「顔 晴 ろ う ! 東北!」
現地の子供が教えてくれました。
顔が晴れるように・・そう言い聞かせるためにあえてこの字をつかうそうです。二日間、快く泊めてくれた赤間夫妻。本当にありがとう。。
今度は家族で富山にもきてね。。また会いにくるね。。
最終日。
今日もどれだけ回れるだろうか?・・・行けるだけ行こう!と相方と一路名取へ・・・
東部有料道路を走ると、高速道路を堺に左右で全く景色が違う。
名取ICをおりて、名取市役所へ。
市役所の横にある名取市文化会館へ。
快く受け入れてくださったのだが、今日は仮設住宅の説明会と、引越しの方がいらっしゃって少し人の出入りが激しいので、ゆっくりと時間が取れないかもしれない・・とのこと。
本部の職員さんたちに、メッセージを見ていただきお礼を告げて後にする。
何箇所かの避難所をまわると、どうやら避難所から仮設住宅への引越しがはじまったようで、どこの避難所もトラックとともにボランティアがやってきている。聞くと、名取地区は仮設への引越しが昨日、今日で行われている・・と。
状況が少しわかったので、被災の現実を記憶にとどめるために、閖上地区の被災地へ車を走らせてみた・・・
目を覆いたくなるような景色。
神社があったのであろう高台に、たくさんの花束が供えられている場所で、ぐるりと周りを見渡してみる・・・
跡形もなく、何もかも無くなっている景色は涙が溢れてきて、雨が降っていることを忘れてしまった。
辛くて、痛くて、いたたまれなくて、その場を後にした。
帰りの時間や、ルートもあるから福島方面へ移動しながら「浜街道」を南へ
新地町にも何箇所か避難所がるので、聞いてみる。
こちらも仮設住宅への引越しと説明会が行われている・・とのこと。。
2つめ、小学校の避難所へ。
仮設への引越しがほぼ終わり、最終組の方々がまだ70名ほどいらっしゃるとのこと。
体育館のなかで歌わせていただき、お話を聞かせていただく。
震災直後はこの体育館の中に500人くらいの方が避難していらっしゃったと・・・足の踏み場もないような状態の中だったそう・・・
お話を一人一人とさせていただいているところへ、おばあちゃんを訪ねて、お孫さんたちが・・・
避難所のお年寄りにとって、お孫さんの笑顔に勝る元気の素はないんだなぁ・・と、こっちまで元気がでる。
「富山から、東北のみんなに元気を出して欲しいと思って、歌とメッセージをもってきたの。そして、東北のみんなの気持ちをもって帰りたいの・・」
と、説明すると、メッセージを書いてくれました。。
歌を聞いてくださったおばあちゃん達も書いてくださいましたが。
子供の言葉に、胸が苦しくなる思いでいっぱいです。
「微力だけど、無力じゃない」
今回の旅で感じたことです。
そして、現地の方が本当に元気に頑張っていらっしゃる・・・ただ、その元気や頑張りは、少しの悪意や、何気ない言葉や行為で簡単に壊れてしまう。
遠くにいても、僕たちはそのことを忘れてはいけない。
仮設住宅への引越しが進むと、より細かいケアが求められるようになるし
生活の基盤の復旧がさらに求められるようになってくる。
今回訪れた地域より、さらに北の地域、小さいコミュニティーのなかで、復興が加速しない地域・・・
いろいろな問題はこの先も山積みになっている。
それでも、音楽の力は偉大です。
ぜひ、この先も音楽とメッセージを届けるために東北を伺いたいと思います。今度はもう少し人数を増やして。
避難所の統合も進むし、たくさんの人に届けられるのも夏くらいまでだと思います。
早急に現地の避難所と予定を立てて、訪問ツアーを組みたいと思います。
参加したい、一緒に行ってもいいぞ!と言って下さるかたがあれば、力を貸してください。