東方小説企画 「告白してみた されてみた」

東方企画小説

第一弾「告白してみたされてみた」公開!!!




やぁ


うぃっちどーるが企画する


東方小説企画モノ


「告白してみた されてみた」


の小説うpページにようこそ


ゆっくり萌え死んでいってね!!


ここでは、名前の通り、


東方キャラに告白させたりしたりする


小説を投稿するところなんだ




そこでだ、読者の皆にも、ルールを設けよう


ルール1、気に入った小説には絶対コメントを残す


ルール2、誹謗中傷は絶対しない


ルール3、書き手様へのリクエストや、頼みはコメントでする。コメントは何度でも、複数の人にしても良い。




これだけを守ればいい


では、第一陣のうpは12月24日


クリスマスイブに


嫁に告白されたりしたりしてみないかい?









東方企画小説 第一弾「告白してみたされてみた」公開しました。


お読みになられる場合は下記から小説ページに飛んで下さい。




くれぐれも、ルールは守るようにお願いします。



※なお、一部百合表現描写が施されている物語もありますので、

同性愛表現等が嫌いな方はご注意お願いします。



・キャラクターのリンク先をクリックすると作品ページに飛びます。


・作者のリンク先をクリックすると作者のルームに飛びます。




では、皆様お楽しみ下さいませ。


うぃっちどーる  古明地 さとり


邪戦士レイ  四季映姫・ヤマザナドゥ 犬走椛


八雲 泉  博麗 霊夢


うるた猫  レミリア・スカーレット 八雲 紫 風見 幽香


西瓜@萃香  アリス・マーガトロイド(百合表現)


蒼龍  紅 美鈴


夏四星水  藤原 妹紅(百合表現)


OBO  パチュリー・ノーレッジ 射命丸 文


冬翼 知羽  霧雨 魔理沙






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お燐に告白されてみた

 旧都、地獄。地底を進んだ場所にある開けた場所。そこよりさらに奥深くに進んでいくと、大きな屋敷が目に見える。その屋敷を知る人間妖怪は、そこを地霊殿と呼んでいる。それ以外の呼び名は余り浸透していない、というか無いというべきだろうか。
 その屋敷の広い広い敷地の中にある中庭、そこでは一匹の火車が鼻歌などを歌いながら楽しげな様子で手押し車をがらがらと押している。それを中庭の端からじーっと一人の青年が見ている。
 火車…もとい、猫のお燐――正確には、火焔猫燐という――は、勿論青年がいることを察知していた。だが、彼自身が話しかけてくるまであえて無視していたのである。
 やがて青年は意を決したのか、中庭の端から一歩一歩鼻歌を歌っている猫に近づいていった。お燐はわざとらしく、今初めてみたかのように青年を見直した。


「あっ、おにーさん。今日は何の用?」


 押していた手押し車を休め、お燐は人懐っこい笑みを浮かべて青年に向き直った。青年は何処かどぎまぎした様子でお燐を見直す。


「あ、やあお燐ちゃん。元気だった?」


「元気も何も昨日会ったばかりだから元気だよ、おにーさんっ」


 なおも笑みを浮かべるお燐を見て、青年は思わず苦笑した。お燐もそれにつられてにゃははは、と笑みをこぼす。暫く二人で笑いあう時間が続いた。


「で、今日は何の用?おにーさん?」


「え?あ、ああ」


 青年は不意を突かれたのだろう。目を見開いて一瞬驚きの表情を浮かべたものの、すぐに落ち着いた様子を見せて口を開いた。


「ええと、特に用ってわけじゃないんだけど……」


 青年はしどろもどろではっきりとしない口調でもごもごと口の中で言葉を飲み込んでいく。お燐はその光景を見てため息をついた。


「もう!おにーさん何の用なの!何か用あるから来たんでしょ!」


 頬をふくらましてお燐は眉を吊り上げた。別段怒ってる、という印象を持たせないくりくりとした表情だが、言葉の中には明らかにいらだちが込められているのが解る。


「あ、まあそうなんだけど……」


 困った、と言った顔をしながら青年は頭を掻いた。眉も曲がり、ほとほと困っている、という表情だ。


「…へへん。解ってるよ、おにーさん」


 青年の困った表情を見てお燐は悪戯っぽくニヤニヤし始めた。それをみた青年は首をかしげる。


「な、何が・・・?」


「解ってるくせにぃ」


 お燐が一歩青年に近寄ると、わき腹あたりをツンツンとつっついた。青年は嬉しいような恥ずかしいような複雑な表情を浮かべている。指でつつきながら、お燐は不意にがさごそと自分のスカートにあるポケットを探り始めた。


「お燐ちゃん…?」


 青年はお燐のポケットの中で動かす手を見つめる。あまりの凝視に中身も見えそうな感じだが、残念ながら青年には見えていないらしく、ずうっと目を見開いていた。
 んー?とかいう唸り声をあげながらお燐は暫くポケットを漁っていた。だが、すぐに顔を明るくさせると青年に笑顔を向けた。


「…はい!これ!」


 お燐が取りだしたのはこぢんまりとして、装飾の施された小箱を取り出した。そしてそれを青年に差し出す。


「おにーさん、この前言ってたよね?地上ではバレンタイン、っていうんだっけ?」


 にこにこと明るい笑みを零すお燐。青年は当惑しながらも苦笑気味にそれを受け取った。


「あ、ああ…有難う、お燐ちゃん」


「にゃはははは」


 人懐っこい笑みを崩さないお燐と、おどおどして臆病そうだが気弱な笑みを浮かべる青年。二人は対照を成していた。
 だが、それでもいいかもしれない。お燐は自分よりはきはきしている相手よりかはいいのかもしれない、と思った。


 旧地獄跡は、地獄と銘打たれてはいるものの、平和であった。


 なお、お燐があげたチョコレートはどろんどろんに溶けていたらしい。


 もしかしたら、青年の困惑した顔をお燐が見たかったためか、それともただの自然の摂理か。


 答えは、火車の猫の中に。

ナズーリンから告白されてみた ver,バレンタイン

 ナズーリンから告白されてみた ver,バレンタイン

 「…結局今日一日…うぅ」
 どうやらナズーリンは落ち込んでいるようだ。
 
 金曜の仕事上がりに彼女が遊びに行こうとさそってくれた。
 骨董品等の仲買をやっている俺と、彼女はいわば仕事仲間だ。
 偶に変わり者の道具屋店主と3人で酒を煽り品薄を嘆いたり情報を交換したり、
 と互いの仕事の良き理解者でもある。
 だから僕は、そんな彼女からのお誘いを快諾した。

 そんなこんなでやってきました日曜日
 待ち合わせ時間2分前「おっと、遅れてしまってすまないね。もしかして待たせてしまったかい?」そう言いながらナズが来た
 「そんなことは無いよ」、と一応返事をするが視覚器官はいつもと違う仕事仲間の装いに集中してしまっている
 グレーのセーターに白黒しましまマフラー、レーススカートから伸びる健康的な足は思わず目を惹かれる
 正直彼女にとてもよく似合っている。思わず「似合ってるね」と柄でもないセリフ
 いつもの彼女なら笑って軽く切り返しつつからかわれるところだが、今日は
 「あ、ホントに?ありがとう。嬉しいよ」
 と照れながらペコリと頭を下げる始末。
 いつもとはまた違う女の子らしい友人に、なんだか調子が狂うな
 と思いつつも新たな一面にドキドキしたりする僕。

 予定では最初に訪れることになっていた博霊神社
 そこでさい銭に千円という御機嫌全開だったナズーリン
 わざとか偶然か、その時にいつもより少しだけ密着してた気がする
 しかし、到着して5分もせぬうちには雨が降り出す
 
 「急ぐ鼠は雨に会う、急ぐ鼠は穴に迷う」
 「物事は急いでは駄目という意味さ。さ、雨が上がるまでのんびり待つとしよう」
 
 だが何もしない時間ももったいなく感じられる。
 と思い話し始めればレアな壺の裏ルートだの伊万里焼の古瓶だの
 仕事話に熱が入り気づけば結局境内でダウジングお宝探し大会
 本業ということもあり二人して結構本気で競い合うお宝馬鹿と仕事馬鹿
 ふと顔を上げれば傾き辺り一面橙に照らす夕日。
 そして止めはナズーリンが一日を掛けて得た今日の戦利品
 
 茶葉×2     (小計900円)
 雑草×147   (小計73,5円) 
        合計973,5円相当
           
 上級素材なんてどこ吹く風、中級素材ですら片手指でたりる惨状。
 御賽銭代で24,5円の赤字。あの巫女境内の雑草抜きしないのか…と思わず感心してしまう。
 
 ちなみに俺はなぜか最上級の御札を18枚見つけるという真逆の超快調状態。
  
 純利益 148975円
 
 でもどうしてだろうか全然嬉しくないや。むしろなんかおなか痛い感じで今すぐ走って帰りたい気分だ…。
 「あの…ナズーリンさん?」
 恐る恐る彼女の方を向けばやはり失意に沈むナズーリン。
 「…ん」
 おぉい!リアクションが完全に力尽きてるぞ!と内心叫ぶ。そして訪れる静寂の時。
 どうする…どうする僕!選択肢のカードはどうやら今回は3つ。
 
 1、とりあえず押し倒そう。話はそれからだ
 2、とりあえずナズの真珠湾に一発、僕の男をフル活用
 3、とりあえず他の場所へ行こう。話はそれからだ

 何このカードどうしよう。とりあえず1と2はアウトだろ…企画的にも
 それに中の人はエロゲ的展開は無理☆宣言してたし。
 あれ、俺一体何を考えてるんだ?中の人ってなんだ…?
 もういい、消去法で3番だ。
 
 「あの、今からナズに時間があればだけどさ、他の場所へ遊びに行かない?」
 「……ん」
 聞こえてないのか、無視されているのか。
 「ナズさん…?聞こえてますかぁ?」
 「……ん」
 「ナズーリンさ~ん…?」
 ひょいと彼女の目の前に顔を出す
 「…ん…んわわっ!?」
 やっと反応があった。この様子だと本当に聞こえてなかったようだ
 「な、何!?とりあえず顔が近いっ!!」
 みるみるうちにナズーリンの顔色が赤く染まってゆく。
 大した距離じゃ無かったと思うのだが…。そんなに怒るほど嫌だったのか。
 「あっ、ごめん…」 
 ちょっとしょんぼりしてしまう。
 「えっ、あ、そ、そんな落ち込まないでよ!で、どうしたのさ?」
 「あぁ、今からもしナズに時間があったらどこかに遊びに行かない?」
 あ、また赤くなった…。やっぱり怒ってるのかな。
 「あ、嫌なら別にいいよ?無理しなくても」
 「……ぃ…」
 「え?」
 「行くっ!!」
 聞きとろうと思わず耳を近づけた拍子、ナズーリンからの唐突な意思表示。
 「ぉあッ!?」
 あまりの大音量+至近距離で鼓膜が吹き飛んだ気が一瞬した
 「あっ、ごめん…大声出してしまって…」
 が、とりあえず声がしっかり聞こえるからどうやら大丈夫だったようだ。
 「あぁ…気にしないで、多分大丈夫みたいだし。よ、よし、そうと決まったらどこに行く?いつもの居酒屋?」
 以前は夜雀の屋台が多かったが、人間の仕事仲間ができてからは彼らが近づきやすいということで、
 専ら里の居酒屋によく行くようになった。ちなみにナズともそこで初めて会った場所でもある。
 しかしナズの言葉は僕の予想と異なった
 「え?あ…あぅ、その…できればっ…いつもと違う…その、二人で居れるところが…いい…。」
 徐々に薄れてゆくその声。でも同じ過ちは2度しないためにも、バッチリ聞き取った。
 「ふーん、分かった。ナズがそっちがいいならそうするか」
 一応お詫び的な意味も兼ねてる故、快諾。
 しかし、ナズはどっちかっていうとワイワイやる方が好きなだった気がするが…。
 まぁ彼女なりに今はそういう気分なんだろう。と勝手に結論付けておく
 向かう同中、足取りも先ほどよりは軽快になり、若干だが楽しそうな表情も見せてきた。
 さっきの調子じゃ明日の品卸にも影響が出かねない雰囲気が漂っていたが、多分これなら一安心だろう。
 
 ~少女移動中

 紅霧異変からこっち、最近の幻想郷は外来文化の流入が著しい…らしい。
 基本価値ある骨董しか扱わない自分だから、そういう最新文化には疎いのだ。そしてそれは幻想郷の古参の妖怪も同じらしい。
 そして、その外来文化の塊とも言える場所が、今目の前にある。
 ほかにもそれっぽい飲み屋やお洒落な雰囲気全開のお店などたくさんあったけど、ナズは此処が気に入ったらしい
 以前から前を通るたびに横眼で見てはいたが、いざそこへ入ろうと思うと…。
 そしてそれは提案者のナズも一緒なようで、横眼でチラチラと僕を見てくる。
 あ、こら不安そうに袖持つのやめぃ と再び内心で叫んでみる。
 「よ、よし、行くか」
 「あ、う、うん」
 入った店はカラオケボックスというお店。幻想郷には数年前に出来てそこそこ繁盛しているらしい。
 受付でとりあえず2時間1200円コースを選択。示された番号の個室に入る。
 驚いたことにどうやら暖房設備は完璧のようだ。外は暦の上では春でもまだまだ冬の寒さが残る時期
 冷えた顔や指先に心地よくじんわりと温かさが広がってゆく。
 「暖かいな、この部屋」
 「そうだね、君も上着を脱ぎなよ。歌っているとすぐ熱くなっちゃうからね」
 他愛もない会話を交わしつつも、いつものナズが戻ってきたことに安堵する。
 唐突に可愛らしくなったり、沈むとこまで沈んだり。
 そんな瞬時の変化に敏感になっている自分がなんだか滑稽な気がする。
 いつもならもっと肩の力を抜いて話せるのだが…、女の子とは不思議なものである。
 「何歌おうかね…ナズはどうするんだ?」
 「あ、じゃあ僕ははね…あ!コレ幽霊楽団が作った僕の曲だ!コレと、コレでいこうかな」
 「あっ!貴様…2曲連続入れるとはやりおるな…」
 「早い者勝ち絶対主義だも~ん」 
 見た目相応の童女のようにケラケラ笑いながら歌い始めるナズ。
 「Oh baby,take me up,shake it up tonight♪ ('∀')ホワァ!!」
 流石は千年生きた妖怪だ。英語らしき歌詞も流暢に歌いこなしている。
 「おぉっ!流石に上手だな。」
 「とーぜんさ!このナズーリン様を舐めたら駄目だよ?」
 「さぁもう一曲いっくよー♪」
 曲が始まる、これもまたテンポの良い洋楽。…しばらくすると、ナズがある部分で俺を見ていることに気付く。
 その時のナズの表情は、決意と寂しさが垣間見えた…気がした
 
 「Oh baby donot you know what I meen?」
 「That only you can fall in love.This is the way to survive」
 
 結局、何故かはわからなかった。
「さっ、次は君の番だよっ」そういうナズの表情はやっぱり少し寂しそうに見えた。
 う~む…何を歌うべきか。そう悩んでいると、ナズが横にちょこんと座ってきた。
 その姿を横目で確認すると、なんだか全体的に朱色に染まっている気がする。
 歌った後だから、と言われればそれまでだが…。
 「…ねぇ、さっきの歌詞の意味、分かったりする…?」
 「あぁ~、ゴメンな。全然分からんかった」
 「…そっ、か。あ、次これなんてどうかな?」
 そう言ってナズが指さすのは、デュエット曲。
 「お、いいね、折角二人いるんだからな」
 「じゃあ決まりだね」
 
 ━…私を一人にさせないで。悪戯には、いつも愛をこめて。この眼をずっと見ていてほしいから
 
 ━…嫌い嫌いloving好きは、言わない言葉にしないけど、分かって


 やはりだ、時々ナズと目が合う…。 


 ━…ドオシテ ドオシテ フシギ 初めてこんなに胸が苦しくなるなんて

 

 ━…この気持ちを、分かって貰いたいと、思うだけじゃもう足りないのよ。  
 
 「わがまま気ままそんな♪これからも仲良くしてくれるよね~♪」 

 曲が終わる。若干息が上がってしまっている。 
 流石に理解したぞ。鈍感なことに定評のある俺でも。
 「なぁ、ナズ。ちょっと、いいか?」
 「…うん。あ、ちょっと待って」
 そう言って何やら鞄をゴソゴソと漁り何やら箱(?)を取り出して、サッと後ろへ隠してしまう
 このリアクション、どうやら本当にそうらしい。
 「あのさ…さっき歌ってさ…」
 「…うん。」
 
 「恋のことで悩んでるなら、俺でよければいつでも相談に乗るからな?」
 
 多分ナズには想い人が居るのだろう。だからこんなに今日は様子がおかしかった、と思う
 そんな友人の助けになれたら、と思い言った一言。
 しかし肝心の友人を見れば、まるで豆鉄砲を喰らったような表情。
 そこから次第に顔が真っ赤に染まっていき、怒りを帯びてゆく。
 「え、ぁ?あの、ナズーリンさん…?」
 「馬鹿!!鈍感!!空気嫁!!」
 そして先ほど鞄から取り出した箱を投げつけられれば眉間にクリティカルヒット
 それを何か確認すると、くしゃっとなってしまった可愛らしい包装紙とチョコレートだった。
 「え…あ、え…、えぇっ!?」
 
 「何さ!なんか文句でもあるの?今日はバレンタインだから作ってきたのっ!!」
 「折角遊びに誘って!君に渡そうと思って作ったんだよ!!」
 「お宝探しで結局渡せないかと思ったときに、誘ってくれて嬉しかったのに!!」
 「歌でメッセージを必死に伝えたのに!!鈍感!馬鹿!!阿呆!!変態!!!童女趣味!!!」
 「いじわる…いじわる、いじわるっ!!」
 そういうとナズは、感情に駆られ俺の胸を叩き続ける。
 
 「どうせ、君なんか、僕のことを───…」
 
 そこから先は、言わせなかった
 小柄な彼女の体に腕をからめ、力いっぱい抱き寄せる

 はなせー。へんたいー。ろりこんー。
 じたばたともがくナズをお構いなしに、決して離さないように抱きしめる。

 「離してよ」 
 離さない
 
 「気安く触らないで」
 髪を撫でる

 

「耳はヤダ」
 手にとって口づける

 

「…大っキライ」
 唇が重なった

 

永遠の時が流れたとも、瞬きする一瞬ていどとも感じられる、キス


唇を離したときには、互いに息も上がり猛烈に赤面している


「ふぁっ…不意打ちなんて卑怯だ…」
 さっきとは別の理由で頬を染めるナズ。
 
 「ナズ、ごめんな。全く気付けなくて」
 「やだ。絶対に許さない」
 プイっと、顔を背けられてしまう
 
 「でも、本気で嬉しい…ありがとう。」
 「遅いよ…鈍感め」
 照れと怒り5:5の表情で向き直るナズ
 

 「じゃあ…これから一生をかけて僕を愛して、償って、くれる…?」
 返答変わりに、腕の中の彼女と再び唇を重ねる
 
 「ずっと、絶対に、離さないでね…」
 
 
 
  
 
 
  
 あとがき
 途中お借りした歌詞は 
 ナズアレンジの「PLAY MY GAME」
 れみりゃアレンジの「NO LIFE QUEEN」
 てゐアレンジの「シアワセうさぎ」
 です

 どうも、久々執筆うぃっちです
 個人的にナズは、NOTツンデレ NOTクーデレ
 強いて言うならばナズデレ だとおもっております
 そしてナズは僕ッ娘童女スク水ジャスティス(落ち着け
 これで2828していただけたら幸いです…では
 
   
 

バレンタインwithルーミア」(主役はおそらく読者)

「バレンタインwithルーミア」(主役はおそらく読者)

***********************

『あなたは食べてもいい人間?』

夜の闇の中、唐突にそう話しかけられたのは半年ほど前のことだった

そのときは、自己防衛として退治したが、

今ではすっかり懐いてしまった

・・・どうしてこうなったのかはよく覚えていない

「ねーね、チョコレートってなに?」

あのときのように唐突に話しかけられた

こちらを無垢な目で見上げてくる少女・・・

彼女こそ、今では懐いてしまった妖怪、ルーミアである

「さすがに驚かなくなったね」

おかげさまで

「で、チョコレートってなに?」

この妖怪はまだ知識が幼いらしく、

年齢に見合わず子供そのものである

ルーミアにチョコレートのことを説明してやると、

彼女は一言、「ふーん」と言って飛び去ってしまった

ここ数ヶ月毎日のように会っているが、彼女の考えていることはいまいち読めない

チョコレート・・・

幻想郷においてはあまり聞かない名前だ

洋菓子はあまり流行らないのだ

まぁ食い意地の強いあの子のことだ

珍しいものを食べてみたくなったのだろう

流行らないものほどおいしかったりするものだ
とうに飽きてしまった味よりも新鮮だからだ
・・・あの子に味の感覚なんてあるのだろうか
手当たり次第に食べているようにも見えるが


数刻ほど経っただろうか
ルーミアがまた戻ってきた
「ねぇねぇ、これってチョコだよね?」

少女の手には確かにそれらしきものがあった

形は雑だが紛れもなくそれはチョコレートだ

ルーミアはなかなか食べるそぶりを見せない

いつまでも持ってると溶けるぞ

「じゃぁハイ、あげる」

少女はチョコをこちらに差し出した

「あのね、噂で聞いたんだけど、

 今日はある人にチョコあげる日なんだって」

聞いたことがあるようなないような・・・

っていうかある人って何?

「えーっと・・・」

ルーミアはやや恥らいながらつぶやいた

「好きな・・・人」

思い出した、今日はバレンタインデーとか言う日だ

「・・・ねぇ、黙ってないでなんか言ってよ」

赤面気味にふくれるルーミアの頭を、

何も言わずに優しく叩いた

人間と妖怪の共存する世界、

こんなことも幻想郷ではありなのだろう

『ねー、今日は何するー?』



長生きしないとな

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