【短】示し方、示され方。② | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7



『キュヒョン。どうした?』

シウォンが仔犬と戯れるキュヒョンに声を掛けると、
しゃがんでいたキュヒョンが顔を上げた。

 

『(う・・・か、かわいい・・・)犬と遊んでたのか?』

「うん。こいつこんな小さいくせに俺を襲おうとしたんで返り討ちにしてやったんだ。」
と、ひっくり返って喜ぶ仔犬のぷっくりしたお腹をわしゃわしゃと撫でる。

大歓びの仔犬がまた立ち上げりキュヒョンにピョンピョン
飛びつくと、キュヒョンは”こいつ、やるのか?”といいながら
ボクシングをするようなそぶりで仔犬とじゃれ合った。

-----来てよかった・・・

あのお見合い騒動の後、時折見せるキュヒョンの何かを
悩んでいるかの様な複雑な表情に、シウォンは実はわだかまりが
まだ解けきってないことを感じていた。

仔犬がキュヒョンと話を始めたシウォン目がけてその足にピョンピョン飛びつく。

『お、こいつ生意気だな。俺にも向かってきたぞ。』

シウォンが撫でてやろうと手を出すとパクっとその手に喰い付いた。

『おっ!やったなこいつ!』

「よし、やっつけちゃえ!イケッ!負けるな!!」

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キュヒョンが声を上げ笑ってけしかける。
それだけでシウォンの心も晴れやかになって行った。


「あの・・・えっと・・・楽しそうで何よりだけど・・・
これどうするんだ?」

しばらく黙って2人を眺めていたジンラクが痺れを切らして
咳払いと共に声を掛けた。

『あっ、すみません。』
シウォンはズボンをパンパンと叩きながら立ち上がった。
キュヒョンも名残惜しそうに仔犬から手を離し立ち上がった。

そこにはジンラクが2頭の仔馬を連れて立っていた。

「乗るの?これに」

『あぁ。』

「うわぁ~。2頭とも綺麗な子たちだね・・・」

『だろ?キュヒョン、お前乗馬できたよな?』

「うん。昔はよく・・・でもあの事故の後はちょっと足が遠のいちゃって・・・」

『そうか・・・』

「触ってもいい?」

『あぁ、いいよ。』

photo:07



「いいこだね、お前。ジンラクさんの所で可愛がってもらってるんだね。」
キュヒョンはその仔馬を丁寧に撫でてやった。

小さい頃から乗馬をしていたこともあり、キュヒョンは馬が好きだった。
ただ、事故に遭って以来、なんとなく体の事もあって足が遠のき
ここ数年乗馬をすることはなかった。

『乗ってみるか?』

「うん。乗りたい!でもいいの?」

『あぁ、もちろん。じゃ、まずはこっちから。この子はアングロアラブ種だ。』

そう言うとシウォンはキュヒョンに手を貸し、仔馬に乗せた。

『久しぶりだろうからゆっくり行こう。』

シウォンはキュヒョンの乗った仔馬の手綱を取り、ゆっくり歩き始めた。

最初、知らない人間を乗せたことで仔馬がちょっと暴れた。
その度に優しく話しかけ、うまく手綱を捌きながらキュヒョンは
呼吸を合わせていった。

『この子はちょっと気が荒いところがあって、
気に入らないという事を聞かないみたいなんだ。』

「ふーん。でも、ほら、大分慣れてくれたよ。」

『キュヒョンが上手にコントロールできてるからだな。』

その後、数周回ったところで一旦もどり”ありがとうございました”と
ジンラクに馬を返した。

そしてもう一頭の仔馬、サラブレッド種の方にも乗ってみることにして
また同じように周回して戻った。

2回目に乗った馬は最初の仔馬よりおとなしいようで
シウォンとキュヒョンの手を煩わすことはなかった。

「たいしたもんだなぁ。こんな短時間でこいつを乗りこなすとは・・・」
ジンラクがそう言って最初に乗った仔馬をポンポンと叩くと
ヒヒ~ンと一声嘶いた。

「へぇ~・・・この子ジンラクさんが言ってることわかってるんですね。」

『そうだな。返事してたな。』

「でも、やっぱりキュヒョン君に扱いやすいのはこっちの子かな。」

『あぁ、そうだな・・・キュヒョンが扱うのにはやっぱり・・・』

「キュヒョン君はどっちが乗りやすかった?」

「え?俺ですか?あっと・・・えっと別に乗せていただければどちらでも・・・」
何で自分中心の話しが2人の間でなされてるのかが不思議だった。

そんな事を思っていたら誰かが頭を小突いた。

「イテッ!え?何?」
ビックリして振り向くと最初に乗ったちょっと気の荒い仔馬が
キュヒョンの頭をもう一度鼻面で小突いた。

「なんだよ、お前。痛いなぁ・・・うわっ!いきなり嘶くなよ。」
そう言いながら首を撫でてやり、また2人の話しを聞いていた。

するとまたその仔馬が今度はキュヒョンの背中を鼻面で押してきた。
そして、「ブヒィヒィヒィヒィ~ン」と鳴く。

「おい、何するんだよ。くすぐったいだろ!もぉ・・・わかったわかった。」
そう言いながら体を撫でてやると体を寄せてきた。

「なんだ、お前甘えてるのか?遊んで欲しいのか?」
キュヒョンはにっこり笑いながら話かけた。





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何だか限りなくかわいいさ満開の
マンネに仕上がってるキュヒョン・・・

あれ?

まぁ、いっか。


*参考   【長】 お見合い①~⑪