『覚醒する大円高』
読み進めるうちに思ったことは過去の原則に基づいて未来を予測しているということ。
過去を見ることは重要であるけれど、法則性というのは考えにくいと思っていた。
ある数字に基づいたサイクルや、規則性があり、それによって相場は動く・・・
そうなのか?と思うことも多く、どうなん???というのが印象。
「神の見えざる手」のような、自然の流れがあるというのは、懐疑的であった。
とは言っても、自分に知識がないのは重々承知していて、感覚的に「違うんじゃね?」と
思うことはあっても根拠はなにもない。
他者の考え方をインプットして何が自分の中で正解なのかを見つけることが大切なんだろう。
過去から見出すことができる未来は、本当に正しいのか、まじでわからないけど、
勉強してみる価値は大いにあるんじゃないかなと思う。
ChapterⅥでもあるように、「相場は神意に基づいている」という考え方。
精神論のように聞こえる場面もあるけれど、間違ってないように思う。
今後、円高に進むと考えられているが、
本書では円高というよりも「ドル安」に進むという見方をしていると感じた。
原油価格の下落等によりデフレに陥っている現状の中で利上げを強行した。
2016年は大統領選があり、政策変更は取りにくいため2015年中に実施したということみたいだ。
実際、直近のFOMCでは利上げペースを年4回から年2回に修正した。
それにより、アメリカの景気後退観測が強まり、ドル安方向に推移した。
利上げをしたらしたで、デフレの現状なので株価は上昇しにくく、ドル安に進み、
しなかったらしなかったで金利差拡大期待が後退、アメリカの景気後退ととらえられ、
ドル安方向に進むのではないのかと思う。
この状況で金融引締政策を実行したことにより、ドル安に進むことは必然だったということか・・・
日本でも、景気回復の兆しはあり、実際国債の発行額は減少している。
円高による日経平均下落はあるが、国内の要因ではなく、海外勢の外的要因から起こっているもので、
日本事態が何か大きな懸念があるわけではない。
そういう面で、法人税減税等の政策は企業の内部留保を拡大させることに
つながるというのは正論かもしれない。
外的要因であっても現状日本企業の設備投資は減少しており、その中で法人税を減少させても
賃金上昇や投資にはつながらず、物価は上昇していかないのではないだろうか。
それであれば法人税を現状維持させておいて、国が政策としてお金を使うことの方が
意味はあるのかもしれない。
そういう意味もあり、下がったものは上がる、上がったものは下がるというのは
神意に基づくというのも納得はできるかな。
総じて本書はよかったと思う。
よくわからない(私の勉強不足)チャートでの解説において過去が分かれば、
もっと理解は進むのかなと感じた。若林栄四さんの本また読もう。
相場は難しい。でもきっと面白いと思う。
それではまた。