
※本人画像公式ブログより
桜林美佐氏とは、国防に関心がある人であれば、よくご存じの方ですが、ウイキペディアで経歴等をご紹介します。
桜林 美佐(さくらばやし みさ、1970年(昭和45年)4月26日 - )は、日本の防衛ジャーナリスト[1]、ニッポン放送専属の報道デスクである。サンミュージックプロダクション所属。
略歴
東京都出身で、日本大学藝術学部放送学科卒業後の1994年(平成4年)にテレビ埼玉『常盤6丁目情報局』のアシスタントオーディションに合格し、フリーアナウンサーとして活動するも1998年(平成8年)にテレビ番組ディレクターへ転進する。2001年(平成13年)に三重テレビ「岡三投資情報」のキャスターに選出されて再びキャスターとして活動する。2004年(平成16年)8月から日本文化チャンネル桜で番組キャスターを開局以降約4年間務める。
2006年(平成18年)に自身初のノンフィクション小説『奇跡の船「宗谷」』を執筆する。2008年(平成20年)6月から雑誌へ寄稿を開始して以降、防衛ジャーナリストとして安全保障・国防問題などを中心に取材して執筆している。国家基本問題研究所客員研究員[2]を務めるほかに2014年(平成26年)2月から倉山満設立のYouTubeチャンネル「チャンネルくらら」に度々出演している。
著書やメディア出演については、ウイキペディアhttp://qq2q.biz/DnZMや公式ブログ
http://www.geocities.jp/misakura2666/profile.htmlをご参照ください。
その防衛ジャーナリスト・桜林美佐氏が下記のブログを書いている。
自衛隊への贔屓の引き倒しはNG
テーマ:防衛省・自衛隊
http://ameblo.jp/misakura2670/entry-12271571075.html
ちょっと驚いてしまったのですが、最近はネットなどでも自衛隊の貧乏さについて書かれたものが色々と出ているようです。それはいいのですが、批判の矛先やそれについての感想などを見ると、誤解もあるようです。
私もかねてより自衛隊(特に陸自)のトイレットペーパー不足についてはお伝えしてきたつもりですが、確かにその原因を詳細には書いたことはなかったかもしれません。
少なからぬ人が、「財務省が悪い」など、他省庁の名前を出しているようですが、それはちょっと気の毒な話ではないかと・・・。
元をただせば、枠組みが決まっている中で多くの物を買わなくてはならないのに、枠そのものが小さいことが問題なのですが、それに対して、では、防衛省・自衛隊が「枠が
足りません」とは言いません。その中で精一杯の割り振りをします。
従って、オスプレイやAAV7を買ったりすれば需品案件などが減るのは当然なのです。そのように自分たちで「決めている」ということです。
そう、最後に予算の配分をしているのは自衛隊なのです。
むしろ財務省は防衛予算を確保してくれるところだと私は認識しています。もちろん、その枠を出ないために色々な意見は言うでしょう。でも、あくまでも最終判断は防衛省・自衛隊であることは、しっかり踏まえなくてはなりません。
施行から70年という節目の憲法記念日を迎え、安倍総理は自衛隊を憲法に明記する意志を明示し、自衛隊に対する国民の期待も高まっていると言えます。しかし、自衛隊に対する贔屓の引き倒しのような過激ともとれる感覚が広まるのは、いかがなものかと考えます。
昨今の危機迫る安全保障環境の中、自分自身が軍の行政を司る立場だったらどうすると思いますか?苦渋の選択ながら国を守るための体制や装備を優先してしまいませんか?
そうのような観点で考えるようにして頂ければありがたいです・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――
この投稿に対して、ツイッターで中野仁@公務員 @nakaj1511氏が的確に疑問や問題点を指摘している。
中野仁@公務員 @nakaj15112017-05-08 16:28:53
桜林氏の言うとおり枠の中で最終的に予算配分を決めるのは防衛省だが予算枠を作っているのは財務省。防衛省に限らず、各府や省庁は予算要求の時点で既にその枠を強制されているので「最終判断は防衛省・自衛隊」という理屈は間違い。これでは「自衛隊自身が意図的に兵站を軽視している」と同義。
https://twitter.com/misakura2666/status/860028363280232449
中野仁@公務員 @nakaj15112017-05-08 16:35:58
>元をただせば、枠組みが決まっている中で多くの物を買わなくてはならないのに、枠そのものが小さいことが問題 桜林氏はすでに根本的な原因をご存知なのに「財務省が悪いと言うのはちょっと気の毒な話」と。ここに矛盾を感じる。
中野仁@公務員 @nakaj15112017-05-08 16:36:09
防衛予算増は、内閣総理大臣を中心とした現政府や財務大臣が動かなければまず無理。政府を動かすのは国民世論の力。桜林氏はライターという立場から世論を動かす力を持っているにも関わらず各省庁に対して終始八方美人な物言い。これで一体何処の誰が心動かされるというのか。
中野仁@公務員 @nakaj15112017-05-08 16:36:17
>自衛隊に対する贔屓の引き倒しのような過激ともとれる感覚 これは全く違うように思う。桜林氏が問題視している「トイレットペーパーで騒ぐ人達」は、自衛隊(=防衛省)に言っても根本的な枠は何も変わらないと知っているからこそ財務省を叩いているんだろうと容易に推察できる。
中野仁@公務員 @nakaj15112017-05-08 16:36:28
『財務省も防衛省もみんな頑張ってるんだよね』というぬるい物言いでは何も変わらないし世論は動かない。むしろそれによって「財務省も防衛省も、そしてそれを束ねる現政府も無能」という意識をじんわりと根付かせてしまうことに何故気づかないのか。ここに桜林氏の致命的な政治的勘の鈍さを感じる。
――――――――――――――――――――――――――――――――
非常に明確な指摘だと思います。テレビ業界を渡り歩いてきた桜林氏にはいくら自衛隊関連本を出版していても、根底にある思考に限界があるのではないでしょうか?
今後、この指摘を真摯に受け止め、オピニオンリーダーとなれるよう期待したい。
さて、桜林氏のブログに質問した方によれば、「トイレットペーパーで騒ぐ人達」とは、ブロガーで自衛官守る会を主宰している小笠原理恵氏のことを指している。
同氏の「キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)」を読めばなぜトイレットペーパー不足の話を日刊SPA!に掲載したのか(自衛官への待遇の低さを指摘し、待遇改善の予算を獲得したい)を理解いただけると思うが、桜林氏は全く読んでいないか、あえて、無視して誤誘導したのかも知れない。
「贔屓の引き倒し」という表現は全く的外れであり、誹謗・中傷の意図でもあったのだろうか?
最初に日刊SPA!に投稿した時の小笠原氏のブログをご覧ください。また、他の記事でもこの件に触れています。
祝!日刊SPA掲載!自衛隊予算獲得作戦第一弾!!
テーマ:自衛隊
自衛隊の貧乏な日常生活「駐屯地のトイレットペーパーは隊員が自腹で購入している」
「何もかもが足らない!
ボンビー自衛隊の実態! 01」
記事はリンク元 日刊SPA!から読んでくださいね。記事下のイイねとかシェアとかぽちっとしてくれるとなおうれしいです。
本日(12/22日)、『日刊SPA!』に自衛隊の予算があまりに抑制されているため、いろいろなところに、ひずみが出ていることについて記事を書かせていただきました。こういう場を作ってくださった扶桑社と編集の皆様に感謝いたします。
多くの日本国民は、自衛隊の保有する正面装備、例えば、最新鋭の戦闘機の数や多数の高性能ヘリを搭載できる大型護衛艦やイージス艦、最新鋭の戦車や水陸両用車などの装備品を比較したランキングを見て、自衛隊は世界でも有数の強い軍隊だと思い込んでいます。
また、単純にその装備品の価格などのランキングを見て、自衛隊がどこかの国を侵略するかも知れないと、怖がる人もいるようです。
しかし、きちんと自衛隊の装備品の中身を知ると、自衛隊は憲法の縛りから対地攻撃する能力を持てない事から、長距離攻撃はできないような装備しか持てず、さらに、海外から国内への通信は何とかできるものの、現地での通信能力や情報収集能力は期待するほど持たないために、国外で米軍やその他の軍の支援を受けずに活動することさえ難しい軍隊であることが分かります。
さらに、『日刊SPA!』に寄稿した記事で指摘したとおり、正面装備にお金をかけるあまり、「武器、弾薬、燃料、人員、輸送」などに必要な予算を極端に縮小しているので、有事に我が国を攻撃してくる相手の艦船や飛行機相手に、耐えられる時間も限られているというのが見えてきます。
いくら訓練を積み、気力や能力が高くても、軍は燃料や弾薬がなければ戦えませんし、交代要員のいない隊員が、限界まで縮小されている自衛隊では、僅かな人員が損なわれれば、もはや動くこともかなわない状況に陥ることも考えられます。
「単年度使い切り予算」という他の省庁と横並びの予算ですから、3月には弾薬や燃料が尽きてしまう可能性のある状況が続いており、年度替わりの時期など運を天に任せるしかないのではないかと恐れています。
「武器、弾薬、燃料」の総量は防衛秘密なので、実際の総量は分かりませんが、最低限必要な予算ですら、シーリングという予算枠を財務省に決められ、それによって予算が足らずに我慢しまくっている状況は、ほかのシーンをつぶさに見ていけば透けて見えてきます。
「この程度の予算ですら捻出できないほど困っているのか?」と知る人が増えれば、年明けの通常国会での予算審議に少しでも防衛予算の上乗せができるのではないかと考えています。
まともに戦える自衛隊になるためには、先進諸国が軍に投入しているGDP2%程度の予算は最低限必要と考えます。
現職自衛官の皆さん、OBさん達、ご家族からは「そんな情けないところをレポートされては恥ずかしいではないか」「募集に影響が出るのではないか」とお叱りを受ける事になるかも知れませんが、今の状態に耐えていても、それを変えることができる外の人間が内情を知らなければ、状況は何も変わりません。ずっと厳しいままです。
「自衛隊の予算はあまりにも足らない。予算を増やしていただきたい。」という強い思いから、「まずは自衛隊の現実とその窮状を広く認知してもらいたい。」と考え、今回の記事を書かせていただきました。
自衛隊は東日本大震災などの災害対応で、国民の信頼を得る好感度の高い組織になっています。軍人は誇り高くあるべきです。我慢し続けていては何も変わりません。何かあった時に自衛隊が100%に近い能力を発揮してもらわなければ、私達国民は本当に安心して生きていけないのです。
現役の皆さんは外に窮状を訴えることができないのですから、代わりに私達が世論に訴えかけたいと思います。
このまま自衛隊が予算不足で自衛隊員が我慢し続けていれば、それはすなわち、「有事にも自衛隊が敵を止めることができない状況のままだ。」ということです。自衛隊の抱える大きな問題を政治家や多くの国民の皆さんが知ってくれるためのきっかけとして、「日刊SPA!」の記事をなるべく多くの方々が読んでくれればと切に願います。
次の予算審議が行われる通常国会前に、世論がこの問題に早く気付いてくれればと思います。
---
なお、私たち自衛官守る会は 自衛官の身分と待遇改善を目的として、「緊急出動のある自衛官の官舎の改善を求める請願」を国会に起こしています。
自衛官の給料を上げようとすれば国家公務員全体の給料を上げないといけないという法体系ですから、直接的な形ではなく、米軍のように家族と一緒に住める住宅が無償、もしくは低価格で自衛官に提供できる仕組みをまずつくり、実質賃金を上げ、同時に緊急参集要員用の住宅の確保も完成したいと考えています。
すでに、これまで■第186国会・第187国会・第189国会 ・■第190国会 と4回の国会への請願をあげています。
ぜひ署名のご協力もお願いします。
http://yakamochi.org/newsletter/20149mamorukai.pdf ←署名用紙直リンク
〒 532-0011 大阪市淀川区西中島6丁目3番24号D426 ←署名の送り先
新年に招集される通常国会に請願を提出する予定です。
http://yakamochi.org/
なお、今国会では無事請願を提出しています。
193回国会で、衆・参両院で当会の自衛官の待遇改善のための請願が全て受理されました。
テーマ:自衛隊
【2017年 193回国会で、衆議院・参議院に緊急出動のある自衛官の官舎の改善を求める請願がすべて受理されましたことを御報告致します】
ご主旨に賛同された方は次の国会請願書提出にご協力お願いします。

