おはよーjapan!ゴッホだす。
いやー、オイラ普段はあんまりテレビは見ない方なんだが、日曜の朝だけは毎週テレビ漬けになる。
なぜか分からないけど、ちっちゃな頃からずーと、そんな習慣が身についてるのだ。
最近はこんな感じ

4:20新日本紀行ふたたび(NHK)
4:55絶景・日本の名峰
6:00時事放談(TBS)
7:00ぼくらの時代(フジテレビ)
そんで、報道2001、サンデーモーニング、お決まりのサンプロまでテレビな午前を過ごす。

その中から、今朝は、「ぼくらの時代(フジテレビ)」を見てたら、妙に共感できたのでブログしたくなった。

今日のゲストは佐藤可士和(クリエイティブディレクター), 武田双雲(書道家)などだった。
佐藤氏は42歳のクリエイティブだが、まずは多摩美大出のグラフィックデザイナーとして著名な方。数々のCMなどを手がけている。武田氏は最近メディアでよくお見かけする新進気鋭の書道家だ。現在32歳(オイラより若いんだねーW)。

とにかくゲストの彼らの「談話」が延々と続く番組なんだが、とっても興味深かった。
お題は「クリエイティブとは?」な感じ。
年令も自分と近いし、勢いのある方々の話だし、話題が話題なだけに、妙にくらいついてみてしまった(笑)。

彼らについて、世間の人はどんな目で見てるのだろう。本人らは「見られ方」を自覚していて
「多分、運と感性だけで、なんとなくラッキーに登りつめたと思われてるんだろう」なんて言ってたが、多分、世間的にはそうだろう。
でもね、やっぱ色々考えてますよ、「モノつくり」の職人たちは。

ここで、一つ定義したい。
●「モノ」とは「人が喜ぶモノ」、「モノ」とは「世の中に必要とされるもの」であり、「職人」は「モノをつくる人」である

あえてオイラ「職人」という言葉を使わせていただきやす。オイラは実は「アーティスト」って言葉があまり好きじゃない(便宜上よく使うけどねW)。とくに自分で自分をアーティストと呼ぶ奴らの気が知れない(プロモーションで使ってるなら仕方ないけどね・笑)。
「職人」とは、その道の「技を極めんとする者」であり、決して「感性や感覚だけでモノを作ってる」のではない!コレ大事!
だから、オイラは「音楽職人でありたい」と常に思ってる(まだ道半ばにして未熟者だが)。

今日のゲストの彼らは、れっきとした職人だったことが非常に嬉しかった。「あー、こういう人達が成功出来る社会って、見捨てたもんじゃないな!」って思えたからだ。

「職人」の発する言葉には「重み」がある。もちろん彼らも「道半ば」に違いない。
だが、歳相応の「重みやバックボーン」は、ひしひしと感じた。

真剣に「モノ」を作ってる人間には「職人の言葉」が理解できる。
今日、番組内で、彼らが発した言葉をいくつか紹介しよう。



「個性なんて最初からみんな持ってる。大事なのは普遍性や共通性を見出し、捉え、作り出すことだ」

「努力をせずに、道を極めることなどできない。感性や感覚だけの自己主張や自己表現による成功は、それこそマグレであり、すぐにメッキがはがれる。じゃあ努力とは何か。
あくなき研究調査や理論学習、実験実践や練習訓練の他にいったい何があろうか」

「モチベーションを上げなきゃモノを作れない人間は半人前。モチベーションなんて下げないもの。」

「井の中の蛙、大海を知らず。大海原に出れば、自分の感性や感覚が理解してもらえない事ばかり。理解を得るには、共通言語をさぐり、コンセプトをしっかり構築してモノを表現しなければならない」

「結局、需要と供給だ」



こんな言葉が数多く番組中に飛び出し、オイラは、ひたすら「うんうん!」とうなづいていたW

「個性なんてみんなある。大事は普遍性」なんてのが、今のオイラが最もテーマにしてる事だ。東大名誉教授の養老孟司氏が著書「バカの壁」の中でも同じ事を言ってる。まさしく共感。実は「普遍性や共通性」ってのを捉えて実践するには「理論とスキル」が必要なのだ。
はったりだけじゃ出来ません!
だからオイラを含め、「未熟者は日々精進!」するしかないんでございやす。

「コンセプト~」のくだりも面白かった。オイラもそう思う。「書道」なんて海外じゃ本当の意味では理解されづらいらしい。
だから「説明をしない説明」が必要なのだろう。それがコンセプトというもの。
オイラはしがないJ-pop職人。海外活動なんか今の段階では考えられない。
それでも、同じ日本人の事をどれだけ理解してるだろうか?
出来ていないと思う。最近の音楽業界人全体にこれは言える事だろう。
「リスナーのことは大体理解してるつもり」「分からないリスナーが悪い」「どーせ、こんなのリスナーには分からねーだろ」
こんな台詞を良く耳にする。同業者として恥ずかしい。マーシャル経済学の需要と供給理論をもう一度勉強すべき。そこをすっとばしてケインズ的経営(投資による需要拡大)してるから音楽商品の売り上げが下がるのでは?「広告投資だけで需要が拡大する」なんて事をやってるから駄目なのだろう。ハッキリ言って「過剰供給」な感じが否めない。

「需要は必要、供給は真心」だとオイラは思う。
「真心」とは「磨き抜いた技を振るう事」だと思う。

まあこれは「モチベーション」の話にもリンクしてくる。
必要とされるであろうモノを作ってるうちは、モチベーションなんか下がるわけがない。
逆に、モチベーションが下がる時ってのは「必要とされないであろうモノを作らされてる時」だろーねW

でもね、この「需要を捉える」ってのも、結局「努力」しかないでしょう(自分に言い聞かせてるんだけどね・笑)。自己満足なモノだけは作りたくない。

とまあ、この番組見てやけに「モチベーションが上がり」ました(笑)。
どんな道でも「職人たるべき!」
「偽」が今年のキーワードらしいが、どんな道でも職人たれば偽りは無いハズ。
音楽もまたしかり!「たったひとつの音符が楽曲全体に関わる音楽」の世界。
オイラはこの道を選んで良かったと思えた瞬間でした。

「ぼくらの時代」に感謝!

PS:今回は写真は無し。文字だけで訴えたかったW

ゴッホ