【番】 続×23 忍 | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7


side:siwon


「ねぇ…」

『ん?』

「起きていい?」

『…ダメ』
キュヒョンの髪に口づける。


「ねぇ…」

『ん?』

「帰っていい?」

『…ダメ』
キュヒョンをギュッと抱きしめる。


「ねぇ…」

『もう、ねぇ。は無し。』
キュヒョンの耳にキスをし食む。

”くすぐったいよ…”と言って首を竦めクツクツ笑う。

キュヒョンと思う存分に愛し合って心も躰も満たされた俺は
長時間のオペの後だったこともあってさすがに疲れ切って
ウトウトしてしまった。

でも、キュヒョンをこの腕に抱きしめて離さなかった。
一時も離れたくなかった。
キュヒョンの背中と俺の胸がピッタリと合わさり
胸の鼓動がシンクロし、心地よかった。

「ねぇ…」

『ダーメ。”ねぇ”は…』

「重い。」

『え?』

「で、邪魔。」

『え?』

俺は飛び起き、目を真ん丸くしてキュヒョンの顔を覗き込んだ。

「でも…いいかも…」
俺の顔を見たキュヒョンがそう言いながらうれしそうに笑い
俺の頬にチュッとキスをするとまた背を向けて俺の腕を抱え込んだ。

『キュヒョン…?』
俺の天使はいつからこんなに素直になったんだ?
多少の戸惑いを感じながらキュヒョンの肩にキスをし
息を大きく吸い、キュヒョンを胸いっぱいに感じた。

「今日だけだから…」

『え?』

「もう言わないよ…」

そう言ってクツクツ笑いながら俺の腕にガブリと噛みつく。

そんなキュヒョンが何よりも大事で、たまらなく愛おしくて、
またキュヒョンが欲しくなって思わずのしかかると…

「ヒョン…ウザい。」
そうピシャリとやられた。

”あっ…はい…”と慌てて身を引き、
”おとなしくやすみます”と答えながら”忍”の字を頭に浮かべた。






side:kyuhyun

「ヒョン?」
目覚めたときヒョンはいなかった。

俺はのそのそとベットから抜け出し、
簡易シャワー室へ向かった。
ソファーの上には着替えがきちんと用意されていた。

テーブルの上に置き手紙が置いてあり目を通すと
”おはよう。俺の可愛い天使…すぐ戻る。”
と書いてあった。

”何言ってんだか…”
思わず口をついでそんなことを言ったが、自然と顔がニヤケる。





キュッ、キュッ

シャァァァァー

ちょっと熱めのお湯でシャワーを浴びた。
足腰が重くだるいけど、なんだか晴れやかな気分だった。

ガタン

頭を洗っていた時、シャワー室のドアが開いた。

『キュヒョン。大丈夫か?』

ヒョンが入ってきたんだと分かったけど、
シャンプーの泡で目が開けられないのと、
シャワーの水音で何を言ってるのかよく聞こえなかった。

「え?なに?」

不意にお尻に触れられて思いっきりびっくりして
バランスを崩し、ヒョンに抱きかかえられた。

『危ないなぁ。どうした?』

「ヒョンが突然触るからでしょ!」

『あぁ、いやぁ、ほら昨日の…ちゃんとしとかないと…』

「だ、大丈夫だよ。自分でできる…」

『いいから貸して。後ろ向いて。』

そう言って俺の手からシャワーを取り上げた。

しぶしぶ後ろを向いて壁に手をついた。

ヒョンが頭からシャンプーの泡をきれいに流し
そのままシャワーを腰から下へ流しながら
俺の中に残った自分の名残を洗い流していった。

俺の中でヒョンの指が蠢くと思わず感じてしまって
吐きだす吐息が震える。

『キュヒョン…そんな色っぽい声出されると
ちょっと困ったことになる。』

「だ、だって…あっ…ん…」

昨日嫌ってほどヒョンを受け入れたそこは
まだちょっとした刺激にでも素直に反応してしまって
顔から火が出るほど恥ずかしかった。

『よし、これで大丈夫かな…』

クルリと前を向かされて、チュッとキスされた。

”先に出るよ。”と言ってヒョンが出て行った後、
リンスをして今度は温度を低くしたシャワーを浴びて
体のほてりがおさまるのを待った。


シャワー室から出ると、ヒョンは腰にバスタオルを巻いて
首にタオルをかけ、頭を拭きながら誰かと話していた。
その姿を頭の先から爪の先までじっくり眺めて…

…かっこいい。俺のヒョンは本当にかっこいい。

彫刻みたいとか、芸能人みたいだとか
モデルのようだとか美辞麗句、いろいろ並びたてられて称賛されるけど、
俺は本当にただただ”かっこいい”に尽きると思う。

本当にこの人が俺のこと好きでいてくれるなんて…
垂れた前髪に今すぐ触れたい衝動が湧き上がり身震いした。

俺に気付くとテーブルの上に置かれた紙袋を指さし
通話口を手で塞いで、”食べて…”と言った。

”あ、うん…”

俺はソファーの上の着替えを手に取り身に着けると
腰を下ろし、袋の中をのぞいた。

”まったくいつの間に…”
ヒョンが用意してくれた食事はミーミのホテルの俺の大好物ばかりだった。
”まったく…あいつはお前をどこまでも甘やかすんだから…”
そんなミーミの声が聞こえるようだった。

ヒョンの電話が終わりそうにないので先に食べ始めた。
料理はいつもながらおいしかった。

…そうだ。
リョウクに後でちゃんとお礼言いに行こう。
で、一応気持ちは伝えたって言っておかないとな…

そんなことを考えていたらぼーっとしていたらしく、
ヒョンが呼んでるのに気がつかなかった。

『…ン!キュヒョン!』

「え?あっ、ごめん何?」

『お前、英語は大丈夫だよな。』

「うん。とりあえず日常、困らない程度には。」

『ウニョクとリョウクは?』

「あぁ、ヒョクも大丈夫。俺と同レベル。あっ、リョウクはバッチリ。」

『中国語は』

「あぁ、えっと、ミーミと簡単な会話ぐらいは出来るけど…多分、ふたりもそんな感じかなぁ。」

『そうか。わかった。』

ヒョンはそれだけ聞いて、また誰かと電話を続けた。

…なんだろ?

俺は首をひねりながらオレンジジュースをゴクリと飲んだ。



電話が終わったヒョンは何も言わず朝食をとり始めた。

別に怒ってるわけじゃなさそうだし、でも何か悩んでるのはわかる。
しばらく様子を伺いながら、思い切って聞くことにした。
それはずっと聞いてみたいことだったし、今なら素直に聞ける。

『どうした?また、なに悩んでる?』

不意に声を掛けられて驚いた。

「え?いや、別に。」

『そう?』

どうも俺の悪い癖で食事をしながら何か悩むと
食べ物を突きまわるらしく、フォークでサラダを突いていた。
ヒョンといいリョウクといいお見通しなんだな。

ちょっと考えてから”ふぅ…”って息を吐いて
思い切って聞いてみた。

「ねぇ、聞いていい?」

『ん?なに?』
ヒョンはクロワッサンにベーコンといり卵を挟んだパンに
かぶりついていた。

「あのさ…」
ヒョンの口元についたいり卵を指ですくいペロッとなめた。

『ん…ひってみへ…』
ヒョンが口いっぱい頬張りながら顔だけ上げて片眉を上げた。


「あのさ、もし、またカンイン先生とかに頼まれたら…行くの?」

…よし。聞けた。
  リョウク…俺すごくない?

『あぁ…』
一瞬動きが止まったヒョンが急いで口の中のものを飲み込み
ペーパーナプキンで手と口を拭きまっすぐ俺を見た。

「あっ、ごめん。いいんだ別に」
俺は慌ててサラダに喰いついた。

『いや、お前がそれを聞くってことは、別にどうでもいい話じゃないって事だ。
そのうち落ち着いたら話そうとは思ってたんだよ…』

「…行くんだよね?」

『行く。』

「そ…っか…うん。わかった」

『キュヒョナ…』

「ちょっと、確認しておきたかっただけだから…
心構えって言うか、ほら。でも、大丈夫だから。」
俺は努めて明るく答えてみせた。

『でも、あんな危険な所には絶対もういかない。それは約束するから。』

「俺もあんなバカな事はしないから。大丈夫だから。」

『……』

「でも…」

『でも?』

「できれば今度はちゃんと連絡とれるところがいいかな…
声だけでも聞きたいじゃん。 まぁ、しいて言えば…それだけかな。」
俺はデザートのキウイを口にほうりこんだ。

『キュヒョナ…』

ヒョンが俺の首に手を回し、羽交い絞めにして頭をくしゃくしゃっと撫でた。

「ちょ、ちょっとなんだよ。ちょっと、やめろよぉ」

『かわいい。キュヒョン、お前、ほんっとかわいい。』

「ほら、そうやってバカにするんだから…もう絶対言わない!!」

『バカになんてしてないだろ!!
かわいいからかわいいって言って何が悪い!』

そう言いながらヒョンは俺をずっとハグして離さなかった。

そんなヒョンから逃れようと体を捻ったり捩ったりしていたら
不意にあることが頭に浮かんだ。

「そうだ!そうじゃん!」

『どうした?なんだ?』

「そうだよ。俺、もっと早く気が付けばよかった。ばっかだよなぁ~」

『キュヒョン?どうした急に。』

「あのねヒョン…」

俺はあることをヒョンに告げた。
するとヒョンは俺が見た中で一番びっくりした顔をして
まん丸な目で、ポカ~ンと俺をみつめていた。









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すみません。
とうとう題名まとめました。
じゃないと収集つかないし、
自分でも何話目かわからなくなりました
(;´▽`A``
←なら最初からまとめろよ…

そして話続いちゃいました
(6 ̄  ̄)ポリポリ


FAお借りしてます…
ペコリ(o_ _)o))