はじめましてskmtです。
痴呆でも始まってるんか?というレベルで記憶を失うので日記がてらブログを書こうと思います。
昨日のバイトのことでも書こうかな…。
まずはじめにskmtはすこぶる貧乏だ。
普通に一般企業の下僕となりあくせく働いてるものの雀の涙ほどの給料では、まあ如何せん金が足りないので土日に単発でお小遣い稼ぎをしてるってわけ。
skmtは特別器用でもなく、美人でもないし、なんなら体は魔人ブウ。しかし、中途半端に人と話せる肉を煮たときの灰汁程度淀みを持った悲しき陰キャである。
そして土日にやるのはとにかく頭を使わない仕事がいいなと思い、行き着いたのがホテルのホールスタッフだった。
skmtは初めて使う機械の説明書を読まずにすてる白やぎさんタイプだったので、もちろんバイトを応募するときの業務内容も読まずに食った。
食った結果、高級旅館に勤めることになっていた。待ってくれ。なんで????
私はお気楽に料理の配膳をして、ちょっと憧れのあったギャルソンみたいなあの服を着てみちゃったりして、調子こいて帰宅して障子程度しか無い財布に厚みをもたせる予定だったんだけど。
大丈夫だろうか。マナーなぞ毛ほども知らないから適当をこいてしまう気がする。という不安を胸に出勤。まあ前職は販売業だしというおごりがこのときのskmtには残っていたんだと思う。
そのおごりは出勤から5秒で粉々にされた。
「はじめましてskmtさん。君にはこのホテル内の料亭でボンボン相手に個室にご案内、ご挨拶をしてコース料理の説明をしてもらうよ」
要約するとこうである。
こんな私が食ったことがないような料理の説明をしろというのか。なんだこの黒い粒は。正○丸か??ラッパの音が脳裏で響く…。まあ○露丸は理解した。きっとくる人たちの胃腸が弱いんだろう。
でもなんだろうかこの葉っぱは。検討もつかない。ふーん。これはクレソン…だろうな。馬鹿でかい皿に載ったレゴブロック2つ分ほどの、なんの肉かもわからないものにそのクレソンらしきものがそそり立つ料理を眺める。
そして1つ葉っぱがのってないのを見つけたskmtはシメた!と思った。まじで思っていたあのときは。これを伝えて役に立つ人間アピールをすれば、この高級ホテルという世界に馴染めるきっかけになるに違いない…。気分は異世界転生。なろう系の主人公だった。そう思い高らかに声を上げた。
skmt
「これ!!!!クレソンのってないですガ!!」
ホテルのスタッフ
「あ、三つ葉ね。」
それ知ってる。三つ葉しってる。うそ?これ三つ葉なの???金持ちって三つ葉食うんだ。ふーん?
大恥である。
赤っ恥もいいところである。何が見たことないだ。あるだろうが。実家で鍋に入ってたろう、三つ葉ぐらい。
ホテルのスタッフもこれには思わず失笑。もう出だしで躓いたskmtはおはじきだったら場外まで飛ばされていることだろう。
一緒に入った主婦らしきバイトの人の
「まあ見ようによっては、クレソン…だし」
という優しさがskmtの心を突き刺す。中途半端な優しさは人を傷つけるんですよ奥さん。覚えておきな。どこがクレソンなんだこれの。どうみてもでかすぎんだろ。
そうこうしているうちに、金持ちの群れが襲来してしまった。入口付近でこっちを見ている。見るな。
こんなことで落ち込みまくってては仕事にならないと慌てて気分を切り替えることにした。なにせ開始10分である。
ホテルのスタッフの動きや話し方をみて、感じる。できる。これならできるぞ…。と。完全に動きを模倣したskmtは意気揚々とご案内に向かう。
さあついてきな金持ち諸君。ひよこのようにな。
予約番号を聞き、部屋に案内する。完璧だ。
「お部屋はこちらとなっております。」
物腰の柔らかさボーテ100点!
スピードコングラッチュレイション1000点!!
扉の開け方100000000点!!!
そこでskmtの顔を見た金持ちの群れは、ふくふくと丸い頬をもっこりと盛り上げ笑いながら言った。
「私は山本ですが。大丈夫でしょうか」
部屋のネームプレートをみる。そこには
「 林 様 」
なるほどなるほど。なるほど…ネ。
だいじょばないです。
あなたは山本です。林ではありません。怒鳴りつけてくれた方がどれほど良かっただろう。そんな憐れむような笑み。
先程のトンチキムーブの傷が開き油を差し忘れたブリキのロボットのように謝罪し部屋を案内し直す。
無力。圧倒的無力!!!!
いや、でもまて。私はこの人をとりあえずは部屋に案内できたのだからあとはメニューの説明をして退室してしまえばこっちのもんだ。
冷や汗を隠しながら微笑む。
今日の説明しなければならないメニューはこうだ。
食前酒
アワビの蒸し焼き
すき焼き
細かいのもあったけどなんかもう記憶にないので割愛させてもらうがまあだいたいこんな感じ。
「それではお料理の説明をさせて頂きます。」
クリア
「お客様の右手側にあります小さなグラスに入っていますのは食前酒でございます。こちらは自家製の〇〇酒でして、当館自慢の一品でございますので、ぜひご賞味くださいませ。」
ここもクリア
「それで次に緑の食器に入っておりますのが」
「アワビの 蒸し蒸し でございます」
焼け。2回も蒸すな。
アウトである。
山本様は笑いをこらえている。マナーモードのごとく震える山本様に対し、私は機内モード。うんともすんとも言えない。
何が起きたのか全く理解ができなかった。
今の僕には理解できない。アンインストール。
頼む。焼いてくれ。
正直そこからの記憶がない。
しかも実はこの料理、最後に火をつけて部屋を出なければならなかったのだが、「最後に火をつけてから退室いたします」とはっきり言ったにもかかわらず、正気を失ったskmt火をつけずに退室した。
退室後スタッフに火つけた??と聞かれて死にかけの顔でつけてないことに気づいたskmtは大慌てで戻った。
が、恥ずかしい。先程の蒸し蒸しで「恥」という感情を思い出してしまったskmtはどうしてもすんなりと入ることができなかった。
だから考えた。
「火のご準備ができましたので火をつけさせていただきます。」
……………これだ。これ以外にない。
これならなんの恥もなくスマートに。忘れてませんでしたけど?といった顔で火がつけられる。
最高のAnswer。
そして火をつけて退室したがどうも山本様の笑いが堪えられなかったようなあの震えが気になる。まあさっきのskmtのトンチキムーブで笑っているだろうなと自分に言い聞かせた。
しかし、バックヤードにある姿見を見た瞬間skmtは固まった。
ポケットからチャッカマンがここぞとばかりに見えていた。
つまり。アワビを二度蒸したときにすでに相手にはチャッカマンが見えていたことになる。
skmtが自分では完璧にスマートにできたと思っていた先程の流れは、相手からしてみれば、火をつけるのを忘れて慌てて戻ってきたのがバレているのに、バレていないと思い込み、済まし顔で入ってきたおもしろ人間でしかなかったというわけ。
もう何も感じなかった。初日にしたトンチキムーブの数々おかげで何も感じなくなったskmtは今もそこでバイトをしている。
また変なことしたらこうやって書いていこうと思います。それでは。散!!!!