なんと言えばよいのか。
親の都合で子供を監禁置き去りにし、しかも逃げないように目張りまでして殺す。
3歳の子はインターホンで「ママーママー」と泣き叫んで知らせようとしていた。
1歳の子はそれすらできなかったろう。
どんなに苦しく、不安で、恐ろしかったことであろう。

会社に棲みついて雛を孵したセキレイが今日は声がしない。
一家で巣立ったようでホッとしている。
元気で過ごして欲しい。
親の懸命振り、雛の親を頼る可愛さが心を慰めてくれた。

先日は、カルガモの親子が屋根に上がってしまって、親がリードして飛び降りる顛末をニュースで流していた。
親は最後の一羽を確認するまで一所懸命探していた。
会社の人も介護していた。
毎年かならずこの時期の恒例のようなニュースだが、親が賢明に子を守り、雛がよちよち歩きで親を追う、そんな一途な姿を可愛いと思い皆が感動するだ。

子を殺した親は、動物以下である。
もともと人間は動物であるはずだから特に母親はこんなことにならないはずが、どういうことなのか。
何かが、人間にとっておかしなことになっている。