前回の続き。
「ごきげんよう敬神奉仕」都心伝統ミッション校に通うこぶたのお友達が、学校を去って
アイドルになるために
…海外の発掘オーディションに挑戦する、という所までを前回お話した。
そのオーディションは、中国のテレビ局が制作し、日本のみならず中国・韓国・タイ・インドネシアなどアジア諸国から「練習生」70人が参加して半年近く、タイで収録が行われる国際的かつ本格的なオーディション番組の事だった。
ちなみに私くま父、こうしたアジアンポップスの現況については疎いのだが、幸い我が家は「アクティブ・ラーニング型授業」中堅共学一貫校に通う兄レッサーパンダ、そして妹のこぶた共々K-Popシーンに夢中であった。
レッサー・こぶたはこのようなサバイバル・オーディション番組もチェック済みで、くま父に事情を詳しく解説してくれた。
こぶた(以下
):これはね、中国版「プデュ」ってやつだよ。
くま父(以下
):「プデュ」? それってなぁになぁに?
レッサーパンダ(以下
):「プデュ」ってのはProduce 101って言う、韓国のサバイバル・オーディション番組。K-Popの事務所が主宰していて、勝ち抜けた人たちでグループを作ってデビューするのが目標な訳。実際にデビューした K-Popグループも沢山いる。だからこれは中国のテレビ局がそれを真似してやっているんだよ。
:分かった。つまり、日本では平成の時代にやってた「ASAYAN」のパクリだな。モーニング娘。やCHEMISTRYを輩出したやつ。
:古っ。そもそもASAYANって何? 俺たちぜんぜん聞いた事ないし。
:あとパパさんは、若者言葉をビミョーに間違って真似するの、キモい。「なぁぜなぁぜ」だし。
オーディション番組 Chuang Asia 2024 の案内を見ると、放映する中国のテレビ局のiOSアプリをダウンロードすると、日本でも無料で視聴可能になるほか、練習生一人あたり1日1票が視聴者に割り当てられて投票が出来る。
練習生70人のうち、日本人はこぶたのお友達を含めて6人でスタート。
番組が進むにつれ、何回か予定されるセレクションでは、これらで獲得した票数で練習生の勝ち抜け/脱落が決まるらしい。
早速我が家もそろってアプリをダウンロードし、番組を視聴して毎日1日1票を投じ、お友達を応援する事にした。
しかしそこでこぶたのお友達を待っていたのは、壮絶なサバイバル合戦だった。
初回のダンスバトルでは、年は5、6歳は上であろうお姉様と「デュエル」(1対1)で対決。キレキレのダンスで応戦したが相手の色気ムンムンダンスに惜しくも敗戦。
また番組のテーマソングの「センター」セレクションでは、お友達のパフォーマンスにメンター(指導役)の1人から
「ダンスはシャープで良いけれども、歌唱力が弱い」
…と注文が付いた。
:これって選曲がフェアじゃない(怒)。彼女はそもそもダンサー志向で、ヴォーカリストは目指してなかったもの。
:フェアかそうでないかで言ったら、こうした「プデュ」全般がフェアじゃないよ。獲得票数の操作とかメンターのえこひいきとか普通にあるし。そんな中でも勝ち抜けて行くのが唯一の正義だからね。
:えええ、かわいそう。ファイティン〜!
そして練習生70人を34人に絞り込む第1回セレクション。お友達は獲得票数が足りずあと一歩で脱落したが、生き残った日本人の1人に救済されて、特例進出枠の5人に滑り込んだ。
さらに、第2回セレクション進出をかけたグループバトルで、お友達は黒々とした髪を金髪に染め上げて大胆にイメチェン。持ち前のシャープさにセクシーさも取り混ぜて輝きを増したダンスで、見事グループ内MVPに選ばれた。
:彼女、頑張ってる。他の日本人と比べて経歴も知名度も全然ないけど、すごいと思う。
:ファイティン〜! あ、中国だから加油(ジャーヨゥ)かしら?
:現場はタイだし。パパさんタイ語もマスターしなよ。
しかし、39人を26人に絞り込む第2回セレクションで、お友達は順位を5つアップさせながらも票数が届かず、あえなく涙の敗退となった。
帰国後、インスタにお友達のあいさつが掲載された。
こぶたは、学校を去る前にお友達から自分のノートにもらったサインを、大切に保存している。
大丈夫。彼女はぜったい自分の夢をかなえると思う。このサインも、将来ものすごい価値が出るよ![]()
yuiちゃん、こぶたと仲良くしてくれてありがとう。これからも我が家は、皆で応援しています。


