【番】ぷれぜんと。 | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


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どうした?

キュヒョンがぴたりと身を寄せてきたので
懐に深く引き寄せた。


…ん

…別に


キュヒョンが小さくつぶやきながら
腕の中で丸くなる。

その髪に顔をうずめ唇をよせると
さっき洗ってやった髪が甘く香る。

頭の芯までしびれるこの感覚。  
ちょっと前までの激しく狂おしい感覚が
まだ体の奥にくすぶる。


抱きしめた手でその背中をそっと撫でる。


ねぇ。


…ん?


あのさ…


…ん?


えっとさ…



まったりとした時間の中で言葉が揺れる。


どうした?
寝られないの?


懐の中のキュヒョンがちがうとつぶやく。



なぜかキュヒョンの鼓動がだんだん速くなる。


おや?
と俺の片眉がむくりと上がる。



なぁ、キュヒョンどうし…

「ここにいてくれて…ありがとう」

……た…?!


キュヒョンが俺の胸に顔を押し付ける。


何事かと体を起こし顔を除きこむ。


目を合わせない。


キュヒョナ?

あぁ…

えぇ…


「俺のために生まれてきてくれてありがとう。」


俺の目をまっすぐ見つめてそういうと
背を向け枕に顔をうずめた。


ん~…
今なんと?


突然の言葉に一瞬眉間にシワがよる。


背を向けた恋人を見つめながら
頭の中でもう1度。


"俺のために生まれてきてくれて…"


俺のため?
その言いぐさに笑いこみ上げてくる。


あぁ~
なんて可愛いんだ。


自分の言葉に照れて顔を伏せる
可愛い恋人の肩に触れると
その手をそっと払う。


キュヒョナ…


顔を覗き込むと耳まで赤く染めて
見ないでよぉ…
と 頑なに背を向ける。


はいはいはい…

それ以上何も言わず抱きしめた。


そしてそっとお返しをした。


その夜。
俺は神さまの足元にかしづいていた。

俺は夢の中で
キュヒョンという天使の
贈り物をくれた神に感謝していた。



プレゼントをありがとうございます。







おはよう。


みんなに挨拶をしながら
ナースステーションに入った。


おっ。
いたいた。


俺より先に家を出たキュヒョンを
目の端で捉えると自然と顔がほころぶ。


すぐにいつもと何かが違う事に
気がついて顔を上げた。


どうしたの?


側のナースに声をかけた。


別に…


はて。


キュヒョンが点滴バッグを持って近づいてきた。


おや。キュヒョンくん。首の後ろどうしたの?


「え?」


それ。ほらそこ。


「…なに?」


それってキスマークだよね?


自分でつけておいてなんだが
ちょっといたずら心でからかった。


キュヒョンの目がこれ以上ないって程開いて
シーンと静まったナースステーションが
収集つかない程の騒ぎになった。


天地がひっくり返る程の騒ぎって
こういうことを言うのだろうか。


あぁ…怒ってるなぁ。


みんなにからかわれ
赤くなったり青くなったり白くなったり


いそがしいやつだな。
ほんと。


そんなキュヒョンが愛おしくて愛おしくて。


怒ってるキュヒョンを眺めながら
緩みっぱなしの頬筋。


表情管理が難しいなまったく。


やっぱりキュヒョンは神様からのプレゼント。






「ねぇ聞いてる?」


あぁ。
聞いてるよ。


「あれから大変だったんだからな!」


うん。
知ってる。


ベットに入ってからも
キュヒョンの怒りは収まらないらしく…


背を向けた切り黙ってしまった。


今すぐ抱きしめたいがどうやら今日はお預けらしい。
こうやって一緒のベットに入れるだけでも
ラッキーなのか。


キュヒョナ。
俺のもとに来てくれてありがとう。


キュヒョンは神様からのプレゼント。
大事な大事なプレゼント。


おやすみキュヒョナ。
愛してるよ。


そっと囁き目を閉じた。



…知ってる。



クツクツと笑う
キュヒョンの肩が小さく揺れた。








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ギリギリ

(;´▽`A``