これは、両親の虐待で育った私が突発的に発作のような精神状態に陥ってしまった時のことを書いています。

精神が弱い方はお読みにならないでください。

同じようにフラッシュバックする可能性があります。



メールが届く

元夫からメールが届いていた。

内容はわからない。

まだ読むことができない。


このメールが届いてから、何もかもがフラッシュバックしてきて全ての過去が頭の中グルグルと表示される。


たかがメール1通で、ここまで精神が追い込まれるのかと情けなくなる


なるべくこういった精神状態にならないように気を付けてきた。


踏ん張ってきた。

戒めてきた。


でもダメだ


仕事のミスも異常だ。

さっき間違えたことを修正して、また同じ間違えを繰り返す。


これが本来の自分の姿かと、改めて自覚させられる。


この姿が嫌だから、形振り構わず突っ走る。

ストイックになる。


それなのに、たったメール1通で、全てを停止させられた。



こういう精神状態の時

娘の態度が異常な程大人になる。


いつもなら、自分が何かをしてほしい時は「ママ~」って、すぐに呼ぶ。

でも、こういう時のチビは、黙って私に寄りかかってぬいぐるみと遊んだり

本をもってきて、ペラペラめくったり。


自分の飲み物がなくなっても、何も言わずただ寄りかかっているだけ。

私が、トイレに行きたいからこれ脱ぐよ(割烹着)を脱いでトイレに行こうとしても、

一人で動画をみている事が多い。たまに手を振ってくれたり。


この時は、必ずトイレのドアの前で出てくるまでしゃがんで待っている。


料理を作っていても、ずっとただ黙って裾を掴んで傍にいるだけ。


あれ?今日、チビの声聴いたかな?

想い出そうとしても、頭の中は嫌な過去のことしか想い出せない。



お昼寝時間

お昼寝の時間だねって話しかけても

いつもなら、お気にいりを持って来たり、本を読んでほしい時はもってきたりする。

遊びたいときは、遊びたいって意思表示する。


でも、ただ首を横に振って私に寄りかかるだけ。

そのまま眠ってしまう。


ちゃんとした場所で寝かせなきゃ。

娘を抱きかかえようとすると、フラッシュバックする。


両親が私を殴ったこと、蹴ったこと、踏みつぶしたこと。


おまえは目障りだ

おまえなんか産まなきゃよかった

おまえなんか南無ねばいいんだ。


ずっと言われ続けると、

どうせ私なんかと、何もかも諦めてしまう。


結婚も、自分とは真逆の温かい家族を持ちたいと夢を抱いても

結局は、なりたくない、なりたくない!!って強く拒否した結果になる。

元夫も、私の両親と同じ


おまえのせいだ

おまえが悪い

おまえなんかと一緒になったから俺は不幸なんだ

殴る、蹴る、踏みつぶす


あぁ結局、私は存在してはいけないものだ


こんなことが頭のなかを駆け巡ると、娘を抱くことができなくなる。


私なんかが娘に触れると、娘が汚れてしまう。

私なんかが娘の傍にいるだけで、娘を不幸にしている。


吐き気がする

眩暈がおきる

息のしかたがわからなくなる

涙がでる

汚い話、鼻水も涎も垂れ流し状態


娘は私なんかと一緒にいるから不幸なんだ

私なんかと一緒に居たらまともな生活さえもさせてあげられない。


私なんか


私なんか・・・


あぁそうだ


私なんか南無ねばいいんだ。





そう思った瞬間



「ママ?」

不安そうな声で

娘はいつも私の指をギュッと握ってくれる


そこでやっと、自分を止められる。


小指が暖かく感じる


娘のぬくもりを感じる


あたたかい と思える


虐待を受けて育った人は、自分の子供を虐待する確率が高いと言われています。

だから、私は自分の娘を殴ったりしないだろうかと不安になることが多い


両親からの愛情というものを知らずに育つと、母性というものも私にあるのか?と疑問になることが多い。


私には、母性というものは存在しないのではないだろうか?

そもそも、母性ってどんなものなのだろうか?


わからなくて、必死に探しても、母性とはなんだろう?

子育てって、なんだろう?

愛情ってなんだろう?


最近、少しだけわかるようになったことは、祖母が私にしてくれたこと。

これはきっと、愛情・母性なのかなと、思えるようになった。


たった1通のメールで、こんなにも揺さぶられる感情は、早く消し去りたいと強く思う。



しばらく何もできません。