【短】いぬもくわない⑥ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7





side:H

「レラ。今ドンヘ呼んだからみてもらえ。」
イェソンがそう言って冷たく絞ったタオルを差し出した。

「あぁ。サンキュ。あいつなんか言ってたか?」

「いや、いつのも通り笑ってたよ。」

「ふ~ん。っ痛~…おい、腫れてるか?あいつのパンチは効くんだよ。」

「あぁ、あいつテコンドー師範級だからな…それで済んでよかった。」

「ったくよぉ~見てみろよあいつら…いっつもあれだよ。」

「まぁ、まぁ、まぁ…でもまさかキュヒョンにキスするなんて
お前もほんとよくやるよ。」

「っるせーよ。あぁあ、何とかは犬も食わない!って言うけど
うぜーぞお前ら!!」
シウォンとキュヒョンに向かってヒチョルが呆れ顔でひと吠えし、
ニヤリと笑いながら、頬に当てたタオルをイェソンに投げつた。



side:wk

「ほんとにもう…素手で殴るなんて…なにしてるのさ。」
俺はヒョンをソファーに座らせて右手をアイシングしていた。

赤くなってはいるけど、骨に異常はないように見える。
ヒョンが大丈夫だと言って聞かないけど
ちゃんとレントゲン撮ってみないと安心はできない。
もっとよく見ようとヒョンと並んで座った。

すかさずヒョンは俺を引き寄せ、
腰をしっかりとホールドした。

「ちょっ、やめてよ。みんないるじゃんか。」

そう言いながら払っても払っても抱いてくるからもう好きにさせた。


『キュヒョン…』
ヒョンが俺を呼ぶ。

「ん?」
俺はヒョンの手をじっくりみながら生返事をした。

『なぁ、キュヒョン。』
ヒョンがもう一度俺を呼んだ。

「なに?」
顔を上げるとヒョンと目があった。
その目は妖しい光を放ち俺の心を乱す。

”あれじゃ、当分キスはできないな…”

ヒョクが言っていた事を思い出しながら
思わずか噛みついたヒョンの唇に目が行く。

『そんなに見つめられると…我慢できなくなっちゃうよ。』
そう言うとヒョンが顔を近づけてきた。

「ヒョン…傷…あっ…」
ヒョンの唇が優しく俺の唇に触れた。
腰をホールドしたヒョンの手に力が入って
そこが熱くなっていくのがわかる。

ヒョンが俺の腫れた唇をペロリと舐めた。
思わず首を竦めた。

ヒョンの息遣いが熱を帯びているのを感じながら、
これ以上スイッチが入ったらヤバい…

こういう時のヒョンは厄介だ。
みんながいてもいなくてもお構いなく俺を煽り始める。

「チョ、チョ、チョ…ヒョン、ストップ、ストップ!」
俺は無駄な抵抗だと分かってても一応
羞恥心とか、理性とかまだ持ち合わせてるので
抗おうと必死に身を捩る。

まぁ、最後はいつもみぞおちに一発くらわす。
みたいに一旦そこまでやらないと止まらない。

今のヒョンはそんな感じで…

「おい!ここでおっぱじめるんじゃないぞ!
シウォン!やめとけ!っつか、お前たち出てけ!」
ヒチョル先生の声が部屋に響く。

ヒチョル先生の言う通りで、このままじゃ…
俺は勢いよく立ち上がりヒョンの手を引っ張って
とにかくその場から連れ出した。

車に乗り込んでからもヒョンは俺の手を握りしめたまま
離してくれなく、指の一本一本にキスを落とす。

そんなことされたらいくら俺だって、
理性ってやつより、欲望の方が際立つに決まってる。
駐車場から部屋に上がるエレベーターの中でも
ヒョンは後ろから俺を抱きしめ離さない。

「ちょっと、歩けないって…それに誰か乗ってきたら…」
そう言って身を捩りながら形だけの抵抗してみせるけど、
かえってヒョンを煽ってしまうらしく…

家に着くなり、靴を脱ぐのもそこそこに、俺はヒョンの肩に担ぎあげられ
そのままベットルームへ運ばれた。


…俺って荷物かよ


そんなことを思いながら俺はヒョンの背中のシャツをギュッと握った。





荒い息遣いがやけに大きく感じた。

横たわる俺をまたぐ形で膝立ちしたヒョンが
シャツのボタンをふたつ外したところで
じれったくなったのかそのまま脱ぎ捨てた。

そして俺のシャツに手を伸ばし、
”ほら、バンザイ…”と言ってスルリと俺の服も
一瞬のうちに脱がされてしまった。

ヒョンの逞しい胸板に手を伸ばしそっと撫でると
ヒョンが目を見開き”ヒュッ”と息を飲んだ。

俺はなんだかうれしくなってヒョンの目を見つめながら
手を下の方へとすべらし、ヒョンのズボンのボタンに手を掛け
そのまま外してチャックも下げ、前をくつろげた。
そしてヒョンの張りつめた欲望をそっと撫で上げると
ヒョンの頬がギュッと締り、喉仏が上下した。

”悪い子だ。こんなに俺を煽って…”
そういうとヒョンはベットサイドの引き出しの中から
ピンクのその…例のリボンを取り出した。

ヒョンが何をする気かわかった俺は思わず顔を手で覆った。




最初のうちこそ俺はヒョンの手が気になって集中できなかったけど、
それを追いやるほどの快感に、ヒチョル先生の事とか、
ヒョンの嘘とか、そんなのどうでもよくなってしまって、
ヒョンがくれるすべてを躰すべてで受け止めた。


『キュヒョン…気持ちいい?
ここ…
すごくうねって締め付けてきて…ふぅ…
こっちみて。顔、見せてごらん…』


ヒョンの一番張りを持った部分で、入口の浅い場所を
速いスピードで擦られながら熱い眼差しで見つめられる。
もうこれ以上ないってくらい膨らみ切ったそこから
早く欲をはき出したかったけど、
根元をギュッと締め付けるものに阻まれそれがままならない。

さっき、それを自分で解こうとしてヒョンに止められ、
手を抑え込まれてしまった。
そして、ひたすらその快感と苦痛の狭間を漂っていた。

不意に最奥まで突かれ腰がはねた。
そのままグッ、グッ、グッと腰を押し付けられて
ヒョンの先端がある一点を狙って突いてくる。

いつしか解かれた手でヒョンの首にしがみつき
ヒョンに必死に抱きつくと、俺のそそり立つものが
2人の間に挟まれ刺激され気が狂いそうになる。
涙がブワッとこみ上げてきて、だんだん気が遠くなってきた。

不意にその苦しさとジレッたさから解放された。

ヒョンが俺の最奥で爆ぜるより一瞬早く
根元を縛り付けるその紐を弛めた。
そして俺はダラダラと欲を吐き出し、

”まったく、犬もくわねぇよな!”というヒチョル先生の言葉が
遠くで聞こえた気がして、多分笑ったんだと思う。

ヒョンが”愛してる”と言ってくれてる気がして
”俺も愛してる”って言ったと思うけど…
それすらもうわからなかった。




side:S

意識を飛ばしたキュヒョンが俺の腕の中で覚醒し始めている。

騒動の元の写真はそのまま置いてきた。

本当に忘れていただけだった。
処分するとかしないとかそういうことじゃなくて
本当に忘れていただけだった。

それをまさかキュヒョンが手にするなんて思ってもいなかった。

頭の中でいろいろな思いが廻った。

「…ん…シウォナァ…」
まだ開き切らない目を擦り、
まるで抱き枕を抱くように俺にしがみついてくる。

キュヒョンが素直に俺に甘えてくる瞬間。
あまりの愛おしさに髪を撫で、額にキスを落とし抱きしめ返す。

するとキュヒョンはクツクツ笑いながら俺の喉元に顔を寄せ、
頬で、鼻で、唇で俺をくすぐってくる。
その心地良さに目を細める。

が、ヒチョルのことが頭を過ぎる。
でも、この幸せを失いたくない。
でも、キュヒョンに嘘はつきたくない。
しかし、ヒチョルとは誓いを立てた。


「ヒョン…痛いよヒョン…」

ぐるぐる廻る思いについ力が入ってしまったらしく、
キュヒョンを強く抱きしめてしまった。

『あっ、ごめん、ごめん。』
俺は力を緩めキュヒョンの髪にキスをした。

キュヒョンがグーッと伸びをして俺に背を向けた。

『あのな、キュヒョン…今回の事なんだが…どうしても話せる事と
話せないことが…』
心苦しさから思わず情けない言葉が出てしまった。

「もういいよ。ヒョンもういい…」
背を向けたキュヒョンが俺の言葉を遮った。

『え?』

「ヒョンはいつも正直だ。」

『え?あぁまぁ。』

「話せることは、ちゃんとなんでも話してくれるし…」

『あぁ…そうだ。キュヒョンにはいつも正直でありたい。』

「だからもういい…きっと事情があるんだろうし…もういい。」

『キュヒョナ…』
俺はキュヒョンをそっと抱きしめようとその肩に触れた。

パシッ!

『え?』
その手を払われて俺はびっくりし”ん?”と眉が上がる。

「だからって納得したわけじゃないから。」
キュヒョンの冷たい声にたじろぐ。

『ん、そ、そうか…』
俺はどうしたもんかと考えあぐね、差し出し手で頭をかいた。




「シャンプー…シャンプーして。」
キュヒョンがそう言って顔を捻り、肩ごしに俺を見た。

『え?シャンプー?』

「そう、シャンプー。」

そう言ってキュヒョンが起き上がり
”ん!”と言って俺に向かって両手を広げた。

「早く!じゃないと…」
キュヒョンが口角を上げニヤリと笑った。

『あぁ…はいはい王子様。仰せのままに…』

キュヒョンのその唇にはまだアザが残っていた。
そのアザにキスをすると、自分の口元がズキリと痛んだ。

『さぁ、おいで…』
俺はキュヒョンを肩に担ぎあげた。

「ちょ、ちょっと、もう、また!
俺は荷物じゃないってば。ねぇ、下ろしてよー」
笑いながらキュヒョンがペシペシと俺の背中をたたく。

「コラッ…おとなしくしろよ」
そう言いながら俺はキュヒョンのお尻をペシンと一つ叩いた。
キュヒョンが大声で笑い出した。

そしてやがて、止まらなくなったキュヒョンの笑い声が
広がり、すべてが満たされていった。






end




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最後は長くなってしまった(;´▽`A``
飽きちゃうかな…

とにもかくにも…
最後まで読んでいただけてうれしいです。
ありがとうございました~ペコリ(o_ _)o))

っていうか。
本当はアメ限?