オスカー・ワイルドの「幸福な王子」をご存知?

一昨年くらいに、どうしても読みたくなって短編集を買いましたの。


その中に「忠実な友達」というお話がありましてね。
そう、別のお話ね。


善人のハンスは、親友のためにいろいろ尽力して
挙句、命を落としてしまうのだけれど
最後にその親友は、彼の葬儀で

「小さいハンスがなくなったのは、まったく誰にとっても大きな損失だ。」

と云うの。
自分のために医者を呼びに云って命を落としてしまったのに、よ。


まったく、ひどい話なんだけれど
読み終わったとき、


ハンスは幸せな男だったんだなぁ


と、思ってしまったのですよ。


他人に、いいように使われるようなコトには
なりたくないけれど

友達のために、必死になっていて
最後まで、その友達を信じて力になりたいと思ってるの。

物語を読んでるワタクシは、友達の悪意が見て取れるから

ダメだよ、ハンス。
そんなヤツの云うこと聞いてちゃ、

って、思うのだけれどね。


みんな、自分の世界を生きているんだな、って。
この世界の、この時間を共有しているけれど


ワタクシは、ワタクシが感じて、思う世界の中で生きている。
誰かが感じて、思う世界には触れられないんだな、ってね。
想像するくらいはできるかしらね。


なんてこと、考えると
世界はワタクシを中心に回っている、って


傲慢とか、そういうことではなく
案外、本当なのかもね。


オチはありません。