独り公園の片隅の錆びたブランコ。
座り込んだままうつ向いてた12月の冬ぞら。


トンガリ頭の先を、いつも触れてきた。
嫌がるふりをして、本当は照れてるだけ。
どうでもいい事ばかり、はっきり覚えてる。
くしゃくしゃにして笑う君の顔、うまく思い出せない。

うつ向く僕の姿、見つめる君の瞳。
聞こえる冬の音が寂しげに囁いてる。


側に居る事がいつも、当たり前を決めつけて、
君は居ない、ずっと遠く。
誰かと恋をした…


ぐるぐる回る 周る 廻るまんまるの円を描いたら、振り出しにまた戻る。


空に描いた雲を掴もうとして、おもいっきり息を吸った。
大きな木の下で誓った、あの二人の約束。


君を見た、小さな手で、「さよなら」を伝えていた。

黙ったままで僕もまた、君に手をふりかえした。

思い描いた小さな幸せ、 何を願い、何を語るの?
伝えたくて、でも何もできない。

決めた証 付けたしるし、詩(うた)に託し…
君にこの詩(うた)が届くように、歌います。


恋こがれる待ちぼうけ、今も君のために祈る。

エンジ色に染まった冬空に、帰ろう。


忘れようとした君は今、僕のポケットの中にいる。
帰ろう… ちょっぴり強く歩いている。






めもめも。