朝日新聞の記事により大阪の二児遺棄致死の実態を転載記録しておきたい。

①2人は遺体発見時、コンビニ弁当の容器などのゴミが積み上がった6畳の居間のわずかな空間に倒れていた。

②玄関に通じる居間のドアは粘着テープで固定され、台所やトイレにも行けない状態だった。

③ゴミなどの押収量は段ボール十数箱分に上る。ゴミはコンビニ弁当とカップめんの容器、スナック菓子、パンなどの包装類や生ゴミ、おむつなどだった。

④母親の下村早苗容疑者(23)=死体遺棄容疑で逮捕=は「食事は、仕事前や仕事帰りに立ち寄ったコンビニで買って与えていた」と供述している。

⑤室内に炊事の形跡もなく、入居初はこうした食料を与えたが、次第にほとんど食べさせないようになった。

⑥遺体が発見された7月30日、2児は1畳に満たない空間に寄り添うように倒れていた。

⑦ベランダの窓が数センチ開いていたが、ゴミをかき分けなければたどり着くのも困難な状態であり、ベランダもゴミで埋まっていた。

⑧下村容疑者は6月下旬にマンションを出た際、ドアに粘着テープを張って開かないようにした。

⑨遺体発見時、冷蔵庫に食料はなかった。台所やトイレは固定されたドアの外側にあり、水すら飲めない状態で、遺体には排泄(はいせつ)物が付着していた。

⑩2児の遺体は裸で見つかり、室内は電灯やエアコンがついていなかった。

⑪下村容疑者が置き去りにしたとされる6月下旬以降は高温となり、暑くて服を脱いだ可能性がある。


なんという酷さか。

一方で、こうした時期にネットで気をそらした状況を朝日新聞はこう伝えている。


①下村容疑者は昨年5月に離婚。昨年11月に閲覧できる範囲を、自分が同意した約60人に限定したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に登録した。

②自己PR欄に「やりなおしました~」「せっかく女に生まれたもん」などと記載している。

③遺体が見つかる2日前の7月28日までに194枚の写真と19件の日記、34件のコメントを投稿していた。

④子どもの写真はなく、日記でも子どもに関する記述はない。

⑤唯一、2児に触れたのはコメント欄。6月中旬に知人から長女と長男について「桜子 楓元気?」と質問があり、2分後に「ちょー元気だよ。ストーカー被害を受け、夜は2人と離れて生活している。また詳しく聞いて」と説明している。

⑥名古屋市の飲食店に勤務していた昨年11~12月に計3件の日記や写真を投稿。大阪に移った直後の今年1~3月の投稿はなかったが、4~5月に計28件、6月は95件と急増している。

⑦すでに2児を置き去りにしていたとされる7月は110枚の写真を含む計121件を投稿していた。


完全に自己逃避の手段としてSNSを使っていたことが分かる。

取材事実のみを記して、どう思われるかは読者に任せたい。