「マジかよー!それで遅刻?シウォン先生はとっくに来てたよ。」
とウニョク。
「あのなぁ。笑い事じゃないんだって。」
とキュヒョン。
「いやー、俺安心したよ。シウォン先生、元にもどったよー」
「気が付いてたら先生いなくて、ベットの上で大の字で伸びてた。」
「ぶははははは~」
「だから笑い事じゃないって。俺、時計見て心臓止まるかと思った。」
「先生、起こしてくれなかったのか?」
「知らないよ。まったく記憶にない。」
「ひー。やめてくれー!!あー腹いてー」
「お前ひどい。焦ってた俺がばかみたいじゃんか。」
「だって、お前がベットの上で真っ裸で大の字なの想像したら・・・」
「真っ裸じゃないよ。」
「え?違うの?」
「何だか知らないけど枕がのせてあった。股に。」
「枕って・・・結局真っ裸じゃん。あっははは~。先生おもしろすぎる!」
「ふざけんなよって話だよ。お前なぁ。わかるか?」
「へっ?何が?」
「起き抜けに本気で腰使われたら死ぬってマジで。」
「本気でって・・・」
「あのなぁ、あの先生の本気・・・尋常じゃない。」
「尋常じゃないって・・・なにそれ。先生ものすごく元気だったぞ?どんだけ強いんだよ。」
「あの人、おかしい・・・俺、今使いものになんない・・・腰、やばすぎる。」
「えー、だって、しょうがないじゃん。お仕置きなんだから。」
「ばっか言うなよ。なんでお仕置きなんだよ。俺そんな事される覚えない!」
「え?お前それ、マジで言ってんの?」
「マジだよ。」
「おまえなぁ。ジョンファって野郎に本気で腰使われるとこだったんだぞ!」
「それは・・・また、別の話しで・・・」
「別なわけないだろ!」
「それだって俺が悪いわけじゃ・・・勝手に向こうが勘違いしたんだから・・・」
「お前ナァ、ヒチョル先生に感謝しろ!たまたまいたからよかったものの・・・」
「あっ・・・そうだ・・・あとでヒチョル先生んとこ行かなきゃ。」
「今行っちゃえば?ヒチョル先生、午後診察の日だから空いてるよきっと。」
「え?だって俺、日勤だし。これから病棟まわんなくちゃ。」
「あぁ、それ。今日お前半休になってる。」
「え?」
「昨日のうちに先生から頼まれて届け、出しといた。」
「えー!!じゃぁ、俺こんなに慌てなくてもよかったじゃんか!!」
「まぁ、そうとも言う。」
「なんだよ。先生一言もそんな事・・・」
「ま、愛情ってやつだね。」
「はぁ?ちっともわかんない。意味わかんない。」
「まぁ、まぁ、まぁ・・・じゃ俺、行くから。ヒチョル先生にちゃんとお礼言えよ!」
ウニョクはそういってキュヒョンの腰をぽん!とたたいて病棟へ。
「あっ!うっ!っつう・・・あいつわざと・・・」
キュヒョンは腰をさすりさすりヒチョルの医局へと向かった。