・・・お前、ほんとに行っちゃうんだな
・・・あぁ
・・・いつから決めてた？
・・・ここ半年ぐらいかな
・・・まぁ、キャリア積むには必要だよな
・・・あっちが本場だからな
・・・戻ってくるんだよな？
・・・・・・・
・・・戻ってくるんだろ？
・・・あぁ、3年の契約だからな
・・・戻ってこいよ
・・・・・・
・・・ドンヘは？どうするんだよ
・・・残るって
・・・置いて行けるのかよ
・・・仕方ない
・・・仕方ないってお前
・・・二人で決めたことだ
・・・それにしたって
・・・俺のわがままに付き合う必要はない
・・・お前、ほんっとひでぇな
・・・・・
・・・ドンヘが言えないの知ってて
・・・あぁ、知ってる
・・・じゃぁなんで
・・・泣くなよ
・・・ちがっ、泣いてねぇよ
・・・そっか
・・・そうだよ
・・・ドンヘのこと
・・・ん？
・・・頼むよあいつのこと
・・・え？
・・・頼むなドンヘの事
・・・お前、それ、ずるいだろ
・・・ヒニム
・・・俺が断れないのわかってて
・・・ありがとう
・・・やっぱりお前はひでぇーヤツだ
・・・わかってる
・・・お前ほんとひどい
最初で最後の逢瀬
なぜこうなったかはわからない
今、目の前にいるお互いの体を
頭のてっぺんからつま先まで余すことなくむさぼり合った
想い人を託すもの託されるもの
お互いの気持ちが痛い程わかりすぎて慰め合った
お前、ほんっとひどい・・・
俺をこんなにしていなくなっちまうなんて・・・
しかも、あんなに大事なものを預けていくなんて・・・
ヒニム・・・ありがとうヒニム・・・
そう言ってあいつはこの部屋を出て行った。
それを見送った俺・・・
最後まで言えなかった
サランヘ・・・