聞いた話によるとドミニカ共和国に
いる他の会社の駐在員達も彼を助けるために血を抜いて提供したとか。
かろうじて命はとりとめたもののすぐに緊急帰国を余儀なくされたという事も
ありやはりデングは恐ろしい感染症の一つ。

そんな中、今週発表されたドミニカ共和国の新聞記事の一つで
ドミニカ共和国の首都・サントドミンゴで今度、デング熱専門のクリニックが
設立されることに。これはデングの疑いがある方などの無料診断の
サービス、また感染予防のための指導などのサービスも無料で受けれるという
もの。
ちなみに今日の記事によるとデングの疑いが発生すると多くの医者が
入院を示唆するがこれは間違いだと。人間の血小板は100,000個
ほどあるらしいがそのうちの60,000ぐらいまでの減少であれば
入院の必要はなく自宅治療で賄えるのだとか。
30,000未満に血小板が減少してきたときが要注意で入院の
必要が出てくると。
こういう情報は貧困層のみならず一般の人にとっては非常に有益
と感じます。入院費用はどうしても高くついてしまうので。

実はドミニカ共和国は今年は特にデング熱が猛威をふるっているので
このデング・クリニック、今後の活動も期待したいです。