SILENT

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小説の感想を書いています。
文脈がめちゃくちゃな自己満足ですが、
私の感想を読み、その小説に
興味を持って頂けると嬉しいです。

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─あらすじ─



ある日、若い科学者クリストファーが姿を消した。彼は、ひたすら「光の減速器」の研究を続ける、ちょっと変わった青年だった。失踪の際、彼は同僚のチャーリーにある原稿を残した。そこには、不思議な物語が綴られていた。彼が残した物語は、真実か、それともまったくの空想か。(「BOOK」データベースより)





まず、私はこの本を読むのにすごく時間がかかりました。

シアラー作品は慣れているので、文章は読みやすいのですが、

読み進めていくうちに自分がいっぱいいっぱいになっていき、

なかなかページをめくることができませんでした。

正直、感情移入をしすぎたなと自分でも思います。

ですが、そのくらい残るものがありました。


最初はチャーリーがクリストファーを紹介しているようで、これからの物語の伏線をあらわしていました。



私は特に、

エックマンが、窓の外をポッピーと仲睦まじく歩くロバートを憎く思い、

親指で潰すところがとてつもなく悲しくなり、数日読むことができませんでした。

彼は醜いというコンプレックスを持ち、ロバートには絶対に勝てないという事は目に見えていたから、

こういう行動を取ったのかと思います。



エックマンはポッピーの一つ一つの言動に心動かされ、

都合の良いように受け取り、醜い自分が彼女の目には

魅力的にうつっているのではないかと錯覚をし、ロバートとポッピーの

関係を知り、地の底へ落とされます。ポッピーは周りの人間のように、

エックマンを白い目で見たりはしない。だから彼は、彼女が自分に

気があるのではないかと勘違いをしました。

それほど彼は自分を卑下し、周りも彼を軽蔑しているのだと思います。



ロバートとポッピーを閉じ込め、クリストファーを悲しませ、

それだけエックマンは自分勝手で、欲に満ちていました。



それでも彼は常に紳士的で、素晴らしい人間だと思います。



でも最後、クリストファーまで行ってしまうとは…。



一番荷が重いのはチャーリーではないかと(笑)



自分でも何を書きたいのかわからなくなってしまいましたが、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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