TVはDOMMUNEに殺された
もう知ってる人は知ってると思うけど、
恵比寿というか広尾にオープンした、宇川直弘によるクラブ兼ストリーミング中継スタジオ「DOMMUNE」。
新しいコミューンの創造を目指し、「C」の次は「D」だから「DOMMUNE(ドミューン)」なんだって。
まずは、このネーミングセンスにヤラれた。
そして、3月1日より始まったここのUstream配信がとんでもないことになっている。
初日が野田努と田中宗一郎のトークにDJはMOODMAN。
2日目が三田格仕切りで、赤塚不二夫と手塚治虫の娘の鼎談とDJ TASAKA。
このクオリティのコンテンツが月~木の帯で19:00~23:00までビッシリ。
最初に感じた手触りは
「イリーガルな夕焼けニャンニャン」というか「エクストリームなパオパオチャンネル」というか、
まぁ、とにかく宇川さんのアングラネットワーク、スカム人脈を、
マス仕事のハスリン収入によって最高にフレッシュで、過激で、イケてて、
そしてとてつもなく新しいカタチでアウトプットしてくれた。
しかも毎晩タダで。
これを、「DIYなんだからローファイでいいでしょ」みたいな開き直りという名の言い訳には一切たよらず、
使うべきとこにムチャクチャ金かけて、アンチも黙らすほどのクオリティに仕上げてるのが、マジで粋。
いわく「DOMMUNEでやりたいことは、
テクノロジーで武装したテン年代のハードコアパンク」なのだとか。
これもいつもの宇川節っちゃあ宇川節なんだけど、実際にここまで行動で示されると、
このアティテュードもかなり説得力がある。
やっぱ行動だよな。
ゼロ年代の終わり、雑誌をはじめとするあらゆるメディアの消滅は、やっぱりパラダイムシフトの始まりで、
それは新しいものの誕生も同時に意味していて、
僕たちはそんな超面白い時代の局面に立ち会えてるんだから、まぁ楽しんで行こうよ、という視点。
これはある種、イーブンキックをバックにした宇川さんからの勝間和代的価値観への返答なのかもと思った。