駐車場のいつもの場所に車を停め、シウォンは車から降り
後部座席から荷物を下ろそうと車内をのぞくと
キュヒョンがそのまま助手席に座ったままだった。
”どうした?”と声を掛けると”なんでもない”と言いながら
慌ててシートベルトを外し車外へ出た。
が、いきなりシウォンの視界からキュヒョンが消えた。
”キュヒョナ?!”と慌てて助手席側へ周り込み声を掛けると
キュヒョンがその場にペタンと座り込んでいた。
”どうした?”と駆け寄ると、キュヒョンが”なんでもない・・・”と情けない声を出した。
一瞬シウォンは首をかしげたが、事情が分かり眉と口角を上げニヤリと笑った。
「笑うなよ!」
『いや、笑ってないよ。』
「うそだ。笑った。さっきも笑ったし、今も笑ってる。」
『だからそれは・・・それより立てる?』
「た、立てるよ。ちょっと足が滑っただけだから。」
煽られるだけ煽られて、中途半端な状態でまるで宙に放り投げられたような
状況に追い込まれたキュヒョンは、自分でも情けないが立つことも
ままならない状態だった。
しかしシウォンにからかわれて悔しさのあまり強がりを言って見せた。
そんな姿を見せることが反対にシウォン気持ちを煽ることになる。
シウォンはキュヒョンの腕を取り、キュヒョンの体を上へ引き上げた。
キュヒョンはバランスを崩しまた倒れそうになったが
“危ないッ!”とシウォンが自分の方へ引き寄せたので
胸に倒れかかる形になり、しっかり抱きかかえられた。
ふぅ・・・と一つ息を吐き、
「ど、どうも・・・」
と頬をほんのりピンクに染めたキュヒョンは
シウォンを上目使いで見上げた。
『ったく・・・そんな顔して・・・』
シウォンはそんなキュヒョンのあどけない表情に
頭をフリフリ、ブツブツ言いながら顎に指を掛け
クイッと上を向かせ唇をふさいだ。
一瞬、体を引こうとしたキュヒョンをグッと引き寄せ
その唇を、舌を絡め取るとキュヒョンの息が上がっていく。
そのまま唇を首筋に滑らせ襟元から除く鎖骨の下をキュッと吸い上げた。
キュヒョンがハッと息を吸うと膝がガクっと折れ、
崩れ落ちそうになり、シウォンにしがみついた。
「ば、ばか・・・やめろってば・・・誰かきたら・・・」
目じりに涙をにじませ、悔しさと恥ずかしさをのぞかせながら
シウォンから離れようと、腕の中で小さくもがいた。
『何言ってるんだ。来ないのわかってくせに。まぁ、来た所で誰も気になんてしないでしょ?』
シウォンは眉を上げ目をパチクリし、優しく微笑みながらキュヒョンの髪に指を絡めた。
元々シウォンが住んでいたところへキュヒョンが転がり込んだのだか、
国内トップクラスの企業の御曹司に相応しく、
その高層マンションはエグゼクティブクラスの限られた人間しか入居出来ず、
セキュリティ面も要人クラスが住んでいる事もあり国内トップレベルであり、
駐車スペースも広く確保され極力他の住人と会うことがないような設計されている。
国内トップクラスの企業の御曹司に相応しく、
その高層マンションはエグゼクティブクラスの限られた人間しか入居出来ず、
セキュリティ面も要人クラスが住んでいる事もあり国内トップレベルであり、
駐車スペースも広く確保され極力他の住人と会うことがないような設計されている。
万が一かち合っても、誰もがそこに存在していないかのように気にしたりする事がない。
そういえば、この前、愛妻家で知られてる代議士の先生が、
国民的アイドルの若手女優と一緒に帰ってきた所に鉢合わせしたが、
こちらもキュヒョンと取り込み中で、目配せで最低限の挨拶はしたものの、
お互い気にすることなく、別れた。
国民的アイドルの若手女優と一緒に帰ってきた所に鉢合わせしたが、
こちらもキュヒョンと取り込み中で、目配せで最低限の挨拶はしたものの、
お互い気にすることなく、別れた。
なので、このままキュヒョンを押し倒す事も出来るのだが、さすがにそれは・・・と
シウォンはいつもの様に自制してたのだが、キュヒョンの反応を煽っているうちに、
自分の歯止めがきかなくなってしまった。
シウォンはいつもの様に自制してたのだが、キュヒョンの反応を煽っているうちに、
自分の歯止めがきかなくなってしまった。
『くそ・・・』
シウォンは抱きかかえたキュヒョンを
駐車スペースに設置されているスツールに
座らせその足の間にしゃがみ込んだ。