イベント-35- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7




『だから謝ってるだろ~』

バスルームの扉の曇りガラスの向こうでシウォンが話しかけてくる。
シウォンが動くたび影が二重三重に移りこんで何人もいるように見える。

(あんなの何人もいたらたまったもんじゃない・・・)

湯船に鼻の下までつかり、お湯をかき回しながらキュヒョンは身振りした。




遡ること1時間前。
駐車場ブースの横を、人がを通りすぎる中、
シウォンの手の中で果ててしまったキュヒョンはその気持ちよさと、
シウォンの”愛してる”の言葉にしばらくボーっとなっていたが、
”続きはどうする?ここで?それとも車?”と言われて
一気に現実に戻され、あまりの恥ずかしさに”うわぁっ!”とひと叫びすると
シウォンを押しのけると身支度もそこそこに掛けだし、1人で先に部屋へ戻った。

玄関を入ったところでホッとした途端、腰が抜けてしまい
動けなくなり、そのまましゃがみ込んでしまった。

そのあとしばらくしてシウォンがいくつか荷物を持って戻ってきた。
そして玄関先でしゃがみ込むキュヒョンを一瞬目を丸くして見降ろしたが、
フッと表情を緩め、”風呂の用意してくる”と言いながら髪をクシャリと触った。

思わず自分の姿を見直すとジーパンのチャックは締めてないし
下着は・・・熱がこもって、しっとりしていて気持ちが悪い。

確かにひどいありさまだった。

気恥ずかしさと沸々と湧き上がる怒りに”はぁ・・・”と大きく息を吐き
キュヒョンはそのままそこで膝を抱え、動かなかった。


『キュヒョン?まだそこにいるのか?』
シウォンが玄関をのぞくと怒られた子供の様に膝をかかえ
そこに顔を突っ伏していた。

『キュヒョン・・・どうした?風呂、用意できたよ。』

「何だよ!なんでそんななんでもなかったみたいに・・・
恥ずかしかったじゃないか!なんだよ、ひどいよ!」

のんきに風呂がどうとかいうシウォンにイラッとしたキュヒョンは
膝を抱えたまま顔を上げシウォンを睨み付けた。

『え?だって、キュヒョンが可愛い顔で、気持ちよさそ・・・』

「わぁわぁわぁ!!うるさいうるさいうるさい!!!
そんな事真顔で言うなよ!」
シウォンがまた恥ずかしくなるようなことをいうので
キュヒョンは大声でそれを遮った。

『はいはいはい・・・さぁキュヒョン風呂に入ろう。』
シウォンはそんなキュヒョンの手を取り、引っ張り上げようとするが
”1人で大丈夫”とその手を払いのけた。
しかし、自分で立ち上がろうとしたらバランスを崩し倒れそうになった。

――― くそ・・・なんだよかっこ悪いな・・・

シウォンがすっと手を差出し”ほら、意地 はんないで。”と手を差し出してくれた。
”あっ、うん・・・”と思わずその手を掴んだ。

「1人で大丈夫だって言ってるじゃないか。」
キュヒョンはその手をギュッと握り返した。
シウォンはその手のぬくもりに思わず顔がほころぶ。

シウォンに手を引かれ、バスルームへ向かった。

『ゆっくり暖かいお風呂に浸かってリラックスして・・・』

「大体ジョンファさんの事なんて持ち出して。わかってるくせに」

『はいはい』

「俺が何とも思ってないことわかっててあんなことするなんて」

『はいはい』

「先生は俺の気持ちなんてほんっとわかってない」

『ん?そんなことないよ』

「あの人たちに気づかれてたじゃないか」

『気付いてないよ』

「あぁ、もー、先生ほんっとひどいよ・・・」

『はいはい、キュヒョンほら、バンザイ・・・』

「え?あぁ、はい・・・」

『ほら、下も脱いで・・・脱がそうか?』

「いい、いい、いい・・・自分でやるからいいです!」

『そう?』

「ちょ、ちょ、ちょ・・・先生なんで脱いるの?」

『いや・・・一緒に入ろうかと・・・』

「はぁ?誰がいいって言った?冗談じゃない。俺怒ってるんだからね!」

『いや、だからお背中でもお流ししようかと思いまして・・・』

「結構です!!」

『キュヒョン・・・俺が悪かったよ。謝るから。』

「ぜーったいヤダ!!絶対入ってこないでよ!」

キュヒョンは全部を脱ぎ捨てバスルームへ飛び込んで行った。