金曜、会社のラジオから流れてきた番組をなんとなく聴いていたら、
ゲストに出ていた人がすごくテンション高くて、
最初はうざいなと思っていたのだけど、
その豊富なボキャブラリーと巧みな話術に引き込まれて、ついつい聴き入ってしまった。
その方は坂口恭平さんという方で、
肩書きはよくわからないけど建築士??
なんかトータル的に「家」について熱く語ってくれていた。
学校の勉強では教わらない「暮らし」について。
大学の卒論で路上生活者について調べたことについて。
話がいろいろ飛んで、「生きること」について。
ちょっと感動したのは、
「死ねない状況を作っていくことが生きること」
って言葉。
うん。
旦那さんと、何より大事な子どもがいる妹はもちろん死ねない。
私は、妹たちがいなかったら簡単に死ねるなって思ったこともあった。
でも、それ以外。
家族以外に死ねない理由を作っていくことは確かに必要だと思った。
そしてそれはとても面白い事のような気がしてきた。
責任とか義務とかじゃない、もっとワクワクする、生きる理由。
たとえば、私は、趣味とは金銭的にも精神的にも余裕がある人のためのものだと
常に思っていたので、割と無趣味だと思ってる。
でもそうではないのかもしれないと思い始めた。
お金をかけない趣味もたくさんあるし、それをすることで心に余裕が出来ることもあるよね。
それを探すことも楽しいし、どんどん究めて実になっていくこともきっと楽しい。
もしかしたらそれで食べて行くこともできるかもしれない、なんて可能性も広がったりして。
そして、人ともっと関わりを持って交流を広げていくこと。
これは金曜に見た「サマーウォーズ」からも影響を受けている。
おばあちゃんの偉大さ、家族の絆、ネットを介さない人との繋がり。
坂口さんの話術、明るさ、行動力、自信。
私にはないものなのですごく憧れる。
そういう影響力のある人のその力で、たくさんの人の心を動かして、自身の人生も社会も変えていけそうなところが本当にすごいと思った。
もっとたくさんの人と話したい。いろんなことを知っていきたい。
私は割と最近まで、他人に興味がなかった。
近しい人を除いて。
自分と自分の周りの狭い世界しか見てなかった。
でもそれでいいと思ってた。
自分は自分で、他人は他人で。
自分が変わるのはめんどくさい。
他人を変えるなんてもっとめんどくさいしハード。
自分の使命なんてないと思ってるし、正直、言われたことしかしたくない←ゆとり社会人w
だけど、そうじゃないような気がしてきた。
すごく狭い世界だけ見て生きていくのもいいけど、もっといろんな世界を知らないままでいるのはもったいないような。
別に自分が社会を変えてやろう!とかは思わないけど、
自分が無知だということを認めて、さらに何かを知ったらその先自分はどうなるんだろう?
考え方が変わるんだろうか?何か行動を起こせるんだろうか?
短い人生だし、変わっていく自分に期待してみるのもいいような気がした。
何も知らないのに悟ったように無関心でいることはちょっと恥ずかしいから。
最後に。
坂口さんの話を聞いて、自分が受験生の時、哲学部に進学したかったのを思い出した。
当時の担任は「哲学部なんて就職先ないし、変人ばかり集まるわよw」と笑った。
変人?あぁ!?と思ったけど(笑)結局就職先がないということにビビって違う学部に進学した私。
自分の意志が弱かったのもあったけど、
偏見と常識っていうものは大人が押し付ける枠なんだとその時思った。
枠にとらわれない、オールマイティーな人になりたい。
自分でいろいろ作り出せる人になりたい。